弟一訓 魔法先生に悪い奴はいない

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アレ?なんだコレ 空が真っ黒だ 「銀さん、しっかり!」「銀ちゃん!生きてるアルカ!!」 アレ? 真っ黒なのは俺・・・じゃねーな 「銀の字、生きてっか!」「ワン!ワンワオン!!」 アレ? なんで俺こんなところで寝てるんだっけ 「しっかりしてください!大丈夫ですか!?」 アレ? こんなん前もなかったっけ? アレ? というか君誰? 葱魂 弟一訓 魔法先生に悪い奴はいない この濁った目をした銀髪で天然パーマの男、坂田銀時にとってこの日は自分の万事屋「万事屋銀ちゃん」を開いてから何度目かの大騒動の日であった。 彼のこの日の騒動は前日に彼の万事屋の従業員である神楽が、たまと名づけたゴミ捨て場に捨てられていた機械(からくり)人形、芙蓉零号機の頭部を拾いことから始まった。 芙蓉零号機は科学者林流山が自らの一人娘、芙蓉のために作り、彼女の死後流山が彼女を「甦らせる」ために彼女の記憶や人格のデータを移したものであった。 これを巡り銀時は万事屋の従業員であり彼の仲間である志村新八と神楽、神楽の愛犬定春、銀時の知り合いであり流山の旧友である平賀源外、そしてたまらと共に 流山を止めるために流山と彼の機械人形軍団と戦い、最後には江戸中心部のターミナルでの戦いの末、流山を倒した。 が、戦いの末にターミナルのエネルギーが暴発し、それを止めるためにたまは自らの体を犠牲にし、彼女の友人である銀時たちと江戸を守った。 しかし銀時はその結末を知らなかった。その寸前に発せられた光が、ターミナル中心部から脱出していた銀時たちを飲み込んでいったからである。 そこまでが、銀時が覚えている記憶であった。彼の目覚めはどんなに酒を飲んだ後の二日酔いよりも最悪なものであり、彼の好きないちご牛乳を1パック飲んでも少しもスッキリしないであるほど頭がクラクラしてるものであった。 「良かった目が覚めた・・・銀さん大丈夫ですか?」 「全く心配かけて!罰として今度私に肉まんおごるアルヨ!!」 「ワン!!」 「えらい目に遭ったなあ、銀の字」 銀時の目が覚めると、そこには新八と神楽、定春と源外が自分の顔を覗き込んでいた。同時に銀時は自分が寝かせられていることも分かった。 「・・・ああ、おめーら全員大丈夫だったか。・・・怪我とかしてねーか?」 「いや、僕たちは大丈夫でしたよ、でも・・・」 新八が顔を下げて残念そうに言う。 「ああ、分かったよ。残念だったな、たまは・・・」 銀時も顔を下げる。短い間ではあったが自分たちの友人であったたまの最後は銀時にとっても残念なことであった。 「いや、それじゃないんです。いや、それも残念なことなんですけど、その・・・」 新八が何か言いにくそうにしている。 「何だよ新八、もしかして俺気絶している間にオシッコでも漏らしたか?それともウンコ?」 とりあえず冗談の一つでも言ってみるが、新八どころか神楽も源外も何かを言いにくそうにうつむいている。 「チクショーいったいなんだっていうんだよ、じゃあ何?何なの?」 「いやあ、銀の字、実はな・・・」 ようやく平賀が口を開こうとした瞬間、銀時たちがいる部屋のドアが開いた。 「あ、気がついたんですね!良かった」 「おお目が覚めたか若いの」 ドアからは二人の人間が入ってくる。一人はメガネをかけて杖を持った少年と、もう一人は源外よりもさらに年上であろう老人であった。 「銀さん、こちらの人たちが僕たちを助けてくれたんですよ」 新八が言う。 「いや~どこのどなたか知りませんけどお世話になりました、で新八、こちらどなたさんだよ」 「いや銀さん実は・・・」 新八が言おうとする。 「いや新八君、ワシらが自分で言うからかまわんよ。ワシは近衛近右衛門、この麻帆良学園の理事長をしている」 麻帆良学園?銀時の頭が混乱する。何とか学校の先生であろうことは分かったが麻帆良学園という名前の学校は聴いたことが無い。 「僕はネギ・スプリングフィールド、この麻帆良学園の中等部で先生をしています」 更に銀時の頭を混乱させることが少年から言われる。 先生?この神楽よりも年下の少年が? 「・・・・新八、お前ら助けてもらった人とグルになって俺を騙そうとしてんのか?それともまだ俺が変な夢でも見てんのか?」 ああ、やっぱりといった顔で新八たちが銀時を見る。 「むう、ここははっきりと今の状況を言った方がいいんじゃねえのか、近右衛門殿」 源外が言う。 「うむ、源外殿の言うとおりじゃな。多少混乱するかもしれんが、この方が手っ取り早いしのう」 そう言うと、近右衛門は銀時に言った。 「ここは君らのいた世界ではない。言うならば君らは異世界に来たのじゃ」

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