『嵐』その⑥

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 ―――もし、自分の住む街に、人知を超えた秘密結社が存在して、  何人もの住人が行方不明になっているという事実(こと)を、  何かで知ってしまったら、あなた方ならどうするか?       『逃げる』か?    ……それは正解ではない。でも、間違いではない。  自分の命を大事にする精神は大切だ。       『怯える』か?     ……これだって正解ではない。しかし、間違いともいえない。  絶対的な恐怖を前にしたとき、誰だって人間はブルっちまうだろう。      あるいは……    『知らんぷり』をするか?    ……これもやはり正解ではない。だが、やはり間違いのはずもない。  自分の勝手知ったる日常生活にしずまるというのも大切だろう。 ―――しかし、彼らは違った。    人知を超えた秘密結社、それとは違う。だが同じく、人知の及ばない『悪』に――  彼らは『黄金の精神』を持って――    ―――『立ち向かって』いったのだ。      ――そして、ここでもまたひとり―――      彼は『ジョースターの血統』でも、ともに戦った訳でもない。  ほんの十数時間、道であって会話しただけだ。 しかし、だが彼にも『黄金の精神』は宿っていた。    ――あるいは生まれもった勇敢さか、生きる上でこびりついた『対応』か    どれにしても彼はそれに『立ち向かう』ために、『嵐』に身を晒した。            ジョジョの奇妙なネギま!                    『嵐』その⑥          ――――――――――――――――――    吹きつける強い風と雨の中に僕は身を出した。  もう恐れはない。  ……いや、やっぱり少し恐いな。  でも、『立ち向かう』って決めたんだ。    目の前の奴は、これまでの人たちより、恐くて、気味が悪くて、つかめない。  でも―――戦う。    僕はエヴァンジェリンさん達に助けてもらった。  ――あれは、僕を守るために起きたこと。    でも、茶々丸さんが目の前で殺された。 エヴァンジェリンさんだって痛めつけられた。    僕を守ることなんかのために、2人にはこうなってほしくなかった。    明日菜さんが、僕を守らせてって言った。    でも、ごめんなさい。  その代わり後できちんと話します。    だから、僕1人で―――       「……師匠、大丈夫、ですか……」 「すまんな……ぼーや。……この様だ。  さっさと逃げるがいい、なに、直ぐに追いつく」 「……師匠、2分我慢して下さい。……そうしたら木乃香さん達を呼びます」    言い切り、ローブを体にかけると、目の前の敵へと拳を向ける。  傷の具合が良くない。あれじゃあ2分も待たせられない。速めにカタをつけなくては―――     「――ラス・テル・マ・スキル・マギステル」              「来たれ雷精、風の精!!」     「雷を纏いて、吹きすさべ南洋の風」  ――唱えるは始動キー、そして手にある最強の呪文  それは標的を薙払う雷を纏った破壊の風の暴力。    「雷の暴風!!!」

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