紫陽花  作詞/76スレ223 作曲/76スレ261


A)夕暮れに出来た傷を撫でる 背中に残る体温
湿った風が影を掠め取り、少し切なくなる
橙のバスが、煙を空に打つ 手を振る振り返せない
別れの瞬間に笑えるほど、僕はまだ強くない

B)窓を幾度も叩く雨、目を開ければ夢だと気付く
開いたままのアルバムと頬の冷たい感触

S)紫陽花が咲いた窓の下 君が僕を忘れるように
紫陽花が咲いた雨の日は 君の残り香思い出した

A)公園のブランコを漕ぐ ただ無邪気な声で
押した背中が僅かに揺れて 少し遠く見えた
振り出した雨が僕らを、一つの傘に誘い込む
まだ小さな君の右手が、僕の裾を掴んだ

B)日記に描くのは君の事、この思い出が消えぬように
開いたままの傘に、君が残した青

S)紫陽花が咲いた雨の日に 君は最後のバスに乗る
僕はただ胸を掻き毟り 痛みを誤魔化してた

C)窓を幾度も叩いた雨、その一つを君が叩く
通り過ぎた季節がそうして終わっていく
青空が咲いた傘の中

S)紫陽花が咲いた窓の下 変わるのは季節と君
紫陽花が咲いた雨の下 君の残り香思い出してた
X)紫陽花が咲いた窓の下 繋ぐ指が見えなくなる
小さな手が僕に微笑む

音源

最終更新:2007年06月02日 22:57