小作品集「暦雨」より『春雨』 作詞/60スレ248


仄か馨る八重 静かに
草木萌える候
僅か見ゆる緑(りょく) 優雅に
荘厳にて候

蜘蛛の玉 揺れて落つる
瞬く輝き 何処か遠くで
私には 決してないと
高を括った 覚悟もせず

そうそれはまるで晴天の霹靂でした
当たらずと思った春雷 見つけた
そうそして私ひゅるひゅると落ちていくのね
二人濡らす雨は さらさらと静かに降る
最終更新:2007年05月09日 18:31