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ウサギ。

ええ、ウサギって名前でお話書きたかっただけです。

Diaryのアダ名うさちゃんとはまったくむあーったく関係ないのであしからず。笑

モデルですらありません。w それではドウゾ


short short

期せずして、放課後二人きりの教室。
いつのもように三つ後ろの席からまったりとみていたら、ついにウサギが私のほうに振り返った。
あたしは、あわてて目線を外したりしないで、頬杖をついてそのままウサギを見ていた。
ウサギが困惑気味に目を瞬いて首をかしげるから、あたしはうっすら微笑む。

『あの・・・・なんですか。俺、なんか変なことしました?』

敬語かよ。
心の中でそうつっこんで私はこたえる

「いぃぇ、べつに」

にっこり。

『あの・・・じゃぁ、なんで見てるんですか。』

「顔が・・・スキだから?かな。」

頬杖をついたまま答えた。

ウサギがぎょっとして固まる

私は苦笑して英語の問題集に目を落とした。

「ねぇ、英語の島本に残されてるんでしょ。課題手伝ってあげようか」

ウサギを見ないまま言う。

ウサギの視線が私の輪郭に揺れているのを感じた

『遠慮します』

「心配しないでよ。いつもみたいに雑には訳さないよ。私、一応英語だけは成績いいんだよ? 」

『・・・知ってる。期末考査の英語、1位だった。』

私は驚いて顔を上げる。

「何で知ってるの?」

『島本先生が言ってたから。』

ウサギがふいっと目をそらして窓の外を見る。

『予習も復習もろくにやらない、授業中寝てる奴に100点取られるなんて癪だって』

私は声を上げて笑った。

「やっぱり 手伝う。貸して」

ウサギはこんどは抵抗せずに、課題のプリントを私に差し出した。

私は、黙ってサクサク訳す。

『すごい』

「何が」

『辞書使わないから』

私は笑う。

「2年もあっちにいればこれぐらい誰でも出来るって。そのおかげであたしは漢字全然書けないの。メールの変換さえも間違って、よく、訳わかんないって言われる。」

ウサギが笑った。

可愛いなと思う。

ウサギと喋るのは、初めてじゃないはずなのに、始めてみたいな気がする。

意識しているか していないかの、単純な差。

「できた。」

『早っ』

「帰ろ」

『 え。』

ガタン。私は立ち上がったウサギを上目遣いで見やる。

「一緒に帰ろっ」

『なんで!?』

「手伝ったもんそれぐらいいいじゃない」

『・・・』

「あーぁ、ほらもう外が真っ暗」

『・・・・・・・・・』

「そういえば先週、この辺で変出者が出たってニュース流れてたよね。」

「襲われたの、うちの学校の生徒だっけ?」

「怖いなぁ」

「ねぇ、ひっかかったキミが悪いよ。」

駄目押しすると、ウサギは何も言わないで小さくため息をついた。

私は鞄に参考書を放りこんで立ち上がり、課題のプリントを教卓に載せる。

「これでよし」

『よくない』

「なにが?」

『・・・・・・・・』

ありがと。

ウサギがぼそっとつぶやいた。

可愛い。

思わずにんまり、いやにっこりしたら、つられたようにウサギも笑った。

『帰ろうか』

私はうなづいて傘を手に取った。