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「ウサギ」(2006/10/15 (日) 22:38:24) の最新版変更点
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ウサギ。
ええ、ウサギって名前でお話書きたかっただけです。
Diaryのアダ名うさちゃんとはまったくむあーったく関係ないのであしからず。笑
モデルですらありません。w それではドウゾ
short short
期せずして、放課後二人きりの教室。
いつのもように三つ後ろの席からまったりとみていたら、ついにウサギが私のほうに振り返った。
あたしは、あわてて目線を外したりしないで、頬杖をついてそのままウサギを見ていた。
ウサギが困惑気味に目を瞬いて首をかしげるから、あたしはうっすら微笑む。
『あの・・・・なんですか。俺、なんか変なことしました?』
敬語かよ。
心の中でそうつっこんで私はこたえる
「いぃぇ、べつに」
にっこり。
『あの・・・じゃぁ、なんで見てるんですか。』
「顔が・・・スキだから?かな。」
頬杖をついたまま答えた。
ウサギがぎょっとして固まる
私は苦笑して英語の問題集に目を落とした。
「ねぇ、英語の島本に残されてるんでしょ。課題手伝ってあげようか」
ウサギを見ないまま言う。
ウサギの視線が私の輪郭に揺れているのを感じた
『遠慮します』
「心配しないでよ。いつもみたいに雑には訳さないよ。私、一応英語だけは成績いいんだよ? 」
『・・・知ってる。期末考査の英語、1位だった。』
私は驚いて顔を上げる。
「何で知ってるの?」
『島本先生が言ってたから。』
ウサギがふいっと目をそらして窓の外を見る。
『予習も復習もろくにやらない、授業中寝てる奴に100点取られるなんて癪だって』
私は声を上げて笑った。
「やっぱり 手伝う。貸して」
ウサギはこんどは抵抗せずに、課題のプリントを私に差し出した。
私は、黙ってサクサク訳す。
『すごい』
「何が」
『辞書使わないから』
私は笑う。
「2年もあっちにいればこれぐらい誰でも出来るって。そのおかげであたしは漢字全然書けないの。メールの変換さえも間違って、よく、訳わかんないって言われる。」
ウサギが笑った。
可愛いなと思う。
ウサギと喋るのは、初めてじゃないはずなのに、始めてみたいな気がする。
意識しているか していないかの、単純な差。
「できた。」
『早っ』
「帰ろ」
『 え。』
ガタン。私は立ち上がったウサギを上目遣いで見やる。
「一緒に帰ろっ」
『なんで!?』
「手伝ったもんそれぐらいいいじゃない」
『・・・』
「あーぁ、ほらもう外が真っ暗」
『・・・・・・・・・』
「そういえば先週、この辺で変出者が出たってニュース流れてたよね。」
「襲われたの、うちの学校の生徒だっけ?」
「怖いなぁ」
「ねぇ、ひっかかったキミが悪いよ。」
駄目押しすると、ウサギは何も言わないで小さくため息をついた。
私は鞄に参考書を放りこんで立ち上がり、課題のプリントを教卓に載せる。
「これでよし」
『よくない』
「なにが?」
『・・・・・・・・』
ありがと。
ウサギがぼそっとつぶやいた。
可愛い。
思わずにんまり、いやにっこりしたら、つられたようにウサギも笑った。
『帰ろうか』
私はうなづいて傘を手に取った。
[[wanna go next? >http://www16.atwiki.jp/87hana87/?page=%EF%BC%B3%EF%BD%94%EF%BD%8F%EF%BD%92%EF%BD%99]]
ウサギ。
ええ、ウサギって名前でお話書きたかっただけです。
Diaryのアダ名うさちゃんとはまったくむあーったく関係ないのであしからず。笑
モデルですらありません。w それではドウゾ
short short
期せずして、放課後二人きりの教室。
いつのもように三つ後ろの席からまったりとみていたら、ついにウサギが私のほうに振り返った。
あたしは、あわてて目線を外したりしないで、頬杖をついてそのままウサギを見ていた。
ウサギが困惑気味に目を瞬いて首をかしげるから、あたしはうっすら微笑む。
『あの・・・・なんですか。俺、なんか変なことしました?』
敬語かよ。
心の中でそうつっこんで私はこたえる
「いぃぇ、べつに」
にっこり。
『あの・・・じゃぁ、なんで見てるんですか。』
「顔が・・・スキだから?かな。」
頬杖をついたまま答えた。
ウサギがぎょっとして固まる
私は苦笑して英語の問題集に目を落とした。
「ねぇ、英語の島本に残されてるんでしょ。課題手伝ってあげようか」
ウサギを見ないまま言う。
ウサギの視線が私の輪郭に揺れているのを感じた
『遠慮します』
「心配しないでよ。いつもみたいに雑には訳さないよ。私、一応英語だけは成績いいんだよ? 」
『・・・知ってる。期末考査の英語、1位だった。』
私は驚いて顔を上げる。
「何で知ってるの?」
『島本先生が言ってたから。』
ウサギがふいっと目をそらして窓の外を見る。
『予習も復習もろくにやらない、授業中寝てる奴に100点取られるなんて癪だって』
私は声を上げて笑った。
「やっぱり 手伝う。貸して」
ウサギはこんどは抵抗せずに、課題のプリントを私に差し出した。
私は、黙ってサクサク訳す。
『すごい』
「何が」
『辞書使わないから』
私は笑う。
「2年もあっちにいればこれぐらい誰でも出来るって。そのおかげであたしは漢字全然書けないの。メールの変換さえも間違って、よく、訳わかんないって言われる。」
ウサギが笑った。
可愛いなと思う。
ウサギと喋るのは、初めてじゃないはずなのに、始めてみたいな気がする。
意識しているか していないかの、単純な差。
「できた。」
『早っ』
「帰ろ」
『 え。』
ガタン。私は立ち上がったウサギを上目遣いで見やる。
「一緒に帰ろっ」
『なんで!?』
「手伝ったもんそれぐらいいいじゃない」
『・・・』
「あーぁ、ほらもう外が真っ暗」
『・・・・・・・・・』
「そういえば先週、この辺で変出者が出たってニュース流れてたよね。」
「襲われたの、うちの学校の生徒だっけ?」
「怖いなぁ」
「ねぇ、ひっかかったキミが悪いよ。」
駄目押しすると、ウサギは何も言わないで小さくため息をついた。
私は鞄に参考書を放りこんで立ち上がり、課題のプリントを教卓に載せる。
「これでよし」
『よくない』
「なにが?」
『・・・・・・・・』
ありがと。
ウサギがぼそっとつぶやいた。
可愛い。
思わずにんまり、いやにっこりしたら、つられたようにウサギも笑った。
『帰ろうか』
私はうなづいて傘を手に取った。
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