竜騎士と伊知郎

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ID:wr+/eZW60 それは、遠い昔のことだった 二人はその頃、親友であり、ライバルである存在だった 共に無名であり、どちらが早く名前が売れるほどの作家になれるか、いつも話していた よい作品を作るために、二人は互いに競い合い、励ましあった しかし、二人には大きな違いがあった 作業場のリーダーとして、みんなから慕われる伊知郎 一方、竜騎士は、伊知郎に比べると、全体的に見劣りしてしまっていた なぜかは分からない どこかに決定的な差があったわけでもなかった ただ、一つ、竜騎士本人が理由としてこう言っていた 竜騎士「ファミコンを持っていなかったから友達が出来なかった。」 ファミコンの所有 それが、二人の差であったのかもしれない それに嫌気が差し、竜騎士はそこを飛び出した そして数年後 竜騎士も仮想現実「ひぐらしのなく頃に」を作り上げ、この世に名を知らしめた そのことはもちろん、伊知郎も知っていた さらに数年後 竜騎士にある事件が起こる 竜騎士の仕事に嫉妬したある集団が、竜騎士の作品を使った創作物を世に送り出そうとしていた しかし、竜騎士の仕事も似たようなものであり、それにとやかく言うのは気が引けていた この事件は後に、平成のダム抗争として語り継がれることになる …時は過ぎ、都内某所… 竜騎士「いえ、『ひぐらし』に関する二次創作はこちらでは何も関与しない     ということになっておりますので…はい…失礼します。」 伊知郎「どうしたよ~?揉め事か~?」 竜騎士「いや、もう済んだんだ。もう少し早けりゃ見れたのにな。」 伊知郎「俺ァまた心配しちまったぜ? またベソかいて泣いてんじゃねェかと思ってよ。」 竜騎士「前原、お前が目障りだったんだよ。ガキの頃から何をするにもお前が指図しやがる。 いつも子ども扱いだ…どこにでも出てきてボス面しやがるッ!」 伊知郎「おめぇもボスになったんだろ?この壁際の戦いでよぉ?」 竜騎士「前原ァァァァ!!」 伊知郎「さんをつけろよデコ助野郎ォ!!」 竜騎士「死ィィィィねェェェェェェェ!!」 現在では二人は親友と呼べる間柄ではなかった しかし、こうして互いに高めあおうとする形は、未だ変わっていなかった また、この業界ではこう言われている ?「竜騎士の仮想現実『ヴァーチャルリアリティ』を打ち破れるのは前原伊知郎だけだ」 と…

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