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トランスジェンダーの中には、「Xジェンダー」である者も存在する。これに当てはまるのは主に、「両性」や「無性」や「中性」の性自認を持つ者である。その様相は多様であり、その中には性自認が入れ替わる者や、心の部分部分で違う性を自認する者等がいる。個人差はあるが、自分の心が男女どちらか判らず混乱を覚えたり、男女どちらかの性である事を強要される環境に対し、拠り所の無さや違和感や苦痛を覚える。ただし「Xジェンダー」のこの様相は、記憶のあるスイッチング(人格変換)を有する非典型例の解離性同一性障害の症状とも酷似しており、入れ替わる異性の心は乖離した人格であった報告例もあるため、一概に性同一性障害であると思いこむのは早計である。

これらXジェンダー者の場合、(性同一性障害当事者は男性女性のどちらかを性自認していると考えられがちで)医療的な性同一性障害の診断基準には適合しないとされる事があるが、実際の診療の場では、性自認が中性や無性等である性同一性障害当事者が存在している。
また、「トランス」という接頭辞が、“世間においての、「男性」「女性」という二元論的性別観を前提に一方の性別から他方の性別への完全な移行”を表すニュアンスをもつことから、例えば「Xジェンダー」の様な独自の性別(性自認)をもつ者や、社会的制度としての性別(ジェンダー)自体を否定する者は、ジェンダーベンダー(gender bender, 性別をねじ曲げる人)、ジェンダーブレンダー(gender blender, 性別を混合する人)、ジェンダークィア(genderqueer, 既存の性別の枠組みにあてはまらない、または流動的な人)と名乗る場合もある。

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最終更新:2011年08月16日 11:37