国際版とアメリカ版(北米モデル)って何が違うの?

国際版とアメリカ版(北米モデル)では対応している周波数帯が異なります。

  • 国際版の対応周波数
    • UMTS HSPA 900 (Band VIII), 2100 (Band I)
    • GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900
  • アメリカ版(北米モデル)の対応周波数
    • UMTS HSPA 850 (Band V), 1900 (Band II), 2100(Band I)
    • GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900

NTTドコモとソフトバンクは、上記対応周波数のうち「UTMS 2100(Band I)」を使用しています。
このため、日本国内で使う限りは、どちらのモデルを購入しても大差はありません。
海外での対応状況については、WikipediaのW-CDMAを参照してください。


なお、NTTドコモではFOMAプラスエリア「UTMS 800(Band VI)」というのもありますが、こちらには対応していません。
他の機種ではありますがUTMS 850(Band V)対応のものでFOMAプラスエリアに対応しているものも存在しているらしいです。
これはどのような理由によるものかといいますと・・・

規格名 のぼり周波数帯(UL) くだり周波数帯(DL)
UTMS 850(Band V) 824 - 849 MHz 869 - 894 MHz
UTMS 800(Band VI) 830 - 840 MHz 875 - 885 MHz

周波数帯だけを見るとUTMS 800は、UTMS 850の範囲内にあり、いけそうに見えます。

しかし、現実は甘くありません。

まず、Xperia X10の方は明示的にUTMS 800対応と書いてあるにも関わらず、X10 mini/mini proには書いてないこと。
X10 mini/mini proと同じようにUTMS850対応のAT&T版のNexus Oneを購入した方がためされた結果(NSP-momo blogの速報:AT&T向けNexus OneはFOMAプラスエリアに未対応でした/AT&T版 Nexus Oneのfroyo(テストバージョン)がFOMAプラスエリア対応かどうか試しました)

そして、なにより、実際にX10 mini(E10a)で試した人の体験談X10 mini pro(U20a)で試した人の体験談から、非対応、ということで間違いなさそうです。

むしろ、UTMS850対応で、FOMAプラスエリアを使える機種の方が珍しいです。
iPhone3GS, iPad, iPhone4が該当している、という人もいるかもしれませんが、これらの機種はUTMS 800(FOMAプラスエリア)を使用することに関してアメリカFCCの認定および日本の技術基準適合証明を取得していますので、Appleが「UTMS800対応である」一般向けに告知していないだけで、実際には正式に対応している、というものになります。
UTMS850しかうたっていないけど使えたとうわさされている機種: Treo750v

ヤフオクでFOMAプラスエリア対応と称してU20a/E10aを販売している方がいますが、十分に注意してください。
(よく読めばわかりますが、FOMAプラスエリアで動くかは知らんし、検証する気も無い、と言ってますよ)


Xperiaが対応している仕様の詳細についてはSony Erricssonのwhitepaperを参照してください。

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最終更新:2010年10月08日 21:28