英数字2


D~G



D~G

【d20 System】

(作品:TRPG)
Wizards of the Coast社の"Dungeons and Dragons"第3版以降で使用されたコアルール。20面体ダイスを使った行為判定を基本にしており、汎用性が高い。
同社はd20 Systemを無料で公開しており、誰でもこのルールを使った商品を作成し発表、販売することが出来る。また、ライセンス料を支払うことにより、同社が認定するオフィシャル・ロゴマークを使用することも出来る。
d20 Systemの発表後、アメリカの市場を席捲。その他のシステムを駆逐しつつあるため、TRPG市場の今後を危ぶむ声もある。

関連:【コアルール】


【DragonQuest】

(作品:TRPG)
SPI(後にTSR)社から発売されたTRPG。
80年代の米国TRPG市場の流行であった、ルールの細分化によりリアリティの追求を目指すシステムの極致。日本のゲーム専門誌『タクティクス』にて「翻訳して欲しいRPG」アンケートの1位を獲得したこともある。
なお、スクウェア・エニックスから発売されている同名のコンピュータRPGは商標の関係上、アメリカでは"Dragon Warriors"として発売されていた(現在は商標上の問題が解消され、DragonQuestのタイトルで発売されている)。

関連:


【DX】

(作品:TRPG)
富士見書房より発売されたTRPG『ダブルクロス』シリーズの略称。
現代社会の裏で戦う、ウイルスで異能を得た超人たちの戦いを描くRPG。心身をウイルスに蝕まれる苦悩、それを和らげる他者との絆が数理上のルールに反映されるシステムを特徴とする。
また、世界設定である「ステージ」を換装することで、異なる時代・異なる世界を扱えるとする公式展開も魅力。

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【D&D】

(作品:TRPG)
TSR社から発売されたTRPG"Dungeons & Dragons"の略称。DnDとも。
1974年に世界で初めて「RPG」の名で発売された元祖TRPG。SGの延長上から生まれた、ダンジョン探索に特化したシステムであったが、後に背景世界の追加やデータの多様化など、TRPGというジャンルそのものの進化に伴う改良がなされていった。
WotCによるTSRの買収後、2000年に発売された第三版は、これまで別レーベルとして展開されていたAD&D(Advanced Dungeons & Dragons)の延長上で改良が加えられたもので、「D&D3e」の略称で呼ばれ、それ以前のシリーズ作品(クラシック)と区別される。

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【e23】

(サービス)
【スティーブ・ジャクソン・ゲームズ】の電子販売部門。【GURPS】【D&D】などの原書のTRPGをPDF文書としてオンラインで販売している。他にもキャラクターを作成するソフトウェアなども販売、無料配布しているものもある。購入にはクレジットカードが必要で、一度購入したものは何度でもダウンロードできる。エラッタが見つかり、公式サイトに掲載されると、このサイトで販売しているルールブックやサプリメントにもその更新が反映され、一度購入してダウンロードしたルールブックやサプリメントを、更新が反映された状態で再度ダウンロードしなおすことができる。GURPSで絶版になった本がしばしばこのサイトで販売される。紙媒体の本で買うよりこの電子化されたPDFを購入したほうが多くの場合安い。日本にはこのサービスはまだなく、GURPSの日本語版もここでは販売されていない。 GURPS Lite のポルトガル語版、中国語版、韓国語版などがすでにこのサイトで無償で配布されているが、日本語版はいっさいない。

関連:【スティーブ・ジャクソン・ゲームズ】【GURPS】


【EXCEL】

(団体)
M-ヴィエ騒動の後、M-ヴィエ(細江ひろみ)が立ち上げたTRPG専門の草の根BBS。
クリエイターの利用率、及び参加者のプロデビュー率が高く、一般プレイヤーへの影響力が高いことでも知られるが、トラブルを招きそうな発言は全て削除という運営方針には批判も多かった。
2000年問題やインターネットの普及にともない、現在は閉鎖されている。

関連:【M-ヴィエ騒動】 【アッキー&リー騒動】 【裏EXCEL】


【FEAR】

(団体)
有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチ(FarEast Amusement Research)の略称。読みは「フィア」。
国産のTRPGの製作を行っている。発表、展開しているシステムは非常に多く、現在は『トーキョーN◎VA』『アルシャード』『ブレイド・オブ・アルカナ』『ナイトウィザード』『アリアンロッド』『ダブルクロス』『異界戦記カオスフレア』等をメインに展開している(わずかなりともサポートしているゲームはさらに多い)。
かつてはとにかく新しいタイトルを連発することが特徴的なメーカーで、それゆえに粗製濫造を批判されたりもしたが、2003年あたりから製品ラインも落ち着きつつあり、新作の連発よりもシリーズ展開を主流にシフトしている。
正確な表記は、各アルファベットに略称のピリオド付で「F.E.A.R.」だが、卓上ゲーム板ではキー入力の簡易さからかピリオド無しの「FEAR」が一般的。

関連:【FEARゲーム】 【遠藤卓司】 【菊池たけし】 【鈴吹太郎】 【健部伸明】 【田中 天】 【伏見健二】 【矢野俊策】


【FEARゲーム】

(俗語:TRPG)
(1)
FEAR製のゲーム。

(2)
ブレイクスルー構想とセッション支援システムを中核に組み込んだ、FEAR製のゲーム。
この場合『トレイダーズ』などのFEAR製のゲームであっても、上記の二つのシステムが組み込まれていないゲームは該当しない。また、見解によっては、「トリニティ・ヴィーナスSRS」などのFEAR以外の社から出ている作品、あるいは「レジェンド・オブ・フェアリーアース」など、よく似た作品も含める場合があり、明瞭な規定は存在しない。

関連:【FEAR】 【セッション支援システム】 【ハンドアウト】 【ブレイクスルー】


【FF】

(作品:ゲームブック/TRPG)
Games Workshop社のゲームブック・シリーズ"Fighting Fantasy"および同シリーズのルールを元にした同名のTRPGの略称。
ルールと世界設定が共通したゲームブック・シリーズ『ソーサリー』を含む場合もある。
スクウェア・エニックス社のコンピュータRPG『ファイナル・ファンタジー』シリーズとの混同に注意されたし。

関連:【スティーブ・ジャクソン】


【FQ】

(作品:TRPG)
(1)
TSRから発売された"Advanced Dungeons & Dragons"第二版の後期に発売された入門セット"FirstQuest"の略。
ボックス形式での発売で、数個のメタルフィギィアと、リプレイ及び効果音を収録したCDが入っていた。
富士見書房から発売されている『アリアンロッドRPG』のサプリメント第一弾が「ファーストクエスト」と命名されたのは、初心者向け入門用のサプリメントとしてFirstQuestをリスペクトしたものである。

(2)
ライトファンタジー小説「フォーチュン・クエスト」をゲーム化した同名のTRPGの略称。
原作が角川書店からメディアワークスに移籍したこともあって、角川書店から発売された「フォーチュン・クエスト・コンパニオン」、メディアワークスから発売された「フォーチュン・クエストRPG(書籍型)」、そしてキャラアニドットコムから発売された「フォーチュン・クエストRPG(ボックス型)」の三バージョンが存在する。
原作世界の再現ではなく、純粋に原作の再現を目指し、PCとして原作の登場人物が用意されるのが特徴。特に、原作キャラクタのお面を被って演技するという奇矯なルールが一部で語り草となった。

関連:


【Geek】

(用語:ボードゲーム)
ドイツゲームに関する世界最大のポータルサイト「BoardGameGeek」(英語サイト)のこと。卓上ゲーム板で単にGeekと書かれたら、大抵はこのサイトのことを示している。
世界中のゲーマーたちによるレビューがそろっているほか、有志が作ったサマリやツール、各言語への翻訳資料などもある。
なお、ここでいうドイツゲームはあくまでジャンルのことであり、ドイツ製以外のゲームも扱われている。

関連:【ドイツゲーム】


【GM】

(用語:TRPG)
ゲーム・マスター(Game Master)の略称。ゲームの司会進行を務める人。ゲームシステムにより呼称が異なる場合もある。
GMはプレイヤーに対して必要な情報を提供し、ルールと知識に則ってプレイヤーの申告する行動を解決する。コンピュータRPGにおけるコンピュータの役割に近いが、臨機応変な対応を求められる。

(用語:PBM)
グランドマスター(Grand Master)の略称。全マスターを統括し、PBM全体の進行を管理する人。

関連:【サブマスター】 【マスタリング】


【Gスラ問題】

(議論:TRPG)
プレイヤーの知識とキャラクターの知識の乖離、特に「モンスターの能力について、キャラクターが知っているかどうか」を判定するルールを運用する上での問題。『ソード・ワールドRPGリプレイNEXT』でのルール運用に由来する。
ソード・ワールドには、キャラクターがモンスターのことを知っているか判定する「怪物知識判定=セージ(賢者)判定」のルールがあり、判定に失敗したキャラクターは、そのモンスターに関する知識がないものとして振舞わねばならない。しかし、ルールブックを読み込んだプレイヤーは、モンスターのデータを諳んじていることがあるため、キャラクターが自然とモンスターの弱点を突くように誘導することがある(例:バンパイアについて知識のないキャラクターが『バンパイアは日光に弱いから、日光の当たる場所へ移動しよう』と言って行動するのは反則としてGMが制止するが、『なんだか怖いから、明るい方へ逃げる』と言われるとGMは制止する理由が無くなる)。ある意味口プロレスである。しかし、このような対処法は怪物知識判定のルールを有名無実化するという意見もある。
(以下は「Gスラ問題」と呼ばれるようになった理由のリプレイだが、ネタバレを含むため白字で隠してあります)
冒険者パーティはダンジョン内でモンスターに遭遇するが、怪物知識判定には失敗した。しかし、GMの描写からそのモンスターが「ジャイアント・スラッグ(巨大なめくじ)」だと気付いたパーティは「このモンスターが動物系であることは、状況から推測できる」と主張し、動物系モンスターの一般的な弱点である「精神力へのダメージ」魔法を使用することでジャイアント・スラッグを容易に排除した。
リプレイ監修の清松みゆきは上記のプレイを非難し、さらに後のQ&Aで「怪物判定に失敗した場合、絶対に弱点を突く行動を取ってはならない。ただし、GMオリジナルのモンスターで、データを知らない場合はその限りではない」と回答した。
これに対して
  1. プレイヤーが知識を持っていることを理由に、外見から容易に推測できる弱点すら突いてはいけないということになれば、プレイヤーがゲームの知識を持てば持つほど不利になってしまう。
  2. 「弱点を絶対突かない」というのは、弱点を知っていることの裏返しである。それでは「知識がない」キャラクターのロールプレイとは言えない。
などの反論が挙げられている。
以上の論議は、『ソード・ワールドRPG』を対象としているが、モンスターの能力を行為判定で看破するルールを持ったシステムは他にも存在し、同様の問題を内包している場合がある。
と言うかSNEのリプレイに限ってもソードワールドRPG発売より前に『クトゥルフの呼び声』(クトゥルフ神話技能判定)でやっていたし、同僚の山本弘は『クトゥルフ(RPG)ハンドブック』内で勧めていたりもした。

関連:【清松みゆき】 【シー問題】 【ペイント問題】 【プレイヤー知識】 【口プロレス】


【GURPS】(ガープス)

(一般)
【スティーブ・ジャクソン】が開発した汎用RPGシステム。Generic Universal RolePlaying Systemの略。Best Roleplaying Rules of 1988でオリジン賞を受賞し、2000年にはオリジンゲームフェアに 殿堂入りしている。原書、日本語版を含めて今までに200ほどのサプリメントが発売されて、現在第4版が進行中。
 日本語版の翻訳および日本独自サプリメントは【グループSNE】が担当し、【角川書店】が独占翻訳権を所有。第3版からスタートした日本語版の文庫版は【角川スニーカー・G文庫】のレーベルで、角川書店が出版社だったが、1999年の大判時代(完訳版)からは【富士見書房】に移行した。
 2004年に第4版の『GURPS Basic Set: Characters』『GURPS Basic Set: Campaigns』が発売され、2005年、2006年に邦訳の『ガープス・ベーシック【第4版】キャラクター』『ガープス・ベーシック【第4版】キャンペーン』が発売。
 GURPSは【GM】によって定められた【キャラクターポイント】(CP)を自分の【PC】に割り振って作成する。また【テックレベル】(文明レベル、Tech-Level)という概念によって、異なる時代の技術を扱うさいのルールが定式化されている。

関連:【スティーブ・ジャクソン】 【スティーブ・ジャクソン・ゲームズ】 【キャラクターポイント】 【スキル制】 【グループSNE】 【安田均】






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最終更新:2017年09月20日 17:09