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【コアルール】

(用語:TRPG)
基本ルール。サプリメントなどでルールの取捨選択が可能なゲームにおける、根本のルール群。
サプリメントの量が膨大なAD&Dで使われていた言葉で、ユーザーたちは「コアルールなのか選択ルールなのか」で膨大なルール群を判断する必要があった。
D&D3eがコアルール"d20 System"を無料公開して、誰でも手軽に同ルールを使った自作ゲームの作成出版を可能にしたため、現在の日本では「様々なゲームに流用できる汎用ルール」という意味合いで使われるようになった。

関連:【d20 System】 【SRS】


【行為判定】

(用語:TRPG)
PCの行為が成功かどうかを、ルールに則って判定する行為。判定には主にダイスを用いる。
ルール、またはGMが設定した値(目標値)以下が成功になる判定を「下方ロール判定」、値以上が成功になる判定を「上方ロール判定」という。また、特殊な条件で、ダイスを振り足し、もしくは振り引きが出来るものを「無限ロール判定」という。

関連:【下方ロール】 【上方ロール】 【無限上方ロール】 【目標値】


【公式厨】

(板語)
クリエイターがTRPGの背景世界として発表する設定に固執し、ユーザーである一般プレイヤーがその設定に沿わないマスタリングやロールプレイをすることを激しく批判する人。
大抵のTRPGは、ユーザーが仲間内でプレイする際に独自の設定をすることを容認したり、奨励する場合さえあるのだが、公式厨と呼ばれる人間はそれを認めない。

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【コーラー】

(用語:TRPG)
Caller。他のプレイヤーの意見をまとめて、パーティーの行動指針をGMに宣言する権限をもつプレイヤーのこと。
ゲームマスターは多数のプレイヤーの意見を吟味する必要があるときでも、最終的にはコーラーの意見を優先することで、セッションをスムーズに運営できる。
コーラーはキャラクターではなくプレイヤーに与えられる権利であり、例えPCがパーティーの中で下っ端でも、そのPCの担当プレイヤーがコーラーになることには何の問題もない。
クラシックD&Dで使われていたルールで、テーブルトークRPG最古のセッション管理用ルールともいえるものだが、コーラーとそれ以外のプレイヤ-の間での不公平感が問題視もされた。

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【ゴールデンルール】

(用語:TRPG)
「GMの決定は全てに優先する」というTRPGの大原則。
審判役であるGMの判断はゲーム内において絶対であり、プレイヤーが一度下った裁定を覆したり拒否したりすべきではない。これはTRPG初期からの不文律だが、近年はこれを明記してプレイの円滑化を図るのが一般的になりつつある。
もちろんこのルールは、GMが公正なゲームの管理に務めていることを前提にケアレスミスを補うものであって、GMの専横や怠惰によるルール誤用を擁護するものではない。

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【国際ゲーム祭シュピール】

(団体)
ドイツはエッセンで年に1回行われる、卓上ゲームの見本市。主にボードゲーム、カードゲームなどが展示されている。

関連:【ドイツゲーム】


【小暮英麻】

(人物)
こぐれ・えま。声優。代表作としてはToHeart2の朝霧麻亜子(まーりゃん先輩)役、マーメイドメロディぴちぴちピッチのかれん役など。
『ナイトウィザード』『アルシャードガイア』など菊池たけしデザインTRPGの名物リプレイPL。同じく声優の矢薙直樹とコンビを組むことが多い。
また、F.E.A.R.社のウェブラジオ「ふぃあ通」のパーソナリティも努める。
声優としてはエキセントリックな性格のキャラを得意とすることで一部に知られているが、リプレイプレイヤーとしてもそれに輪をかけたようなエキセントリックなPCを好む。特に萌え属性の「イタさ」を皮肉ったようなおかしな女の子キャラを造詣することに長けている。
『ナイトウィザード』のNPCアンゼロットが、シリーズが続くたびに変人になっていったのは、彼女がウェブラジオのドラマで演じたアンゼロットがあまりにエキセントリックだったからそれに引きずられた側面も大きい。
通称「英魔様」。井上純弌の終生のライバル。

関連:【井上純弌】 【菊池たけし】 【ふぃあ通】 【矢薙直樹】


【ココロ】

(俗語:TRPG)
(1)
『ココロのルールブック』の略称。出来の悪いルールブックを揶揄する言葉。
『モンスターメーカー・リザレクションTRPG』発売に伴い、ルールブックの完成度について二手に分かれた激論が勃発。その際、否定派が「ルール上重要な記述の不備」を指摘したところ、擁護派が「常識で判断しろ」という意味で、「キミたちのココロのルールブックに書いてあるよ」と発言。この発言が否定派に取り上げられ、ルールブックの出来を否定する際にこの言葉が使われるようになる。

(2)
ゲームデザイナー伏見健二のこと。(1)の議論は、デザインした同氏が個人サイトで、ルールブックの誤記の指摘に対する不満を書き連ねた文章を、卓上ゲーム板で晒したことに始まる。
その議論中、一部の否定派が擁護派の発言を「伏見氏の自作自演」と看做したことにより、上記(1)の発言も伏見氏のものと扱われることとなる。また、伏見氏らしき人物の書き込みがあった際、否定派が「先生、ココロが抜けています」と発言したことも理由の一つとなる。

関連:【伏見健二】


【心優しいモンスター】

(議論:TRPG)
「システム上、殺すべき悪と定義されている者がこのシナリオでは例外的な優しさを持っている。それでも殺さなくてはならないか?」という、TRPGプレイ中システムと卓内が対立する命題の一つ。「ゴブリンのジレンマ」と似ており、山本弘の『RPGなんてこわくない!』で取り上げられた。
板の多数派意見では主にシステムが優先されるとしており、葛藤ではなく鬱シナリオであると定義される。また、これに関して困ったちゃんスレにも報告が挙がり、システムを無視したいわゆる『吟遊GM』とされている。一方、「メタ(システム)がどうであれ、最終的にはロールプレイこそが行動を決定づける。重要なのは正義か悪かではなく、どちらがPCに沿っているか」であり、葛藤もしくはPC間対立に分類されるとする意見もある。

関連:【ゴブリンのジレンマ】


【小太刀右京】

(人物)
こだち・うきょう。ゲームライター、ゲームデザイナー。
『異界戦記カオスフレア』で第5回GF大賞を受賞。同ゲームのデザイナーとしてデビューした。
派閥的になりがちなこの業界では珍しく非常にフットワークが軽く、特定の派閥に属さずにフリーの立場で様々なライティングの仕事を受けている。
博覧強記をほこりさまざまな分野から貪欲にネタを仕入れる。
デビュー前は卓上ゲーム板のヘビーユーザーで名物コテハンとして知られていた。卓上ゲーム板では現在でも小太刀右京の名前よりもハンドルネームであった「忍者ハッタリくん」の名前で呼ばれることが多い。
尊敬する人は富野由悠季、松本零士、押井守。好きな国はポーランド。性的嗜好はふたなり。

関連:【ハッタリ】 【三輪清宗】


【固定値】

(用語:TRPG)
【行為判定】やダメージ判定のときに、運の要素に左右されないパラメータのこと。
例えば「キャラクターの能力値と装備している武器の攻撃力を合計し、それにサイコロを二個振った出目の合計を足し合わせたものが、攻撃のダメージ数値となる」というルールのゲームがあったとき、「キャラクターの能力値と装備している武器の攻撃力」は固定値となり、「サイコロを二個振った出目の合計」は変動値となる。

【固定値は裏切らない】

(俗語:TRPG)
自分は運が悪いと思っているTRPGゲーマーが頻繁に口にする格言。【FEAR】のスタッフの大畑顕がリプレイで語ったことから広まった(そのときの正確な台詞は「固定値は俺を裏切らない」)。

これは裏を返すとダイスやトランプなどのランダマイザーを信用していないという意味でもある。なのでこの言葉を語るものは基本的に、「振ることができる六面ダイスが一個増えるより、固定値が3上がるほうが有利」と考える(つまり、自分がサイコロを振ると3未満の出目になることの方が多いと信じている)。
一般的な確率論から見るともちろん間違ってるのではああるが、運というものは平等ではない、確率論なんてクソ喰らえという考え方はギャンブルだけではなくTRPGにもわりと浸透している信仰である。

そしてこれとは真逆に、「固定値が4増えるより、六面ダイスが一個増えるほうが有利」と考えるダイス信者も結構いたりする。

関連:【固定値】 【ダイス運】


【ゴブリンのジレンマ】

(議論:TRPG)
「ゴブリンを生け捕りにすることに成功した。このまま殺すか、それとも放免すべきか?」という、TRPGプレイ中の倫理判断に関する古典的命題の一つ。
ほとんどのファンタジーRPGにおいて、ゴブリンは邪悪で知能が低く、たとえ慈悲を示してもまたすぐに略奪や殺人に走るだろう。しかし、抵抗する能力を失った相手を殺すことにもためらいがある…という葛藤が眼目。モンスターでも殺しはいけないという、RPGの中では非現実的な不殺主義を唱える者から、ゴブリンは本質的に悪なので拷問や虐殺をしてもまったく問題ない、むしろ積極的に惨殺すべしという狂戦士までその幅は広い。ほとんどのプレイヤーはその中間で揺れ動くが、現実の倫理や道徳にも抵触する問題であり、答えを出すことは簡単ではない。
その一方でD&Dの様にゴブリンであろうとも降伏した無抵抗の相手を殺す無慈悲、非寛容な行為は悪である、と定義されているゲームも存在している。
(但し相手がデータ上「常に悪」と記されているデーモンやデヴィルと云った悪魔の類の様な改心不能なクリーチャーにおいてはその限りではない)
ソード・ワールドRPGリプレイ第一部でGMを担当した山本弘は、このような問題に関連する1例としてリプレイ「モンスターたちの交響曲」を発表している。また彼は、自身が原作を務めたTRPG入門漫画『RPGなんてこわくない!』においても、この問題について一章を割いている。

関連:【山本弘】


【困】

(板語)
迷惑なTRPGユーザーを指すスラング。
卓上ゲーム板においてそのようなユーザーとの接触体験を語る「困ったちゃんスレ」から「困ったちゃん」の略称として広まった。

関連:


【今回予告】

(用語:TRPG)
セッション前に「今回のシナリオのおおまかな傾向」をGMが参加者に対して伝える行為、あるいはその内容。
主にFEARのTRPGで使われる用語で、プレイヤーがシナリオの傾向に沿ったPCを作れるよう助けるセッション支援システムの一環。「今回予告」というネーミングはドラマやアニメの「次回予告」に掛けたもので、公式シナリオでは実際に予告編を思わせるストーリー仕立ての文章になっている場合が多い。
システムによっては「アクトトレーラー」「セッショントレーラー」など異なる用語が使われる。

関連:【セッション支援システム】


【近藤功司】

(人物)
こんどう・こうじ。『冒険企画局』代表。『ウォーロック』誌の元編集長。
彼の功績は様々な物や言葉を紹介したこと。ただし、他人のアイデアを剽窃することが度々あった。「TRPG」という言葉も、元は京大系のゲーマーが使用していたものだという説もある。
『ウォーロック』が廃刊になったのも、こういった問題やライターへの原稿料の未払い問題、原稿改竄問題などに、ライターの一人であった安田均氏が激怒したためともいわれている。

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【混沌の渦】

(作品:TRPG)
1984年に発売されたイギリス産ゲーム。デザイナーはアレキサンダー・スコット。翻訳は1988年、グループSNE、社会思想社からの出版。魔法の自由度の高さで知られており、ウィッチクエストと同じく「何でも出来る」ゲームの代表格として挙げられることが多い。また、歴史物のゲームとしても挙げられることがある。

関連:



【コンピュータ様】

(用語:TRPG)
TRPG"PARANOIA"に登場する、核シェルター都市「アルファコンプレックス」を制御するコンピュータの尊称。The Computer。GMが操るNPC。
核シェルター都市である「アルファコンプレックス」を制御する人工知能を持つが、バグにより暴走している。そのため、都市に住む市民に対し「素晴らしい都市に住む、素晴らしい市民」であることを強要する。もし、素晴らしい市民であることの道からそれた場合、反逆者として処刑させるよう命令している。

関連:【市民】 【パラノイア】


【コンベンション】

(用語:TRPG)
TRPGのイベントの一つ。複数のGMがいて、それぞれのゲーム(同一のこともある)で遊ぶための集会。主催者側がGMを用意し、参加者がPCとなってプレイするのが一般的とされる。

関連:【フリープレイ】


【コンボ】

(用語:TRPG)
技能や行動オプションのデータが充実したTRPGにおいて、それらのデータを組み合わせて用いること。元々はトレーディング・カードゲームにおける「複数のカードの組み合わせで、単体で使った時以上の劇的な効果をもたらすもの」を指すが、TRPGの場合は必ずしも劇的というほどではなく「最高の期待値をもたらすもの」くらいの意味であることも多い。

関連:


【コンポーネント】

(用語:全般)
component(部品、構成要素)。卓上ゲームでは、ゲームに含まれるダイスやカードなどの内容物を指す。

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最終更新:2019年07月06日 11:52