PETRI ES AUTOの分解

いつものカメラ屋さんのジャンク箱から1000円で拾ってきた。
症状はシャッター不良。シャッターボタンを押してるとシャッターが開きっぱなしで戻らない。
早速分解。



巻き取り軸と見えるネジを二本外せばトップカバーは外れる。

専用の電池はもう売られていないので、アルミ箔とLR44二個で代用する。



シャッターボタンを戻すときに「ミジュッ」とガバナが動くような音がする。
革と前板を外してシャッターユニットを確認することにする。
前板を外してひっくり返すには、底板を外して、電池BOXを外す必要がある。



電子シャッター機だがガバナのようなものがセルフタイマーの下に見える。
ここにベンジン希釈油を注油するとシャッター鳴きが収まり、シャッターが閉じるようになった。
右上に見えるシャッターの接点は、エタノールで洗浄し、接点復活剤を軽く塗布する。

今度は時々シャッターボタンが押せなくなる問題が発覚。巻上げ部分を観察する。



矢印で示したシャッターの板が二重巻上げ防止の金具と干渉していた。
ぶつからない様にシャッターの板を少し右側に曲げる。

一応これで動くようになった。レンズには絞り値が書いてあるが通常はプログラムモードで動作するので、
絞り値を変えてもシャッター(兼絞り)の開く大きさは変わらない様だ。



AUTOモードだと、明るい場所でシャッターが開かない。Flashモードだと問題ないのだが。謎である。
撮影に支障がなければこのまま使ってみる。


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最終更新:2010年11月24日 19:16