カミヌーリ儀式 by 86さん (鈴木×山田)


映画ネタバレ&カミヌーリの勝手な設定アリです。


  「扉を閉めなさい」
  鈴木の言葉に促され、奈緒子は素直に小屋の扉を閉めた。

  「お前は、本物の霊能力者だ」
  「えっ?」
  「お前には、カミヌーリの血が流れている。」
  カミヌーリ。
  再びその名前を聞くことになろうとは。
  奈緒子の動揺を見抜いたように、鈴木はなおも言葉を続ける。

  「知っているか?カミヌーリは、マグワーイの儀式を経て、さらに
  強力な霊能力を身につけることができるという。」
  「何バカな事言っているんですか。この世に霊能力なんて存在しません」
  冷たい眼の鈴木が口の端を上げて笑う。
  「さて、その強がりがどこまで持つか。」

  ・・・ぞくっ
  奈緒子の背筋に冷たいモノが伝う。



  「お前はまだ、マグワーイの儀式をしていないようだな。私なら、
  お前の本当の力を引き出させてやるぞ。」
  そういうと鈴木は椅子から立ち上がり、奈緒子に近づいてくる。

  奈緒子が本能的に危険を感じ距離を取ろうと後ずさった瞬間、鈴木の手が
  奈緒子の手首を捉えた。
  「っや!いたっ!」
  咄嗟に鈴木の手を外そうと伸ばしたもう一方の奈緒子の手首も、いとも簡単に掴まれ、奈緒子は手首をそのまま頭上に持ち上げられ
  小屋の壁に押し付けられてしまった。

  「何を・・・する気だ。」
  自由を奪われても、なおも鈴木をまっすぐに見据える奈緒子に、
  鈴木は冷たく答える。
  「何を?決まっているだろう。 君を本物の霊能力者にするんだよ」

  その言葉を言うが早いか、鈴木は奈緒子の唇をふさぐ。
  「んん!」
  口移しなんて、唇が触れるだけの優しいものじゃない。
  鈴木の舌は、奈緒子の口内を構わずに犯していく。

  散々奈緒子の口内を蹂躙し、漸く鈴木の唇が離れ、今度は
  奈緒子の首筋や耳に舌を這わせていく。

  「いやだ!やめろ!」
  もちろん奈緒子の懇願など受け入れられるはずもない。

  「いや・・・・たすけ・・・・上田!・・・上田さん!
  ・・・ひん!・・・ひ・・・んん!・・・」
  上田への特別な暗号を叫ぶ声は、再び鈴木によって塞がれる。

最終更新:2014年03月07日 12:07