武家屋敷妄想 たとえばこんな?>559

by 560さん

  どこだここは…武家屋敷か。うむ。
  時代劇でたまに見る。ふすまを開けたら赤い寝具が…。
  まさにそういう部屋だ。行燈が艶めかしい。夜か。
  そしてその布団の上に…。

  「やめて。…お侍さん」

  やはり時代劇に出てきそうな、町娘の格好をした女が一人。
  頬に乱れた、長い艶のある黒髪。
  はだけた襟元から覗く色白の肌。
  裾から覗く素足が、そ、ソソル。
  おうっ……!
  しかも、しかもだ。
  この小娘は小手高手に縛りあげられ、吊るされているではないか。
  赤いしなやかな縄で。天井の滑車(なぜそんなものが?)から。
  細い腕に食い込んだ縄目の深さが、しばらく前から彼女がこの状態にあることを示している…。
  白い顔もかすかな苦痛を浮かべ、
  「お願い。か、堪忍してください」
  眉を寄せて震える声が囁いてくる。
  恥辱をこらえて、頬が赤い。
  俯くと細い鎖骨の下にささやかなふくらみの気配……くっ、くくくっ。
  貧乳。着物と帯で隠れていてもわかる。この薄さ……貧乳だ。
  気付けば俺はセリフを口にしていた。
  「ふっ。堪忍してやってもよいが、その場合、そちの亀とネズミは一体どうなると思う…?」
  「………!」
  娘の姿に動揺が走った。
  亀?何だそれは……まあいい。
  だが、このシチュエーションは…俺の立場は悪代官なのか?
  ばんなそかな。常に真実を求める物理学の申し子たるこの俺が何故悪代官?
  …小娘が呻き、腕をよりあわせた、体勢が少々辛いらしい。
  吊るされていては無理もないが……おおう、膝の内側がいまちらりと。
  白い。柔らかそうで、細さにかかわらずその質感はむっちりと。むっちりと。
  「………わ、わか…りましたっ…!」
  口惜しそうに娘が呻く。屈してはいるが、素はかなりの強情っぱりのようだ。
  「……す、好きにすればいいだろっ。スマタでもクチスイでも何でもっ」
  「おいっ!」
  清楚そうに見えるのになんて言葉を口にするんだ。
  「お、お前が言ったんじゃん。そーゆー事をさせるって、さっき」
  「そ、そうか?…じゃない、いや、では、ない」
  俺はごほんと咳をした。悪代官らしい貫禄を取り戻す。
  「そのような事はせん」
  「……本当か」
  小娘の声が安堵の色を見せた。
  俺はニヤリと笑って(…そうか。そういうう事か。悪役で良かった!)、
  「そのような不毛なマネはせぬ。本番、いや、そのものズバリを頼むとしようか」
  「…ええっ!?」
  娘はびくりと身じろぎした。キリキリと縄が揺れる。
  「そ、その巨根をかっ!?無理だ!」
  「無理とは何だ。い、いや何故巨根だと知っている!?」
  小娘は真赤に染まった顔をあげた。気の強そうな目で俺を睨む。
  「お前が巨根なのはまるっとお見通しだっ!このバカ!バカ上田っ!」

  あっ。き、貴様、……山田奈緒子!?

  「なんでyouが俺の妄想に出てくんだよ!」
  「うるさいっ。お前こそ勝手にひとを出演させるな!!」
  俺は慌てて掌で、山田の口を塞いだ。いくら妄想でも人に聞かれるとマズい。
  「むー!むーっ!」
  じだばたと山田が暴れる。裾が乱れて膝の上までがあらわになる。
  く、くそ。不覚にもムラムラとした俺はもう片方の手をその肌に…(以下延々なので強制終了)
最終更新:2008年08月29日 01:39