Trick or Treat? by 183 さん


ハロウィンなので・・・

 *
仕事を終え、上田はようやく我が家に帰ってきた。
今日、奈緒子のバイトは早番だったから、夕食を作ってくれているはずだ。

上田は家に待っている人がいるという幸せに、自然に頬がゆるみながら
玄関のドアを開けた。

そこには・・・・

「お帰りなさいませ。旦那さま~」
という言葉とともに、なぜかメイド姿の奈緒子がいた。

「おおおおう、YOU!なんだその格好は!!」
「え?これですか?なんか今日は『ハロー!レディリン』とかいう
コスプレする日だって、バイト先の人から聞いて・・・」
「微妙な懐かしアニメだな・・・・って、それを言うなら『ハロウィン』だ・・・。
それにYOU、『旦那さま』じゃなくて『ご主人様』だ!」
「そうなんですか?だってお方さまはこう言ってますよ?」
「お方さまって・・・大河ドラマの見過ぎだ!」
「まあ、同じじゃないですか。それよりご飯できてますよ?」
・・・・・・どうした?上田?」
「ふふふふふふ、YOU。貧乳も露な、そんな格好しているということは、
ご主人様の言うこと、何でも聞くということだよな」
「はい?おい!上田!目が怪しいぞ!来るな!寄るな!」
最終更新:2006年11月02日 22:36