130324-2


ディミジェヴトゥード(dimijevtud)は、2011年8月16日、ルニ・ヴァノネーメ(luni vanoneeme)が発案し、カキス・エルル・サシュ(Kakis Erl Sax)が他の人格と共に作成した人工言語である。人工文字セグ・フォデン(seg foden)により表記される。
英単語をハフマン符合的に使用頻度順に語形を生成し、後期制アルカや新生アルカの文法システムで運用する工学言語という実情がある一方、同人格群の神話体系に現れる古代鬼族の言語という設定のある架空言語としての側面や、個人用のネーミング言語としての面もある。
2013年3月に召喚節課題例文である『大きな鉄の木』の記述言語として選ばれ、文字・語彙・文法が拡張された。


テンプレート

2013/03/24
ディミジェヴトゥード
dimijevtud
発音 IPA: /dimiʒe̞βtɯ̹˕ːd/ 
発案者/作成者 luni vanoneeme, Kakis Erl Sax
創案時期 2011年8月16日
設定と使用 古代鬼族語の参考言語の一つ
母語話者数 0名(2013/03/24現在)
表記体系 セグ・フォデン(seg foden)、ラテン文字
目的による分類 人工言語
・芸術言語>架空言語, 工学言語
参考言語による分類 音声:日本語,英語。日本人の人工言語では最も一般的構成
語彙:英語からハフマン符合生成のアプリオリ語形
文字:アプリオリ
文法:後期制アルカ, 新生アルカ, 英語
語法:後期制アルカ, 新生アルカ, 英語

概要

2011/08/17
使用目的:個人用暗号、架空言語、ネーミング言語

フィクションの設定としては、核戦争後の世界でどこかのシェルターで日系人がぽっと思いついたもの。
ゆえに語法レベルで日本語っぽい。
音声も日本人にそんなに無理がないものを選択している。
しかもアルカユーザーが作ったから、文法レベルでパクリが酷い。
語彙構成はhttp://www.wordcount.org/の順位でアプリオリ生成。
ゆえに語彙レベルで意味は英語っぽい。
にもかかわらず、たまたまそのシェルターが近隣地域の中で最強の軍事力・経済力・文化力・人口を抱えていたため、広範囲に普及してしまう。

将来、印欧語・中国語などの自然言語や、ユーロコピー系の人工言語やアルカ派生言語と共に、古代鬼族語の語彙構成に影響を与えるかもしれず。

名称

dimijevtud

頻出単語語、ディミジェヴトゥード
2011/08/17 dimi 頻出 + jev 単語 + tud 言語
類義語:mitud
[文化]
2011年8月16日にluni vanoneeme = Kakis Erl Sax が思いついた人工言語。英単語の頻度表をもとにハフマン符合的に語彙を自動生成する。
使用目的は架空言語。英語その他印欧語、中国語、エスペラントなどのユーロクローン系人工言語や、アルカなどと共に古代鬼族語の参照言語の一つという設定。

音声

音韻一覧 21子音 5母音
t, l, n, s, k, m, x, f, v, c, d, p, h, z, g, b, j, w, q, y, r
a, e, i, o, u

l はじき音または流音
r 歯茎はじき音(外来語で使用)
x 無声後部歯茎摩擦音
c つ
q ちゅ

2011/08/17 作成
2013/03/12 ts → c , ch → q に変更

母音

5母音
日本語用ネーミング言語であるため、日本語族日本語派本土日本語東日本方言関東方言の発音に準ずる。

前舌 後舌
i[i̞] (やや中舌より) u[ɯ̹˕] (非円)
半狭&半広 e[e̞] o[o̜ ̞]
a[ä]

2012/09/16 作成

子音

21子音
日本語用ネーミング言語であるため、日本語族日本語派本土日本語東日本方言関東方言の発音に準ずる。
l, f, vなど英語音のものもある。
t, l, n, s, k, m, x, f, v, c, d, p, h, z, g, b, j, w, q, y, r

両唇 歯茎 後部歯茎 硬口蓋 軟口蓋 口蓋垂 声門
破裂音 p[p] b[b] t[t] d[d] k[k] g[g]
鼻音 m[m] n[n]
はじき音 r[ɾ]
摩擦音 f[ɸ] v[β] s[s] z[z] x[ʃ] j[ʒ] h[h]
接近音 w[β̞] y[j]
側面接近音 l[l]
破擦音 c/t͡s/ q/ʧ/

2012/09/16 作成
2013/03/12 ts → c , ch → q に変更

音節構造

CVC音節も可能。
合成語のheuやhelzaのように二重子音・二重母音が発生しうる。

2011/08/17 作成
2013/03/10 合成語による二重母音・二重子音。

アクセント

  • エスペラント式アクセントから最終母音にアクセントに変更
最終母音がuの時、仮名表記で無母音と区別しにくいため、最終母音を長く強く発音。
ネーミング言語は、仮名表記をした時の弁別性も考慮に入れる必要あり。

alu メニュー al (量が)多い
仮名表記ではアルー、アール

2011/08/21 作成

文字

ラテン文字表記と、2013年3月19日~24日にかけて成立したオリジナル人工文字である爪文字(セグ・フォデン, seg foden)で表記する方法がある。

ラテン文字

ラテン文字26文字で表記する。rは、mitora, koreoriなどの外来語でのみ使用する。

2011/08/17 作成
2013/03/12 ts → c, ch → q, rは外来語のみ。爪文字作成予定

爪文字(seg foden)

2013/03/24
爪文字(セグ・フォデン seg foden)とは、2013年3月5日ごろ発案され、同19日~24日にかけて字形が決定された、dimijevtudの人工文字である。
segは文字、fodenは鉤爪の意味である。dimijevtudは架空言語設定では、古代鬼族語ということになっており、古代鬼族や彼らが生み出した亜人種がたいてい持っている鉤爪を粘土に押し当てて書きやすいように、緩い楔形文字のような形をしている。彼らの神々に相当するvanoneeme人格群も前足や鳥脚に鉤爪があるため、粘土板を使うときに都合が良い、という設定である。
実際には、『大きな鉄の木2013』から使用文字数統計を出し、少ないターン数で書けるように機械的に字形に音を割り当てた、工学言語的なアプリオリ人工文字である。

''seg fodenフォント''
foden130324.zip

使用法:zipから取り出し、右クリック[インストール]で使用可能。Wordやワードパットなどで利用できる。

一覧表

foden_list.pdf

爪文字(seg foden)成立史

+ 爪文字成立史

発案(2013/03/05)

  • 涙雫型。
  • 猫爪や爪楊枝など先端が尖った円筒形の器具を粘土版に押し当てて筆記。
  • 爪先の方向から見て、北、北西、西の3方向が可能。
  • 運筆可能回数 16:8:6 =8:4:3
  • 速度でいえば3:6:8
  • 字形は統計データを出してから、速度順に決定

ターン数評価(2013/03/06)

○ターン数評価
  • 押 (重複は3回までに)
  • 長線化 (押の後にしか現れない)
  • 45度ターン (最後は不可。後に押がなければならない。重複2回まで。ポディションが斜の時は1回まで、上と下の二方向あり)
  • 水平移動 (最初と最後は不可。後に押がなければならない。重複不可)
  • 終わりが斜または横の場合、復帰ターンを考慮する必要あり

<1>1 押
<2>2 押 押
<3>2 押 長
<4>2 ターン 押 → 3
<5>3 押 押 押
<6>3 押 押 長
<9>3 押 ターン 押 → 4
<7>3 押 水平 押
<8>3 押 長 押
<10>3 ターン 押 押 → 4

10

<19>3 ターン ターン 押 → 5
<11>4 押 押 押 長
<20>4 押 押 ターン 押 → 5
<12>4 押 押 水平 押
<13>4 押 長 押 押
<14>4 押 長 押 長
<21>4 押 長 ターン 押 → 5
<15>4 押 長 水平 押
<22>4 押 ターン 押 押 → 5
<23>4 押 ターン 押 長 → 5

20

<49>4 押 ターン ターン 押 → 6
<24>4 押 ターン 水平 押 → 5
<16>4 押 水平 押 押
<17>4 押 水平 押 長
<25>4 押 水平 ターン 押 → 5
<26>4 ターン 押 押 押 → 5
<27>4 ターン 押 押 長 → 5
<50>4 ターン 押 ターン上 押 → 6
<18>4 ターン 押 ターン下 押
<28>4 ターン 押 水平 押 → 5

30

<51>4 ターン ターン 押 押 → 6
<52>4 ターン ターン 押 長 → 6
<29>5 押 押 押 長 押
<53>5 押 押 押 ターン 押 → 6
<30>5 押 押 押 水平 押
<54>5 押 押 ターン 押 押 → 6
<55>5 押 押 ターン 押 長 → 6
5 押 押 ターン ターン 押 → 7
<56>5 押 押 ターン 水平 押 → 6
<31>5 押 押 水平 押 押

40

<32>5 押 押 水平 押 長
<57>5 押 押 水平 ターン 押 → 6
<33>5 押 長 押 押 押
<34>5 押 長 押 押 長
<58>5 押 長 押 ターン 押 → 6
<35>5 押 長 押 水平 押
<59>5 押 長 ターン 押 押 → 6
<60>5 押 長 ターン 押 長 → 6
5 押 長 ターン ターン 押 → 7
<61>5 押 長 ターン 水平 押 → 6

50

<36>5 押 長 水平 押 押
<37>5 押 長 水平 押 長
<62>5 押 長 水平 ターン 押 → 6
<63>5 押 ターン 押 押 押 → 6
<64>5 押 ターン 押 押 長 → 6
5 押 ターン 押 ターン上 押 → 7
<38>5 押 ターン 押 ターン下 押
<65>5 押 ターン 押 水平 押 → 6
5 押 ターン 押 長 押 → 6
5 押 ターン ターン 押 押 → 7

60
5 押 ターン ターン 押 長 → 7
5 押 ターン ターン 水平 押 → 7
5 押 ターン 水平 押 押→ 6
5 押 ターン 水平 押 長→ 6
<39>5 押 水平 押 押 押
<40>5 押 水平 押 押 長
5 押 水平 押 ターン 押→ 6
<41>5 押 水平 押 水平 押
<42>5 押 水平 押 長 押
5 押 水平 ターン 押 押→ 6

70
5 押 水平 ターン 押 長→ 6
5 押 水平 ターン ターン 押 → 7
5 ターン 押 押 押 長→ 6
5 ターン 押 押 ターン上 押 → 7
<43>5 ターン 押 押 ターン下 押
5 ターン 押 押 水平 押→ 6
5 ターン 押 長 押 押→ 6
5 ターン 押 長 押 長→ 6
5 ターン 押 長 ターン上 押 → 7
<44>5 ターン 押 長 ターン下 押

80
5 ターン 押 長 水平 押→ 6
5 ターン 押 ターン上 押 押 → 7
5 ターン 押 ターン上 押 長 → 7
5 ターン 押 ターン上 水平 押 → 7
<45>5 ターン 押 ターン下 押 押
<46>5 ターン 押 ターン下 押 長
<47>5 ターン 押 ターン下 水平 押
5 ターン 押 水平 押 押→ 6
5 ターン 押 水平 押 長→ 6

90
5 ターン 押 水平 ターン上 押 → 7
<48>5 ターン 押 水平 ターン下 押
5 ターン ターン 押 押 押 → 7
5 ターン ターン 押 押 長 → 7
5 ターン ターン 押 ターン下 押→ 6
5 ターン ターン 押 水平 押 → 7
5 ターン ターン 押 長 押 → 7
6 押 押 押 長 押 押
6 押 押 押 長 押 長

100
6 押 押 押 長 ターン 押 → 7
6 押 押 押 長 水平 押
6 押 押 押 ターン 押 押
6 押 押 押 ターン 押 長
6 押 押 押 ターン ターン 押
6 押 押 押 ターン 水平 押
6 押 押 押 水平 押 押
6 押 押 押 水平 押 長
6 押 押 押 水平 ターン 押
6 押 押 長 押 押 押
6 押 押 長 押 押 長

dimijevtud 文字統計(2013/03/18)


順位 文字 大きな鉄の木2013 ソノヒノキ冒頭文 主の祈り 合計 割合
1 a 281 6 17 304 9.00%
2 e 251 6 16 273 8.08%
3 i 235 11 27 273 8.08%
4 o 227 8 11 246 7.28%
5 u 212 4 7 223 6.60%
6 l 187 7 13 207 6.13%
7 m 131 4 18 153 4.53%
8 v 133 5 3 141 4.17%
9 t 132 3 2 137 4.06%
10 k 126 4 5 135 4.00%
11 n 117 7 7 131 3.88%
12 z 106 4 15 125 3.70%
13 s 104 2 6 112 3.32%
14 g 100 4 6 110 3.26%
15 b 93 4 4 101 2.99%
16 j 89 3 4 96 2.84%
17 . 89 3 2 94 2.78%
18 d 78 2 6 86 2.55%
19 , 69 4 3 76 2.25%
20 f 60 0 2 62 1.84%
21 p 48 5 0 53 1.57%
22 r 40 0 0 40 1.18%
23 h 33 1 5 39 1.15%
24 q 34 0 2 36 1.07%
25 w 31 1 1 33 0.98%
26 c 24 0 3 27 0.80%
27 x 23 0 1 24 0.71%
28 y 22 0 1 23 0.68%
29 " 12 0 0 12 0.36%
30 ! 5 0 1 6 0.18%
31 ? 0 0 0 0 0.00%
合計 3092 98 188 3378 100.00%

大まかに字形決定(2013/03/19)

  • 大まかに字形決定

#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。

紙媒体に鉛筆やボールペンで書くための略式書体。
本来は、鉤爪、もしくは太めの爪楊枝のような器具で粘土板やタブレット(電化製品)に押し当てて書くことを想定した涙滴型字形を使う。

PC上での爪文字の字形決定(2013/03/20)

  • PC上での爪文字の字形決定


涙雫型から楔形へ(2013/03/21)

  • 爪文字を緩い楔形へ変更
爪楊枝、丸割り箸等でチェックした結果、涙雫型ではなく、緩い楔形が形成されたため。


初のPCフォントの成立(2013/03/21)

  • 上の緩い楔形を元に爪文字フォント"foden"をTTEditで作成
大まかな使い方は書道家.comで。
画像インポート+微調整程度。



zipの中身のttfを出して、右クリックして、インストールを押して利用。
小さいと潰れやすいデザインなのでサイズ16以上推奨

初のPDF資料『大きな鉄の木2013』の成立(2013/03/22)

○フォントデザイン関係
  • カンマを横線から縦線にデザイン変更
  • ピリオドを縮小、下へ
  • 記号類は全体的に下下げ、
  • 数字上上げ
  • 棒の重複による消滅数を8pixから4pixへ。つまり点の大型化
  • iを3/6から4/6に拡大
  • 棒を正確にx^2±1へ。つまり棒が鋭角化し、太くなった。

○pdf関係
  • 大きな鉄の木2013 dimijevtud訳を作成。

フォントデザイン決定へ(2013/03/23-24)

2013/03/23
  • 点と線の間隔を4pixから3pixに縮小
  • 斜め線の調整
  • カンマとピリオドと!と?の調整
  • rとhが縦に伸びる
  • mなどの平行する棒は一部接続するように。離れていると別々に読んでしまうため

2013/03/24
○フォントデザイン関係


  • 通常小文字・数字を一段下げ。将来ダイアクリティカルマークを挿入するため
  • 数字6を<34>5 押 長 押 押 長から、<40>5 押 水平 押 押 長へ。縦に長すぎるため
  • 「"」をアポステリオリな形に変更。縦に長すぎてクドいため。
  • 「0」を縮小簡略化
  • 「2」の間隔あけ。「=」と競合するため
  • 「#」 「$」 「%」 「&」 「'」 「(」 「)」 「*」 「+」 「-」 「/」 「:」 「;」 「<」 「=」 「>」 「@」 「[」 「\(バックスラッシュ)」 「]」 「^」 「_」 「`」 「{」 「|」 「}」 「~」追加
  • 「$」はken(通貨、お金)が由来
  • 「@」はzil(場所)が由来
  • 「&」はsegal(ANDの言い換え表現)が由来

fodenフォントの文字一覧(2013/03/14)

''seg fodenフォント'' foden130324.zip



これで今年分は決定稿と思われる。

語彙

[第一子音 5×20] [第一母音 1×5] [第二子音 100×10] [第二母音 1,000×5] [第三子音 5,000 ×10] [第三母音 50,000 × 5]

5.t, 10.l, 15.n, 20.s, 25.k, 30.m, 35.x, 40.f, 45.v, 50.c,
55.d, 60.p, 65.h, 70.z, 75.g, 80.b, 85.j, 90.w(yu), 95.q 00.なし

1.a, 2.e, 3.i, 4.o, 5.u

100.l, 200.n, 300.m, 400.v, 500.d, 600.z, 700.g, 800.b, 900.j, 000.y/w(ya, we, wi, yo, yu) 1,001以後使用 (aya)

1000.a, 2000.e, 3000.i, 4000.o, 5000.u,

6,000.l, 11,000.n, 16,000.m, 21,000.v, 26,000.d, 31,000.z, 36,000.g, 41,000.b, 46,000.j
51,000.y/w(ya, we, wi, yo, yu)

エクストラ末子音t, s, k, r, x, f, p, h, ts, ch

3358 frequency = 55 + 3 +3*100 +3*1000 = d i m i

原理上無数に音節を増やして造語可能。第三母音までで約30万語の生成が可能。
だが、上のサイトにある86,800語が限界点

基本的に末子音はl, n, m, v, d, z, g, b, jに限られるが、機能語生成用に
エクストラ末子音t, s, k, r, x, f, p, h, ts, ch10種が存在する。

英語にない語は、be動詞の人称屈折形とか、名詞の複数形とか、動詞の現代分詞・過去分詞とか、三人称単数系とかを欠番にして、そこに機能語を押し込む。
または、エクストラ末子音を使ったアプリオリ語彙を作る。

2011/08/20 CVCCVC音節からCVCVCV音節へ変更。
2013/03/12 50番台y → c/ts/、下二桁95番 wu → yu、000番台r→ y, w(ya, we, wi, yo, yu), ch→ qに表記変更。
2013/03/12 1001~1100番などの第二子音をrからy/w(ya,we,wi,yo,yu)に。

推定語彙数

2012/09/16 816語
2013/03/11 1,005語
2013/03/12 1,041語
2013/03/24 1,120語

文法

統語

SVO NA 前置詞使用、節後置。
否定などの一部副詞は前置。

2011/08/17作成

名詞

人称・格・数による屈折は代名詞を除いて基本的になし。

2011/08/17作成

複数

複数はisで表す。名詞で終わる言葉ではsになる
mede 猫 medes 猫たち
gidel 虎 gidelis 虎たち

2011/08/27 作成

代名詞

単数 複数
一人称 la mi 私たち
二人称 zi あなた pibo あなたたち
三人称 ku fe 彼ら
四人称 adug

si これ
ti それ
te あれ
kul ここ
mu そこ、あそこ

2011/08/28 二人称単数li → zi。三人称単数luを廃止し、三人称はkuに一本化。三人称複数ki→fe
2013/03/10 四人称adug追加

指示

後置。後期制アルカの勘で運用。

mug si この少年
mug ti その少年
mug te あの少年

2012/09/16 後置に

冠詞

定冠詞aと不定冠詞uがある
a mede その猫
u mede ある猫

2011/08/26 作成

動詞

コピュラ

naで表す。

la na mitora 私はミトラです。
si na neyo これはペンです。

過去時制や完了相でnaを省略し、過去接尾辞や完了接尾辞そのままを使うことがある。
qan nazel til ut zila 多くの些細な問題が起こる
hob ak soj 太陽が現れた。

2011/08/27 作成
2013/03/11 繋辞過去におけるnatでなくutを使うなどの慣例

否定

soで表す。

si so na dem これは本ではありません。
la so sa neyo 私はペンを持ってません。

2011/08/27 作成

時制

過去は-utで表す。動詞で始まる場合、
si ut neyo これはペンだった
hejut pida 楽しく暮らした。
a mede pobat pida その猫は楽しく会話した。

未来はfoであらわす。
lu bon fo hoj 彼は医者になるだろう。

意思未来はfuで表す。
la bon fu hoj 私は医者になる。

2011/08/27 作成

将前相guj ~しようとする  bu guj 見ようとする nil guj 作ろうとする
開始相gim ~し始める  bu gim 見始める nil gim 作り始める
経過相 -tol ~している  butol 見ている niltol 作っている
完了相 -ak ~した   buk 見た  nilak 作った
継続相 -if ~してある buf 見てある nilif 作ったある

日本語同様、相の後に時制がつく

bu gujut 見ようとした nil gujut 作ろうとした
bu gimut 見始めた nil gimut 作り始めた
butolut 見ていた niltolut 作っていた
bukut 見た(過去完了)  nilakut 作った(過去完了)
bufut 見てあった nilifut 作ってあった

2011/08/28 作成

勧誘mut ~しよう、しましょう bu mut 見ましょう
提案hav ~したらどうですか ~しましょうか
zi bu hav 見たらどうですか、la bu hav 見ましょうか 人称で区別する。
許可gab ~してもよい bu gab 見てもよい
不許可, 禁止 juvun ~を禁止する、~してはいけない bu juvun 見てはいけない
可能vi ~できる bu vi みられる
可能cal ~したい bu cal 見たい
不可能viso ~できない bu viso 見られない
不可能cava ~できない bu cava 見られない
反希望ugi ~したくない bu ugi 見たくない

必要、義務sil ~しなければならない bu sil 見なければならない
必要性大men ~する方がよい bu men 見る方がよい
必要性小 siva ~しない方がよい bu siva 見ない方がよい

経験xal よく~したものだった bu xal よく見たものだった

命令kev ~しろ kev bu 見ろ
禁止命令kevso ~するな kevso bu 見るな
依頼jiz ~してください jiz bu 見てください
禁止依頼jizso ~しないでください jizso bu 見ないでください

2011/08/28 作成
2013/03/12 可能yal → cal 不可能yava → cava

受動態

2011/08/28
  • som-で表す。

si azitud nilsomtol no mi この人工言語は私たちに作られている。

使役

qoで表す。

la qo ku sa dem e la 私は彼に私の本を持たせた

2011/08/28 作成
2013/03/12 cho → qo

敬語

自動詞化

後期制アルカ同様、「繋辞+動詞」構文

la vuja nuyu 私は皿を落とす。
nuyu na vuja 皿が落ちる。

2012/09/16

仮定

特に仮定形は存在しない。

ve la na kega, la toze ul o zi. もし私が鳥ならば、あなたのところへ飛んでゆく。

2012/09/16 作成

動詞化

名詞化

形容詞化

生動詞と死動詞

生動詞liは、電化製品から傘まで、いろいろなものの機能を起動させる動詞である。
死動詞kolは、電化製品から傘まで、いろいろなものの機能を停止させる動詞である。

2011/08/28 作成

文末純詞


格詞

xa 主格 ~が
mo 対格 ~を
e 属格、所有格 ~の
o 与格、終点格 ~へ、~に
ke 奪格、始点格 ~から
ne 共格、随伴格 ~と共に、~と一緒に
heu 様格 ~のように、まるで~のように
le 利益格 ~のために
no 受動態の動作主 ~によって
ni 主格同格 ~として
se 対格同格 ~と

2011/08/27 作成
2013/03/11 主格格詞xa, 対格格詞 mo を追加
2013/03/13 様態格 ni → heu。 主格同格ni, 対格同格se ~と

形容詞

形容詞は名詞に後置する。

kize fom 大きいパン
kize wal 小さいパン

2012/09/16 作成

比較

「より~」のcoと、「~とくらべて」のjuで「co 形容詞 ju」で表す
coは省略可能。

ku na co lone ju la 彼は私よりも背が高い

2011/08/28 作成
2013/03/12 yo → co

最上級

yu+形容詞」で表す。

ku na yu lone ta si mod. 彼はクラスの中で一番背が高い

2011/08/28
2013/03/12 wu→yu

副詞

副詞は動詞に後置するのが基本だが、例外が多い。
2012/09/16

副詞化接頭語

2013/03/10 副詞化接頭語oxを追加。

maji 不思議な
ox maji 不思議に

接続詞

i ~と。強連言。AND
tum ~か、~か。AかBのどちらか1つ。強選言。XOR
me ~か~。AかBのどちらか1つか、両方。弱選言。OR

gona i mede 犬と猫
gona me mede 犬か猫、もしくは両方
gona tum mede 犬か猫、どちらか一方

2011/08/27 作成
2013/03/13 to ~である~、同格接続詞

文頭まわり

関係詞

thatに相当するteを使う。

la qazut naz te luzut mema zil vajad ha biv 私は、昨日大草原で馬を捕獲した少女と会った。
la qazut mema te naz luzut zil vajad ha biv 私は、少女が昨日大草原で馬を捕獲した馬と会った。
la ulut vajad te naz luzut mema ha biv (zil) 私は、少女が昨日馬を捕獲した大草原へ行った。
la zebat pul e jab ha biv te naz luzut mema zil vajad (ha) 少女が大草原で馬を捕獲した昨日、私は長の家にいた。

2012/09/16 作成

疑問文

YES NO疑問文

YESは丁寧なvalと略式のlulがある。
NOはcaがある。
疑問文でも特に語順は変化せず、最後にイントネーションを上昇させるのみ
YES, NOの昨日は日本語同様、疑問文で示された命題が真か、偽かで判別する。

ku na luni? 彼はルニですか。
val, ku na luni. はい、彼はルニです。
ca, ku so na luni. いいえ、彼はルニではありません。

ku so na kakis? 彼はカキスではないのですか?
lul, ku so na kakis. うん、彼はカキスじゃないよ。
ca, ku na kakis はい、彼はカキスです。

2011/08/28
2013/03/12 否定ya → ca

疑問詞疑問文

これも特に語順は動かない。wi (どのように)、hal (なぜ)は文頭につきやすい

ci
va
どこwa
いつvo
どのようにwi
なぜhal

2011/08/28
2013/03/12 ye→ ci

反語


数詞

短数詞

pov-xe(十一), pov-en(十二), en-pov(二十), nel-pov(三十)のように、屈折なく結合させる漢数詞的命数法を用いる。
大きな数に関しては、pov-joj(十千=万)、qav-vovi(百×百万=億)のように西洋式の3桁区切りの命数法である。
百兆以上は、長数詞Bのozod(4)とvovi(百万)を足して、ozodovi(百兆), lozijovi(十京)と続く

0 yubi 1 xe 2 en 3 nel 4 bul 5 un 6 bin 7 dad 8 qoju 9 nug
10 十 pov 100 百 qav 
1,000 千 joj 1,000,000 百万 vovi 10^9 十億 kule 10^12, 兆 lomam
10^15, 百兆 ozodovi 10^18, 十京 lozijovi

○十進法以上の対応
十二進法と十六進法に一部対応可能である。
11 naze 12 hada 13 xero 14 nuvi 15 uja

12^1 ダース tevi 12^2 グロス yezi
16^1 divi 16^2 バイト zobum

2011/08/30 作成
2013/03/12 wubi → yubi, choju → qoju, chav → qav

長数詞

短数詞の言い換え表現や、単位などに用いる。
ギリシャ語から引用した長数詞Aとラテン語由来の長数詞Bがある。
長数詞Aは数学・科学関連、単位などに用いられやすく、
長数詞Bは短数詞の大数合成や、それ以外の合成語に用いられやすい。

短数詞 長数詞A 長数詞B
0 yubi jemeg tiboda
1 xe cerov helad
2 en canu qodin
3 nel kunila negaya
4 bul medeg ozod
5 un wivoma lozij
6 bin biboya najina
7 dad jomom -
8 qoju juwiv pozul
9 nug wezed gibul
pov zazi kuyu
qav pelum gojov
joj qariv xulug
vovi kevom
kule gijav
lomam fizev
ozodovi nijula
lozijovi semaz

2011/08/30
2013/03/12 wubi → yubi, choju → qoju, chav → qav, yerov → cerov, yanu → canu, bibora → biboya, juriv → juwiv, chariv → qariv, chodin → qodin, negara → negaya, kuru → kuyu

基数

数を前置すると基数になる。
xe fel 一人の男
en felis 二人の男たち

2011/08/30 作成

序数

2011/08/30
数を後置するか、「~番目」を意味する接尾辞-zalをつけると序数になる
fel xe / xezal fel 一番目の男 
fel en / enzal fel 二番目の男

2011/08/30 作成

方言

未定

あいさつ


辞書

PDIC Win32版用とテキストファイルを同封

辞書 日付 語彙数 注記
dimijevtud120916.zip 2012/09/16 816語
dimijevtud130311.zip 2013/03/12 1,005語 改定前
dimijevtud130312.zip 2013/03/12 1,041語 改定後
dimijevtud130324.zip 2013/03/24 1,120語 「大きな鉄の木2013」PDF完成時

実例

ソノヒノキ冒頭文

2012/09/16

ディミジェヴトゥード(Kakis Erl Sax)
pim bon zij, zij bon vez, vez bon dam, pi kig tojak vol.
kum natol hul wiv.
a pin na kid pegel vol, su ti na lin bo pegel mug si.

白は青へ、青は赤へ、赤は黒へ変わり、そして闇が世界を覆った。
一日はいつもと同じように終わろうとしていた。
しかし世界にとってなんでもないその日は、この少年にとっては非常に重要なものだった。

単語数 31
音素数 92
割合 2.968

主の祈り

2012/09/16
2013/03/12 改定修正

"dalo e gam"
主の祈り

zam e mi te zeba zil fawe!
天にある我らの父よ!

mi cal mam e zi xiluvsom
我らは汝の名が聖とされることを欲す

mi cal hida e zi mal.
我らは汝の王国が来ることを欲す。

mi cal soyan e zi na li zil qizid kil fol bezol.
我らは汝の考えが天と同じく地でもなされることを欲す。

jiz jil kize vuma e mi o mi ha kum
毎日の我らのパンを今日我らに与え給え。

i, jiz hezu sigu e mi
そして我らの罪を許し給え

ni mi hezuk sigutel e mi
我らが我らの罪人を許したように

i, jizso giz mi o ligal,
そして我らを誘惑に導くなかれ、

su jis veda mi ke zoni
されど悪より我らを解き放ちたまえ

lil hida i zan i qibo e zi na godo
汝の王国と力と名誉は永遠であるゆえに

nubon
かくあれかし

『大きな鉄の木』2013年版

資料名 対応Ver. 注記
大きな鉄の木20130322.pdf 130324-2 初稿
大きな鉄の木20130324.pdf 130324-2 フォント修正版

2013/03/15

"laza fom mole" niltel: kakis erl sax
『大きな鉄の木』 さく: 録霊60

u fuzo te guvis til pad zebat zil pel ha mim bo. guvis oz i iyo te pojat ke fula wonut guvis wig til zil kul. guvis wig nezsomut il le guvis te pojat ke fula, nezsomut hej mivo.
 昔々あるところにたくさんの人々が住む星がありました。そこでは、機械から生まれた強くて頭のいい人々が、たくさんの普通の人々を支配していました。普通の人々は、機械から生まれた人々のために働かされ、苦しい暮らしを強いられていました。

ha pin pel, u guv wig nilut vija mole. adug te juja a vija mole wo vi zuz fa e bel a vol.
 ある日、ある普通の人が鉄の冠を作りました。この鉄の冠をかぶれば、世界のあらゆる知恵を知ることができます。

"ke zo, mi so davinsom fo no guvis te pojat ke fula!"
「これでもう機械から生まれた人々にいじめられないぞ。」

a guv te nilut a vija mole komak qino. su yubi bi adug xol vi gel a vija tum. ve ti tol bag, guv te juja jeg nim cilel. a guv te nilut a vija mole jeg ugi lil ku tida sil ve ti tol bag. dav ku qot u mug seno juja a vija mole qaya liva nela e a vija. pi a mug ak uya lil kom beni.
 鉄の冠を作った人は喜びました。でも、この冠が本当に使えるのかどうか分かりません。もし失敗していたら、かぶったら死んでしまうかもしれません。鉄の冠を作った人は、失敗していたら作り直さなくてはならないので、死にたくありませんでした。そこでその人は、この冠の力を試すため、一人の夢見がちな男の子に鉄の冠をかぶせました。すると、その男の子は、目を回して倒れてしまいました。

a mug ak zavi, pi ku zebat zil habe jaga te yubi zeba. dav a mug komak xela lil habe. dav ku vavek hob zeba kul. ox maji, ku kezak vi tog e hob vesu milol wal ven hel sul. pi hob ak soj zil kul.
 男の子が目を覚ますと、そこは真っ暗な何も無いところでした。男の子は暗くて怖がりました。なので、ここに太陽があると思い込みました。不思議と太陽はどんな仕組みなのか一番小さな粒の一つ一つまで理解することができました。すると、そこに太陽が現れたのです。

i, ku tolak bize so sa vam. dav ku vavek bize sa vam. pi, vam ak soj.
 そして、自分に体が無いことに気づきました。なので、自分には体があると思い込みました。すると体が現れました。

i, ku tolak bize tol govel o pulol. dav ku vavek iz zeba kul. pi iz ak soj.
 そして、自分が宙を漂っていることに気づきました。なので、ここに地面があると思い込みました。すると大地が現れました。

su yubi zebat zil iz, fawe zij sul so zebat. dav ku vavek fawe, kede, jaya, cug, xoz jala i seva jala, i sadas zeba kul. pi tis ak soj.
 でも、大地には何も無く、青い空もありませんでした。なので空、山、川、海、美しい野原や森、動物たちがここにあると思い込みました。するとそれらが現れました。

a mug dudatol, nilak fuda muje jala, komak pida o ti.
 男の子は、歩き回って、次々と美しい景色を作って、それを楽しみました。

ha pin pel, a mug tolak bize if xog bel a vol den. a mug komak cugo. dav ku vavek sewe e poba zeba kul. pi, pobasewe qona e sad mede ak soj. a mug komak heu bize bon wal gal, su ku komak qino o pobasewe qona ak soj. a mug mamak bize se mitora lil ku dil mam ha poba. mitora i a mede pobat pida o helza.
 ある日、男の子は、自分がこの広い世界の中で一人ぼっちだと気づきました。男の子は寂しがりました。そこで、ここに話し相手がいると思い込みました。すると、猫のような愛らしい話し相手が現れました。男の子は、自分が少し小さくなったような気持ちになりましたが、愛らしい話し相手が現れたことを喜びました。話し合うときに名前が必要だったので、男の子はミトラと名乗りました。ミトラと猫は楽しく語らいました。

ha pin pel, mitora kinut xun e vun, dav a mede kinut bize gu sa cal vun. dav mitora vavek dinu, cedu, zam, mem, moge, joma, luna, luno, gage, kali, i fizos e a mede zeba. pi kus ak soj zil kul. mitora komak heu bize bon wal gal, su ku komut qino lil a mede kom bo qino. mitora zenut qava e vam e bize ox gal cona kus. kus kavak pul, hejut pida.
 ある日、ミトラが家族のことを話すと、猫は自分にも家族がほしいといいました。そこで、ミトラは、猫のおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、兄、姉、弟、妹、おじさん、おばさん、いとこ達がいると思い込みました。すると彼らがそこに現れました。ミトラは、少し自分が小さくなったような気がしましたが、猫がとても喜んだので喜びました。ミトラは彼らに合わせて自分の体の形を少し変えました。彼らは家を建て、楽しく暮らしました。

ji si, vun e a mede gu calut zed, zedis calut vun e hel. dav mitora vavek kus zeba, dav jub ak nil. gulis e jub te sa leg e xojul kinak o mitora mo xib beg wam vegi i guvis te na qava e sada kaz le kin vi, mitora nilak tis he. guvis ak zad ox fuda, mitora komak heu vam e bize bonut wal tin ti, su mitora komak qino lil kus kom qino.
 その後、猫の家族たちも友達をほしがり、友達たちはそれぞれ家族をほしがりました。そこで、ミトラは彼らがいると思い込み、村ができました。冒険心のある村の子供たちは、ミトラに口を利くいろいろな動物の形をした人々や、隣の町などの空想を聞かせて、それらも作ってもらいました。人々は、次第に増え、そのたびに自分の体が小さくなるような気持ちになりましたが、彼らが喜ぶので、ミトラは喜びました。

a vol e sadas te kin vi tojut fuzo tayo bize ox jaga, mitora nilut fuzo vegi, dav a vol tojut ti ox jaga, i nujol vegi, nujolcanel vegi, nujolkezul vegi, juvi vegi, tojut fa tis ox jaga. mitora komak heu vam e bize bon wal tin nil guvis go, su ku so bajut ti lil ku bu vi vobu qino e kus. cu a vol, qan nazel til ut zila, su quma ut vejo, dav guvis hejut vib.
 物言う動物たちの世界は、星を覆いつくし、隣の星を作れば、それを覆いつくし、隣の銀河、隣の銀河団、隣の銀河胞、隣の宇宙それらも全て覆いつくされました。新しい人々を作るたびに、ミトラは体が小さくなるような気持ちになりましたが、彼らの喜ぶ顔を見ることができるので気にしませんでした。この世界では、たくさんの小さな厄介ごとがおきますが、おおむね平和で、人々は幸せに暮らしました。



gibaj, zil vol pu, fulas dov gimut bize ox dal, nilat lada fom mole jal a mug te jujaf a vija mole. qaji e ti tojakut ox jaga tayo bize mo quma e a fuzo, dav guvis til jegut. a guv te nilut a vija mole foz gujut fulas, su ku xelesomut cilel.
 一方、外の世界では、機械たちが勝手に動き出し、鉄の冠をかぶった男の子のまわりに大きな鉄の木を作りました。その根っこは星のほとんどを覆いつくし、たくさんの人が死にました。鉄の冠を作った人は、機械たちを止めようとしましたが、殺されてしまいました。

ha pin pel, u guv te pojat ke fula nilut guv e dod go te pojat ke fula. mug ti mamsomut se koreori. koreori na co oz i co iyo ju guvis e dod wig te pojat ke fulo, su ku davinsomut no meg lil qava e ku na sad o balom i jigun. ha pin pel, bonitel e ku kinut o koreori mo ti se,
"kev uya a laza fom mole. dav meg so davin bon zi lobi."
koreori vayat ti.
 ある日、ある機械から生まれた人が、新しい種類の機械から生まれた人を作りました。その男の子は、コレオリと名づけられました。コレオリは、普通の機械から生まれた人より強く、頭もよかったのですが、トカゲか恐竜のような姿をしていたので、みんなからいじめられていました。ある日、生みの親はコレオリにこういいました。
「大きな鉄の木を倒すんだ。そうすればみんなお前をいじめないよ。」
 コレオリはそれを引き受けました。

koreori nijalut qaji mole fom nexo tudusom no qudil e fula. dav ku conit selil e a laza fom mole, ultat bize ke mozal e a laza o vol e ta laza. i ha hul e jiwe e zugi pol, dig koreori kubokut mitora. mitora sa hili e sad mede pim i fivi pim qemov e sad xabi i semul pol pim i hana vez, na qava qona e sad naz hebo.
 コレオリは、たくさんの機械の人形たちに阻まれながら、大きな鉄の根っこを辿りました。そして、大きな鉄の木の幹にたどり着くと、ウロから木の中の世界に入りました。そして長い旅の末、ついにコレオリは、ミトラに会いました。ミトラは、白い猫のような耳、狐のようなふさふさした白い尻尾、白い長い髪の毛と赤い瞳を持ち、小さな女の子のように愛らしい姿をしていました。

koreori kinak ti se,
"la bon vi fo ve uya a laza fom mole i zi!"
i koreori zeyak mitora noqen bon sezel dam. mitora bovak noqen bon gidel pim. sezel dam i gidel pim bovat mujo, fa te mitora nilut ak cozul. ha hul e bova e zugi pol bo, sezel dam pejak gidel pim. mitora gimusomak nela quma e ni canul, sanek i cavak.
コレオリはこういいました。
「お前を倒して、大きな鉄の木を倒せば、俺は幸せになれるんだ!」
 そうすると、コレオリは黒い龍となってミトラに襲い掛かりました。ミトラは、白い虎となって戦いました。黒い龍と白い虎の戦いはすさまじく、ミトラが作った全てのものは砕け散りました。長い長い戦いの末、黒い龍は、白い虎を打ち破りました。ミトラは、神としての力の大半を奪われて、逃げ去りました。

koreori komak qino lil pej
"zo, yubi davin fo la."
koreori amudak vol pu. pi guvis te pojat ke fula so zeba bon femiz. kus webonifut o wam e fawe. koreori bagak vim e ke a wam e fawe tayo nela e a laza fom mole. nuja, kus qez guj jaga a laza fom mole ne a fuzo.
 コレオリは、勝利に喜びました。
「これで誰も俺をいじめたりしないぞ。」
 コレオリは外の世界をのぞきました。すると機械から生まれた人たちは地上からいなくなっていました。かれらは、空の町に移り住んでいたのです。コレオリは、大きな鉄の木の力を使って空の町からの声を聞きました。なんと、かれらは星ごと大きな鉄の木を焼き尽くそうとしていました。

"nil fu a vol e mi to quna nugul noqen tuvaz a vol tayo xanil e mi! balom te suno, mi magut zovem ku. ebo te wijev mi to quna nugul dal jula to balom suno! vuce, ku bugut ha e diz e mi he bu. ku sa xod cu si hi bu. mumto, kev jeg ne a laza kejul vewen!"
「我らの雷によって世界を浄化し、我ら選ばれし民の世界を築くのだッ!あのトカゲめ、まんまと騙されおったわ。トカゲの分際で我ら選ばれし民を冒涜する悪魔め。まぁ、我らの作戦の時間稼ぎにはなってくれたようだな。そこだけは存在価値があったようだな。さあ、忌々しい呪いの木とともに朽ち果てるが良いッ!」

koreori tolak bize zovemsomut, komak vebe. i ku komak teli mujo o guvis e zil a vol pu. koreori ciluk a laza fom mole, fobek nenu o fawe. wam fa e fawe juyasomak no nenu mole fom bol mini. gumul ku vedak qudil til e fula, labizak guvis e a fuzo. qaji e a laza fom mole tojak a fuzo tayo bize ox jaga, a fuzo bonak taza.
 コレオリは、自分が騙されたことに気づき悲しみました。そして外の世界の人間たちへの甚だしい憎しみが湧き上がりました。コレオリは、大きな鉄の木を揺すり、葉を天に飛ばしました。空の町は、大きな鉄の葉によって一つ残らず壊されました。さらにたくさんの機械の人形たちを放ち、この星の人間たちを皆殺しにしました。大きな鉄の木の根っこは星を覆いつくし、その星は静かになりました。


ji ti, koreori pubik vol juya e ta laza, vanumak ti o vol wig. i ku dima guj zugi godo ne a vol e a laza fom mole lil ku komak bon sibo. su ku bik mitora te bonif hon gig a vol te bonif wig. mitora nilut vol wal bo ji ku wedak koreori, padut si ox nuzi. zil vol e koreori, sadas zonam te kin vi te mitora nilut zebat, su kus col cava bon ve caneb so zeba bon cilel. dav mitora malifut qaya jeyun caneb o zil te kus pad. koreori luzu guj mitora qaya pej jaga. si ut miv pida nuz e lal dima godo. i lujod godo e kus na feb ha zo gu.
 その後、コレオリは、木の中の壊れた世界を直し、普通の世界に作りかえました。すると退屈になったので、この大きな鉄の木の世界ごと永い眠りに付こうとしました。しかし、小さな存在となったミトラが、時折普通になった世界に訪れていることを知りました。ミトラは、コレオリに負けた後、小さな小さな世界を作って隠れ住んでいました。コレオリの世界には、僅かにミトラが作った物言う動物たちがいましたが、魔法の力がなくなってしまうと生きられなくなってしまいます。だからミトラは、彼らの住むところに魔法の力を蒔きに着ていたのです。コレオリは、完全な勝利のためミトラを捕まえようとし始めました。それは、永い眠りに着く前の最後の楽しみでした。そして、今も彼らの永遠の追いかけっこが続いているのです。


jifafeg.
めでたしめでたし。

最終更新:2013年03月25日 22:35