Firefox/Thunderbird 不具合診断チャート 目次
不具合診断チャートとは?
Firefox/Thunderbirdで不具合が発生した時に利用する診断用チャートです。
問題発生時の原因切り分け手順としてご利用ください。
なお、この手順に従い作業を行なう前に、プロファイルのバックアップを行なってください。
ネットワーク周りの設定を確認
0-1ファイアウォールの設定を確認をしてください
自動更新やアップデート後、起動するけどネット接続が出来ないなどの問題があった場合、バージョンアップ時に許可したソフトウェアのバージョンと異なるので、バージョンチェックで
firefox.exe がインターネットに接続しようとしています。
接続を許可しますか? [許可] [拒否]
などと問い合わせするセキュリティソフトがあります。
通常は再度許可設定を行えばいいのですが、設定によってはそういったメッセージが出ないソフトウェアもあります。設定で許可設定にしてください(よりセキュアな設定にした場合、手動で許可設定にしない限り上記のようなメッセージがでない事もあります)。
もしどうやっても接続できなくなってしまった時は、一旦ファイアウォールの firefox.exe の設定を削除してください。次回にFirefoxを起動時すると、上記のような「許可しますか?」表示が出ると思います。
0-2オフラインモードになっていないか確認しましょう
他のブラウザではネット接続できるのに、Firefox では接続できない場合は、「オフライン作業モード」になっていないか確認します。
[ファイル - オフライン作業(W)] にチェックが入っていないか確認します。
チェックが入っていたら、チェックを外すためにメニューをクリックしてください。
0-3Thunderbirdで接続の問題が発生する
- タイムアウトなどの問題が発生した場合の原因は、一般的な原因はブロバイダのメールサーバの障害が多いです。次にメールサーバの設定が変更になった可能性があげられます。
- スタートページが「'''Http/1.1 Service Unavailable'''」と表示される場合は、スタートページが設置されているサーバが落ちている可能性があります。
- Firefox3.6.4にてプロキシの既定の設定が変更になりました(Bug 500983)。接続環境に応じた設定になっているか確認および変更する。
診断チャート
1. セーフモードで問題は発生しますか?
- [Win]Firefoxをセーフモードで実行するには
- [スタート - すべてのプログラム - Mozilla Firefox - Mozilla Firefox(Safe Mode)] をクリックしてセーフモードで起動します。
- ウインドウが表示されたら、「すべてのアドオンを無効化する」をチェックして、[変更を実行して再起動] をクリックすると、アドオンがすべて無効化された状態でブラウザのウィンドウが表示されます。(そのほかのオプションは、必要に応じてオンにしてください)
- 再起動したブラウザが起動したら、[ツール - アドオン - プラグイン]にて、すべてのプラグインを「無効化」する。
[OS X]Firefoxをセーフモードで起動するには
- [Option]キーを押しながら Firefox を起動させると Windows と同じようなウインドウが表示されます。
- ターミナルを起動して、以下を入力し return キーを押します。
- ターミナルの起動は、「アプリケーション」>「ユーティリティー」>【ターミナル】をダブルクリックします。
cd /Applications/Firefox.app/Contents/MacOS/; ./firefox-bin -safe-mode
これで Firefox のセーフモードダイアログが表示されます (ダイアログはWindows版と同様です) ので、「すべてのアドオンを無効化する」をチェックして、[変更を実行して再起動] をクリックすると、アドオンがすべて無効化された状態でブラウザのウィンドウが表示されます。(そのほかのオプションは、必要に応じてオンにしてください)
- セーフモードなら問題ない。→ 2. へ
- セーフモードでも問題が発生する。→ 7. へ
2. 原因となっている拡張機能、テーマを特定します
直前にインストールした拡張機能、テーマはありますか?
[ツール - アドオン - 拡張機能(もしくはテーマ)])で拡張機能を管理するウィンドウを表示することができます。
- はい。→ 3. へ
- いいえ、またはわからない。→ 4. へ
3. 原因となっている拡張機能、テーマを削除または無効化して通常再起動してください。
(削除、無効化の方法 →11へ)
問題は解決しましたか?
- はい、解決しました。→ 5. へ
- いいえ、解決しません。→ 4. へ
4. インストールされている拡張機能、テーマを一つずつ削除または無効化して確認してください。(削除、無効化の方法 →11. へ)
原因となっている拡張機能、テーマは特定できましたか?
- はい、特定できました。→ 5. へ
- いいえ、特定できません。→ 7. へ
5. 対策
問題の発生する拡張機能、テーマの最新バージョンがないか確認してください。最新のバージョンでは、問題が修正されているかもしれません。
更新を最新バージョンに更新するには
- [ツール - アドオン - 拡張機能(もしくはテーマ)])をクリック
- 「更新を確認」をクリック
- 更新が見つかったら「今すぐ更新」をクリック
- Firefoxを再起動
更新が見つからなかった場合には作者のページで最新バージョンを確認するか検索エンジンなどを使って調べてください。
現在使用している物より新しいバージョンが無い場合や、最新バージョンでも問題が発生する場合は、その拡張機能、テーマの使用をやめてください。
また情報を共有するため フォーラム
http://forum.mozilla.gr.jp/ に問題となった拡張機能、テーマと問題の概要を報告してください。
7.プロファイルを新規作成して、起動してください(プロファイルの新規作成方法 → 9. へ)
問題は解決しましたか?
- はい、解決しました。→ バックアップしたプロファイルからデータを引き継いでください。
- いいえ、解決していません。→ 8. へ
8.クリーンインストールを行い、起動してください(クリーンインストールの方法 → 10. へ)
問題は解決しましたか?
- はい、解決しました。→ バックアッププロファイルからデータを引き継いでください。
- いいえ、解決していません。→ クリーンインストールを行なっても問題が再現する場合、お使いの PC に常駐しているアプリケーション(ex.ウイルス対策ソフト/スパイウェア対策ソフトetc..)などの誤作動が原因の場合や、OS が不安定になっているため問題を起こしている可能性が考えられます。同じ症状が他のユーザでも起こっていないか、検索サイトを使って検索してみましょう。
9.プロファイルの新規作成方法
- まず、Firefox を既に起動している場合は完全に終了させてください(ダウンロードマネージャや拡張機能ダイアログのようなダイアログや ChatZilla 等の拡張機能も終了してください)。
- Windowsの場合は、スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」に「コマンド1」のように入力して[OK]ボタンを押してください。Macの場合は、ターミナルを起動して、「コマンド2」の様に入力し return キーを押します。
- するとプロファイルマネージャが立ち上がります。
- 「新しいプロファイルを作成(C)...」をクリックすると「プロファイル作成ウィザード」が表示されます。最初のページの「次へ」を押して次のページへ進みます。入力欄にプロファイルの名前を入力して「完了」を押してください。
- プロファイルマネージャの画面に先ほど作成したプロファイルが表示されたら新しいプロファイルを選択し「Firefox を起動」をクリックしてFirefoxを起動してください。
"C:\Program Files\Mozilla Firefox\firefox.exe" -p
cd /Applications/Firefox.app/Contents/MacOS/; ./firefox-bin -p
10.Firefoxのクリーンインストールの方法
- 通常のアンインストール作業を行う。
- インストール先のフォルダ(ディレクトリ)を削除する。
- プロファイルをバックアップ後、削除する。
- インストール作業を行う。
11.拡張機能・テーマの削除、無効化の方法
- [ツール - アドオン - 拡張機能] をクリックする。
- 問題の拡張機能を右クリックする。
- 「無効化」 (or 「削除」)を選択する。
- [ヘルプ-アドオンを無効にして再起動]をクリックする。
- Firefoxが再起動され、アドオンが無効化された状態で実行されます。
- [ツール - アドオン - テーマ]をクリックする。
- 問題のテーマを右クリックする。
- 「無効化」 (or 「削除」)を選択する。
- [ツール - アドオン - プラグイン]をクリックする。
- 問題のテーマを右クリックする。
- 「無効化」を選択する。
12.その他の確認ポイント
いずれのチェック項目を試しても正しく動作しない場合は、以下の確認も行なってみてください。
1.プロセスが正常終了されないためのトラブルであるか確認する
拡張機能の組み合わせの問題によってFirefoxなどが正常終了しないことによる問題が起きている可能性があります。
[Mac/Linux]
Firefoxなどを終了後5秒程度待って、topコマンドを実行してプロセスが残っていないか確認してください。
[Windows]
Firefoxなどを終了後5秒程度待って、[CTRL]+[ALT]+[ESC]を押してタスクマネージャを起動し、
プロセスが残っていないか確認してください。
2.新しいドライバ、新しいBIOS、ファームウェアが公開されていないか確認する
PCやサーバー、およびマウスなどの周辺機器などは、バグがあれば新しいドライバ、およびファームウェアを順次公開します。
お使いのメーカーサイトにおいて、最新のドライバやファームウェアが公開されていないか確認してください。
最新のドライバやファームをインストールすることで問題が改善することもあります。
3.Windowsをセーフモードで起動してみる
Windowsには最低限のドライバやOSのコンポーネントのみを実行する「セーフモード」と言うものがあります。
このモードで起動しFirefoxなどが実行できるか確認してみましょう。
問題がなければ、通常起動時に実行されるソフトウェアやドライバが原因である可能性が考えられます。
多くの場合、セキュリティソフトウェアがFirefoxなどに対して組み込む拡張機能が原因となったり、
セキュリティソフトウェアのバグによってFirefoxなどの実行を妨げられている可能性が考えられます。
4.[Mac]ディスクユーティリティでアクセス権の修復を実行する
ファイルのアクセス権を修復することで状況が改善することもあります。
まずは「ディスクユーティリティ」を起動して、[ディスクを検証]してみてください。
問題が多い場合は[ディスクのアクセス権を検証]し、[ディスクのアクセス権を修復]しましょう。
5.バックアップからプロファイルを復元してみる
バックアップを取っていれば、もしもの時に元の状態に戻せる可能性が高くなります。
MacやVista以降のWindowsでは比較的容易にファイルのバックアップをとることが出来ます。
もしもの時はバックアップからプロファイルを取り出して見ましょう。
プロファイルを正しい場所に置くことで、Firefoxなどが起動するようになるか確認できます。
最終更新:2011年04月09日 16:41