そしてお前のつんでれっ!しかし、また、私も立派な変態であるっ!


川平啓太の屋敷、基、…テントがある河川敷。
啓太の契約している、犬神のようこが破壊したこの場所は、今は立派にもとの姿に戻っていた。
それもこれも、薫の犬神達が手伝ってくれたお陰でもある。
特に、ごきょうや、たゆねは毎日のように手伝いに来てくれた。
啓太にとってはさぞ、嬉しい限りであっただろう復旧作業であったが、実の所そうでもなかった。
何故かと言うとその理由は、ようこを筆頭とした、ごきょうやとたゆねの争いがあったからだ。
最初はその中心にいた啓太もニタニタしていたが、日が日に争いがエスカレートしていき、最後には自分の人権を剥奪されそうになっている事に恐怖する。
しかし、啓太にはどうしても腑に落ちない点が一つあった。
ようこ、ごきょうやが奪い合うのは分かるが、何故にたゆねがこの抗争に入っているのか。
試しに一度訳を聞いてみたが、はぐらかすだけで理由を教えてはくれない。
その時は、まぁ、いいか…と啓太も大して気にもせず忘れていたのだが、その真実が聞ける日が来ることがあるなど、啓太は思ってもみなかった。


場所は変わって、川平薫の屋敷。
啓太とごきょうやが関係を持ってから早1ヶ月が過ぎた今日。
何かと機嫌がいいごきょうやを見て、たゆねは悶々とした日々を送っていた。
その原因が何なのか、たゆね自身では気づいていた、彼女に、ごきょうやに嫉妬している事を。
主人ではない啓太にあそこまで…、何を考えているんだと思ったが、いつになっても気になってしまって仕方ない。
気づけば夜中一人、部屋の中で薫ではなく、啓太の名を呼びながら自慰に耽っていた。
薫では興奮できない、もう啓太でないとダメ…ふしだらだとは思っているが、味を覚えてしまった指は止まることなく陰唇をなぞる。
ちょっとした嫌悪感を自分に感じたが、それよりも深い快楽と啓太への想いが膨れて、次第に薄れていく。
今日も別の理由をつけて、彼の元へと向かおうとするたゆねに、ストーカーのように張り付いてくる双子の犬神。
「あっれ~?たゆね、今日もけーたさまの所に行くの~?」
「あ~、もうたゆねは、けーたさまに超でぶでぶ~、えっちもしちゃうんじゃないの~」
「うわぁ~、えっち、えっち!」
「いまり!さよか!こらっ!」
もう日課となっている、いまりとさよかの茶化し。
たゆねが怒鳴ると、二人は陽気に笑いながら逃げていき、彼女の前から姿を消した。
しかし、たゆねは別に怒っている様子もなく、その反対で小さな笑みを見せていた。
「ったく…あの二人は…」
たゆねは、やれやれ、といった感じに首を振ると、そのままヒュッと消えて、変態と罵っていた啓太の元へと向かって行った。
その後ろで不吉な影が1つ…。
「ふふっ…啓太さんはどうやって対処するんだろうね…それじゃあ、僕もお邪魔させてもらおうかな」
その影は廊下の角からそれだけを言うと、たゆねの後を追うように屋敷を出て行った。

そして、とある熱くも寒くもない、空が青く晴れ渡った日。
いつものように河川敷で洗濯をする啓太は、ようこのパンツを優しく手もみ洗いしていた。
「あー、つまんねぇー、ようこのパンツはつまんねぇー!ごきょうやちゃんのパンツがいいー!」
「ふーん、私のってそんなにつまらないんだ~」
「ああ、つまらないね!俺には苦痛にしかならない…ワケナイジャナイデスカ、ヨウコサン」
ガチガチになりながら啓太は後ろを振り向くと、指先に小さな炎を出しながら、おでこに青筋を立てているようこの姿が見えた。
「はい、じゃえん」
ボコン!と小さな爆発。
その炎に包まれた啓太は、真っ黒になりながらピクピクとしていると、ようこはさっき啓太が洗っていた自分のパンツを被せた。
「あはははっ!けいたの変態かめーん!」
「ふぉ、フォー…」
いつもある小さな小さな騒動の光景、ようこ自身は楽しんでいるようだが、啓太自身はこの状況に人生の諦めを感じている。
「じゃあ、私、またアレに行って来るからね、ちゃんと一人で留守番してるのよ」
「留守くらい…一人でいつもしてるだろうが…」
「そういう意味じゃないの!ごきょうややたゆねが来ても、ぜぇぇぇったい!一緒にいちゃダメだからねっ!」
「何で…?」
「何でもなの!ダメったらダメ~!いっつも来て、私のけいたを誘惑するんだから!」
ごきょうやの件以来、ヤキモチが更に酷くなるようこは、薫の犬神達と二人きりで会うのを禁止にしていた。
これ以上、愛しの啓太を寝取られるのが嫌なのであろう。
「はいはい…分かったよ…もう黒焦げになりたくないしな」
「分かればよろしい!あ、あとお布団干しといてね、忘れたら…」
「だいじゃえん、だろ…分かってるよ…」
「ふふふ、けいただーいすき!」
黒焦げになっている啓太の頬にキスをすると、彼女はニッコリとして「しゅくち」を使い、啓太の前からいなくなった。
「はぁ…ったく、汚れちまって洗濯できねぇじゃねぇか…」
ようこがいなくなる事を確認すると、啓太はぐってりと倒れている身体を起こし、被せられていたようこのパンツを投げ捨てて、汚れた身体を洗うために一度洗濯を取りやめ、上半身のシャツだけ脱いで川の中に入る。
「あいつ、手加減しろよ…こんな時、ごきょうやがいてくれれば、こんな傷直ぐに治るのに!」
啓太の頭の中に思い浮かぶ妄想は、もののけ医療の発展に努力する犬神の女性であった。

怪我をした自分を手厚く看護する彼女と、そのままお医者さんごっこに移行して、ネチネチ責める場面を想像する。
「えへ、えへへへ…さーて!ごきょうやちゃーん!ここに俺の馬並注射を!うごぉっ!」
「死ね!変態!」
鼻血を出しながら叫ぶ啓太に、誰かが拳程度の石が投げつけると、彼の後頭部にクリティカルヒットする。
あまりの衝撃に啓太は白目を剥きながら、ボシャーンと川に倒れこんで気絶する。
その石を投げた張本人は、最近、ようこに似てきた薫の犬神のたゆねであった。
「ぜぇ…ぜぇ…はっ、ついやってしまった…」
「あは~、魚になったみたーい~」
「あっ、け、啓太さま!」
しゅくち、で着いた途端、彼の変態ぶりを見て我慢できなくなっていた彼女は、我に返ると下流に流れていく啓太に焦り始めた。
彼の鼻血と後頭部から流れる血で真っ赤に染まる川。
殺人?とも思えるほどの出血と共に、啓太はどんどんと流されていく。
啓太を殺した?たゆねは慌てながら彼を追っていくと、ぐったりとしている啓太を引き寄せて、テントのある河川敷へと引っ張った。
「お、おーい、い、生きてるよね?」
「…げほっ、げほっ!ぐへ~、死ぬかと思った…」
うつ伏せで流れていた啓太は、たゆねに背中を擦ってもらうと、口から大量の水を吐き出して咽る。
「あ、あのさ、大丈夫?」
たゆねは優しく声を掛けて頭をハンカチで抑えるが、ゴキブリ並の生命力を持つ啓太にはその必要はなく、既に頭の大きな傷は塞がっていた。
「ん?ああ、もう大丈夫だ…しかし、俺を殺そうとした奴…なかなかのやり手だな…」
「あ、はは…」
今、背中を擦っているのがやり手だとも知らずに、啓太は神妙な面持ちで顎を考え込んでいる。
「って、たゆね?いつからいたんだ?」
「啓太さまが変態面になってからずっといたよ…」
「何!そうか、そんな場面から…つーか、変態面とは失礼な奴だな!」
たゆねは本当の事を言っただけなのにと溜息をつくと、彼の頭を脇で掴み持っているハンカチで、まだ鼻血が止まってない啓太の顔を拭いてあげた。

「…ん?」
「ほら、顔貸して、みっともないぞ」
「お、お前本当にたゆねか?…ぐぼぉ!」
「うるさいっ!」
啓太のデリカシーのない言葉に、たゆねはハンカチを彼の鼻に押し付けてグリグリと痛めつける。
「は、鼻が!さ、裂ける!ふがっ!」
「あははは!今度はバカ面になってるよ!」
「や、止め!ほんどうにおごるぞ!…おっ!」
脇で締められる様に頭を固定されている啓太は、たゆねのされるがまま鼻を抓まれて身動きできない。
しかし、啓太はこの状況がとてもおいしい事に気づいてしまった。
「(む、胸が…ホッペに、にひ、にひひひ)」
たゆねに固定されてる啓太の頭は、丁度頬にたゆねの豊満な胸が押し付けられている状態である。
鼻を抓まれて痛い思いをしているが、頬に当たるマシュマロのような感覚を逃すわけにはいかない。
表情を出さないように気をつけながら、たゆねに鼻をされるがままにしている啓太。
だが、煩悩MAXの啓太がいつまでもその欲に勝てるはずがなく。
「にへ、へへへ…たゆねちゃんのおっぱーい…」
「え?」
「やわらか~い…それにごきょうやのもいいけど~、この大きさもまた…にっひっひ」
「こ、こんのぉ…人がせっかく親切にしてやってるのにぃぃ…」
たゆねの指先に、ボッ!と「じゃえん」が灯り、下品な笑いをしている啓太にその矛先が向けられる。
「あ、あら?…そ、それは何?…も、もしかして、お、怒ってる?」
「うん…死ね、変態啓太」
たゆねは脇に締めている啓太を空高く飛ばすと、指先に灯っている「じゃえん」を一気に彼に向かって放出する。
「ぬぉぉぉー!ここにようこが、もう一…!」
たゆねが恐るべきようこに見えた啓太の最後の叫びは、身体と一緒に塵となり空しく空へと消え失せていった。
時は過ぎてお昼…さっきのお詫びというわけでもないが、啓太は瀕死の身体で釣り上げた川魚を、たゆねにご馳走し終えた後の事。
啓太は朝のうちに終らなかった洗濯物を干しながら、一緒に手伝ってくれているたゆねと他愛の無い話をしていた。

「そーいや、ここんところ薫の犬神達、良く来るよな」
「そ、そうなの?」
「ああ、昨日はお前が帰った直後に、ごきょうやが来たからな」
楽しそうに昨日のようこVSごきょうやの話をする啓太は、もし他の犬神が来ていなかったら大惨事だったと笑う。
「でさ、あの時、フラノとかが来てくれなかったら、またテント作り直しだったよ」
「ふーん…そうなんだ」
「ああ、ったく参ったよ、終いには、ごきょうやが、泊まる!とか言い始めてさ」
「と、泊まる?」
「ああ、まぁ、フラノとてんそうが無理矢理連れ帰ったけど、可愛かったな~、あの時のごきょうや」
本日4回目のにったりとした変態面を見せる啓太だが、不思議とたゆねに燃やされはしなかった。
それどころか、悲しげな表情で啓太の話を黙って聞いている。
「まさか、あんなにもようこに対抗心燃やすなんてさ~…普段からは思いもつかないよなぁ~」
「……」
啓太との会話が苦しい…話すに連れ、心と身体を重ねあったごきょうやの話ばかり。
自分だってこんなにも啓太のことを想っているのに…何故、この変な意地が邪魔をするのだ?と変に感情が昂ぶっていく。
あんなにも毛嫌いしていたのに、今では逆にたゆねにとっては、とても愛しい存在である啓太。
ようこが、ごきょうやが羨ましい…あんなにも素直に啓太に愛を表現できる二人が…。
つまらない強情で啓太がどんどん遠ざかっていく…不安が心を一気に蝕んで言い様にも無い寂しさが襲う。
ふと、たゆねは自然と目頭が熱くなり、涙が頬をスーッと伝っていく。
何かが自分の中で弾けるような感覚に襲われる…震えが止まらない。
「あ、あれ…な、何でボク…ぐすっ…」
「あ?どうした?」
啓太はたゆねの異変に気づき、持っている洗濯物をカゴの中へと戻すと、俯いて座り込んでいるたゆねに声を掛ける。
「えぐっ…ひぐっ…」
「お、おい、どうしたんだよ?」
「ふぇ…ぐすっ…」
啓太は心配そうに彼女の顔を覗き込むと、目からぽろぽろと涙を流しているたゆねの姿が目に入った。

「な、な?お、俺、何か酷い事言ったか?」
啓太が困惑しながら尋ると、たゆねは泣きじゃくりながら横に首を振って否定する。
「じゃ、じゃあ何だ?ど、どっか痛いのか?」
困惑を通り越してあたふたしている啓太はそう尋ねるが、それも違うらしく首を大きく横に振る。
「うぇ…ひっく…!」
「(や、やば…ちょ、超可愛いんじゃないか…今のたゆねちゃん…)」
啓太はまたもや不謹慎に、泣いているたゆねに見惚れてボケッとするが、いざという時に本領を発揮する男である彼は、自我を取り戻すとポケットの中から携帯を取り出した。
「い、いかん!何をしている川平啓太!ここは落ち着け!と、とにかく薫に連絡を…!」
啓太は神速の速さで薫の携帯に電話を掛けると、たゆねの横に座り込み彼女の頭を優しく撫でる。
「(あっ…啓太さま)」
たゆねは啓太に優しく頭を撫でられて、うっとりとして泣き止むと、もっと撫でてと言わんばかりに大人しく啓太を見つめいてた。
一定の信頼を得た犬神を手なずける啓太の秘奥義…頭なでなでっ!であるが、使っている本人はどうやらその威力を知らないらしい。
話は戻り…呼び出し中のコールが鳴り続ける…そして、プツン!と相手との携帯と繋がり、薫がやっと電話に出たと思ったのだが。
「あっ、薫か!」
「「おかけになった電話番号は、お客様の都合により、通話が出来なくなっております」」
「なんじゃそりゃーー!」
と薫が携帯の契約を停めている事に怒り狂った啓太は、地面に自分の携帯を投げつけて壊してしまった。
「あー!頼みの綱の携帯が!」
啓太は自分で壊しといて絶叫し、携帯を持っていた方の手で拾い上げると再度、液晶が漏れている携帯のボタンを押すが、やはり完全に壊れているらしく動かなかった。
「…はぁ…仕方ない…ごきょうや呼んで、見てもらうとするか」
既に啓太の秘奥義、頭なでなでっ!で泣き止んでいるのだが、そうとも知らずにごきょうやを連れてこようとする彼の言葉に、たゆねは敏感に反応する。
この時、彼女の中にある感情メーターの一つ…つんでれっ!メーターが大きく揺れた。
(説明しよう!啓太が本当は好きで堪らないが素直になれないたゆねは、ごきょうやというNGワードを啓太自身に連発されると、つんっ!から、でれっ!に針が一気に回るのだ!でもこれは私の推測なのでスルーして)

「えっ…ごきょうや?」
「ふぅ…待ってろよ、今すぐに」
「いやっ、それだけは絶対いやぁー!ミニスカよりいやぁー!」
「って!おい!」
いきなり飛び掛ってくるたゆねに、何が何だかさっぱりの啓太は、丁度良くあった河川敷の石に、ゴチン!と頭をぶつけると、たゆねにマウントポジションを取られる形で倒れこんだ。
「あ、あれ…この体勢と展開は…前にもどこかで…」
「やだよっ!ボクを一人にしないでよっ!」
「あー!思い出したぞ!…これって、ごきょう…んっ!」
啓太がごきょうやの名前を言い終わる前に、たゆねの顔が眼前一杯に映ると、唇に柔らかい感触が伝わり、彼女の匂いがスーッと口の中に漂う。
「んっ?んん?」
頭をぶつけて意識が朦朧としている啓太には、今何をされているのかさっぱりで、ただその彼女の匂いを味わっていたが。
「ちゅっ…」
「んっ…たゆねちゃん?」
啓太はボーっとしながら、顔を遠ざけていくたゆねを見ていた。
今、たゆねちゃんにキスされちゃったんじゃない?そうだね、プロテインだね!と訳の分からない問いと答えを、啓太は自分一人で演じる。
「やだよぉ…ごきょうやの所になんて行かないでよ…」
「…んっ、だ、駄目だ…よ…んくっ…」
啓太の言葉を最後まで吐かせず、彼の唇を自分の唇で塞いで口膣を味わう。
反対に受けざるがままの啓太は、次第に朦朧としていた意識を取り戻していき、今自分がどの様な状況にいるかを詳しく分析し始める。
「(えーと、待てよ…確か俺は…ようこのパンツ洗ってて…それから、たゆねが遊びに来て…洗濯干していたら…たゆねが泣き初めて…押し倒されて…キス…キス!?」
「あはっ…啓太さま…んっ」
「んぐぅぅぅぅー!」
意識を完全に取り戻した啓太は、口付けをしているたゆねの肩をガシッ!と強く掴むと、自分の唇から彼女の唇を引き離すように押し返す。
するとそこには、はぁ、はぁ…と息を荒げてこちらをウットリと見つめているたゆねがいた。
目を疑う啓太…人のことを変態と罵っていたたゆねが、マウントポジションを取って、性的意味で襲い掛かってきている。

「お、おい…」
「ん?」
「お、お前…誰だ?」
「何言ってるんだよ…たゆねに決まってるだろっ!」
んな訳あるか!と啓太はたゆねに向かって言うが、ぽけーっとしている彼女は聞いていないのか、上体を崩して啓太の身体に這うように抱きつく。
「な、ななな!」
「啓太さま…ごきょうやと、またエッチしたいの?…ボクとじゃダメなの…?」
「は、はぁ?な、何言って…ん?ちょ、ちょっと待て!お前何で俺とごきょうやがヤッた事知ってんだよ!?」
「そんな事はどうでもいいっ!…今はごきょうやとボク!どっちがいいか聞いてるんだ!」
たゆねは啓太の首の後ろに腕を絡ませると、誘惑するように身体を密着して胸を押し付ける。
ギューッと抱きしめられた啓太は、胸板にぽよんぽよんのたゆねの胸を押し付けられ、またもや安っぽい理性がグラグラと揺らぐ。
「お、おい選択なんて俺は…」
「どっちだよ!?」
「(あっ…やべっ…ごきょうやの時と同じくらい…勃ってきた)」
男とはやはり哀しき生き物なのか…色気を帯びたたゆねの表情と、押し付けられる豊満な胸で、啓太は不覚にも勃起してしまう。
何とかこの不祥事を治めないと、絶対たゆねを襲うと確信する啓太は、目の前にいるのは犬神だと言い聞かせる。
「(え、えーい!うろたえるな!川平啓太!目の前にいるのは犬だ!犬!)」
「啓太さまっ!」
「(目を開けたら大きな犬がいる…大きな犬…大きな犬…)」
たゆねの呼びかけにも答えず、目を瞑って精神統一をする啓太のおちんちんは、ふにゃっとなり血が拡散していく。

「啓太さま…うー!わんわん!」
「(おっ、聞こえてきた!たゆねの声が犬の鳴き声に…よしっ!もう大丈夫だ)」
啓太は犬、犬!と頭の中で暗示しながら、光の世界を見ようと目をゆっくりと開ける…すると、そこには大きな犬…。
「うー、わんっ」
「に見えるわきゃねぇーだろーがぁー!」
そんなの当たり前である、こんな事で煩悩を全て捨てられたら、犯罪など起きない平和な世界になっている。
ましてや、自分に恋をしている純真無垢な少女を、いくら犬神とはいえ犬と見るなんて、煩悩MAX野郎の啓太には死ぬことよりも難しい事であろう。
瞑想している間にも、たゆねは啓太の首筋をペロペロと舐めており、彼の愛を求めてる。
「啓太さま…お願いだよ…ボクを愛してよっ…」
涙ぐみながら忠誠を誓うが如く、一生懸命に啓太を愛撫するたゆねに、理性は我慢するなと警告を出して、脆く崩れ去っていった。
「うっ…ぐぅぅ…あー!もう我慢できねぇ!やっちまおう!もう知らね!ようこが何だ!」
「う、うわっ…け、啓太さま…」
「テントだ!テントの中行くぞっ!そしてそこで、たっぷりと虐めてやる!」
「う、うん」
安っぽい理性が良くここまで保ったものだ、と啓太は自分自身を褒めちぎると、お約束のお姫様抱っこでたゆねを持ち上げてテントの中へと爆走していった。

定番となっている情事のキングダム…啓太の屋敷、基、テント。
丁寧に敷かれている啓太の布団の上では、じっくりと服を脱がしている啓太の姿と、脱がされながら頬を紅く染めているたゆねの姿があった。
「やるとは言ったものの…やっぱりようこが怖いなぁ…」
「バカ!ここまで押し切って、今更止めなるなよっ」
「ああ…分かってるって」
「本当に分かって…あっ…」
純白の下着姿だけになり、布団に仰向けに寝ているたゆねの頬に、啓太はキスをすると、指先で彼女の胸の先を下着の上からツンツンと突く。
ぷにゅっとした魅力のある胸…ようこより大きい胸は、指で先端を押し込むと豊満な胸は形を崩し、ツンっと弾くとプルンと元の美しい胸に戻る。
「ふぁ…」
目元を緩ませて口をポカーンと開けるたゆねは、異性に弄られる快感を得る。
啓太は何度か指先だけで彼女の胸を弄ると、流すように掌を滑らせて、その大きな乳房を優しく握る。
「怒らないんだな…」
「あ、当たり前だろっ…んっ…今の啓太さまを…怒れなるわけないよ…あんっ」
「ほほう、いい声で鳴くなぁ」
乳首を突付かれるだけで、嬉しそうに甘美の声を上げるたゆねを見て、啓太の両指が彼女の両胸を掴んで揉み扱く。
さすが88cmのバストだと啓太は感嘆としながら、プニッとした乳に指に食い込ませて、その柔肉をこねくり回す。
「くぅ…はぁん…」
「畜生!弄ってやる!弄ってやるぞー!」
テンションが上がっていく啓太はやらしい手付きで、たゆねのブラの下から手を入れると、直接その乳房に触れて、人差し指で乳首を引っ掛けるようにして弾く。

「んっ…ダメ…はっ…あぁ…け、啓太…さまぁ」
「駄目じゃないだろう!こんなに乳首を硬くして!」
指の速度を早くしてピクンと勃っている乳首を執拗に責める。
最初は内側に寄せる様にプニュプニュと優しく揉み、途中からグニ、グニ!と外側に開かせるように乱暴に扱う。
「どうだ?罵っていた男に胸を弄られる気分は…」
「す、すごいよ…凄すぎるぅ…」
たゆねはあまりの快感に、啓太の首に腕を回すと、だらしなく涎を垂らしながら、啓太の手によって変形されていく胸を見ている。
「ほら!謝れ!俺をバカにした事を謝れ!」
「あっ…ご、ごめんなさい…啓太さまぁ…ごめんなさぁい…もうバカにしません…だ、だからもっと弄ってぇー」
「よしよし、いい娘だ!じゃあ、もっと可愛がってやる!」
素直に謝ったお返しに、啓太は頭を撫でる代わりに胸を指で激しく撫でて、下着の上からガブッ!と彼女の胸に喰らいつき甘噛みする。
「ふぁぁ…いいよぉ…ちくび、いいよぉ…」
「んむっ…何て乳圧だ!唇で噛み付くと弾力で戻されるぞ!」
「あ、そんな厭らしいこと…言わないでよ…」
「じゃあ、この厭らしい胸をどうにかしろっ!このエロ娘め!んっ!」
啓太はまたたゆねの胸に顔を埋めると、乳首を甘噛みしながら舌先でツンツンと突付いてやる。
すると、ピクピクと身体を震わせて、指を咥えながら悶えると、プシャっと股間の間から愛液を溢れさせていた。
イってしまって放心しているたゆねは、今では逆の立場にいる啓太に弄られ罵られて恍惚の笑みを浮かべている。
本当は怖がりで寂しがり屋な彼女…だからこそ、激しく責めてやり相手をしてやると、とても満足すると啓太には分かっている。
だからこそ、痛みを伴わないように、徹底的に虐めてやって愛を与えてやろうと、啓太は暴走する中で彼女の事をちゃんと考えていた。
「んはっ…あぁぁ…」
「ふっふっふっ…どうやらイッたようだな」
あまりにも責めすぎた為か、たゆねは啓太をボーっと見つめながらニコニコしている。

「はぁ、はぁ…啓太さま…」
「くっ…可愛いすぎだぞ…つーか反則だ、その顔…」
啓太は物欲しそうな顔で呆けているたゆねの腹部に跨ると、腰を突き出してある事をして欲しいと頼む。
それを聞いたたゆねは、最初は驚いていたものの、目を閉じながら啓太のズボンのチャックを、唇で噛んでゆっくりと下げる。
すると、既に怒り狂った啓太の分身が、トランクス越しに苦しそうにもがいてた。
「たゆね、頼むよ」
「うん…」
たゆねは手を伸ばすと、啓太の分身がもがいている付近を擦って、スッとその怒りを解放させる。
「きゃっ…な、何これ…」
「おっ…今の声…可愛いかったなぁ~」
ブルンッ!と自称馬並の啓太ペニスが、弾ける様に彼女の眼前に立ちはだかる。
「はぁ、はぁ…け、啓太さまの…お、おちん…」
まだブラを纏っているたゆねの下乳に、ペニスの先端を擦り付ける啓太。
どす黒くて太い…馬並というのも嘘ではないらしく、素晴らしいほどの雄の象徴は、発情するたゆねを見惚れさせるのに充分であった。
「ほら、見惚れてないで、その柔らかいたゆねの胸の間に挟んでくれよ」
「え…あ…うん」
啓太にお願いされてたゆねはコクンと頷くと、恥ずかしさを抑えながら自分の胸を掴んで、啓太の馬並ペニスをズニュッと下から挿入させていく。
「うぉぉ…」
「あ、熱い…それに…変な匂いがするよぉ…」
鼻を突き感情を昂ぶらせる雄の匂いと、ドク!ドク!と激しく脈打つ啓太のペニスに、雌としての何かが目覚めるのをたゆねは感じる。
そして、ペニスをたゆねの胸に挟まれている啓太はというと、圧倒的な乳圧と柔らかい肉に唸り声を上げていた。
「…たゆね…そのまま揺さぶってくれ…」
啓太はむにゅうっとした彼女の胸に、彼女の手を添えさせると、乳房を上下させて擦らせるように指示する。
それに素直に従うたゆねは、キュッと胸を寄せ上げて、啓太のペニスを乳圧で愛撫し始めた。

「はぁ、はぁ…け、啓太さまの…こ、これ…熱くて…恥ずかしいよぉ…」
「おっ…いいぞ…上手だ」
啓太は、顔を真っ赤にしているたゆねの頭を撫でると、自らも腰を動かして乳房の間を駆け巡る。
何とも言えない快感、そして従順なたゆねの姿で、次第に啓太のペニスの先端からガウパーを溢れ出す。
その体液は彼女の胸の谷間を塗りたくり、潤滑油の様に彼女の胸の間のペニスの滑りを良くする。
「くっ…」
「(あぁ…啓太さま…ボクのであんなに気持ちよさそうな顔して…)」
悦んでいる啓太の表情を見て、もっと気持ち良くさせてあげたいと思うたゆね。
にちゅ、にちゅ、とガウパーで濡れた胸をギュッと内側に寄せると、上下させて擦る速度を加速させる。
「おぉ!…す、すごいな…たゆね」
「はぁ…はぁ、啓太さまも…」
たぷんたぷん!と揺さぶられるたゆねの胸の間で激しくもがく啓太のペニス。
射精前で最高に反り返った逸物からは、野卑なる雄の媚の臭いを放出して彼女に振り掛ける。
堪らない…臭いに興奮を抑えられないたゆねは、胸の間から顔を出す亀頭の先端を、舌先でぺろぺろと舐めてあげる。
「んちゅ…んっ…れろっ…」
「お、おい…い、いきなりそんなことされると…」
しょっぱい…臭い…、ごきょうやが言っていた美味しいとは思えない味…でも、何故か癖になりそう。
たゆねは夢中になって舌先を小刻みに動かす。
その視線は、目を瞑って歯を食いしばっている啓太の顔をずっと見ていた。
「はぁ…啓太さま…ちろっ…んぷっ」
遂には啓太の亀頭を唇で噛んで、くちゅくちゅと舌で転がすように舐め始める。
唇と胸での二重に責められるペニス…唾液とガウパーで濡れ濡れのソレは、ピクピクと彼女の柔肉の間で動き始める。
もう限界だ…と啓太はたゆねの頭の両横に手をついて項垂れると、掠れた声で射精すると彼女に伝えた。
「ぐぁ…た、たゆね!…で、射精るぞ…!」
「えっ…ふぁ…!」
ビュー!ビュルッ!と啓太のペニスの鈴口から激しく精が放たれると、彼女の純白のブラの前ホックが、ブチン!と切れて、露になった彼女の豊満な乳房を、ピチャッ!ペチャッ!と白い汚濁液が這う。
そして、勢いのついた射精は胸だけにあらず、彼女の前髪から口元までも白く穢していった。

「あぁ…いやぁ…熱ぃ…胸と顔に…いっぱい…んくっ…ちゅっ…」
初めて受けた男の精…想像していたよりも臭くて熱い…だがとてもゾクゾクする。
自分で感じてくれてとても嬉しかったたゆねは、啓太を喜ばせる為に唇で尿道に残っている精液を吸ってあげた。
「くっ…おぉ…た、たゆね…す、吸わなくても…」
「だ、だって…ボクの為に射精してくれたのに…」
「たゆね…」
亀頭を咥えながら小さく頷くたゆねは、じゅるるる!と強い吸引で残っている精液を飲み干す。
そして掌を使って、頬や口の周りに付着している啓太の精液を、口膣の中へと掻き込んでいき、舌の上でくちゃ、くちゃ、と絡ませてからゴクン!と一気に飲んだ。
「んくっ…にがい…」
「(や、やべぇ…エロ過ぎる…また象さんが勃ってきたじゃねぇか…)」
文句を言いながらも、まだ指先に付いている精液を、ぺろぺろ、と舐めているたゆね。
無垢な顔に蕩けた表情で舐め取る彼女のその姿に、先ほど射精したにも関わらず啓太のペニスは、見事にパオーン!象さんの叫びを上げている。
「うそ…さっきよりも大きい…」
「お、おい!こらっ!」
たゆねは射精したのに激しく脈打つ啓太のペニスを指先でツンツンと触る。
あまりにもグロテスクな啓太のペニス…しかし、見惚れているたゆねは秘所がテロテロになって、またも愛液が溢れている事に気づく。
啓太を欲しがってる…たゆねは自分のパンツを下に降ろして股の間に手を挟めると、膣口に指を這わせて啓太の前で自慰行為をし始める。
「ん?たゆね…」
「はぁ、んっ…啓太さまの…欲しい…啓太さま…」
「なんだ、指で満足できるのか?」
「ううん…満足できないよ…だから、啓太さまの…ソレ…ボクのここに頂戴…」
前かがみになり啓太のペニスを舐め始めるたゆねは、くちゅ、くちゅ…と自分の秘所を弄りながら、服従するようにお願いする。

「んー、どうしよっかな~」
「…い、意地悪しないで…」
「仕方ないなぁ、ちゃんと頼めば、一杯犯してやるよ」
たゆねは啓太の「犯してやるよ」という言葉に、身体中が熱くなって燃えそうになる。
すると、舐めていた啓太のペニスから離れて、布団の上に寝転がると、しっかり自分の太股の裏を掴んで、愛液でトロトロになった桃色の膣口を拡げると、啓太に向かって一生懸命おねだりする。
「け、啓太さまぁ…どうか…たゆねのエッチで変態な穴に…啓太さまの…啓太さまのおちんちんを下さい…」
「えー、そう言われてもなぁ」
「そ、そんなぁ、お願いします…啓太さま…でないとボク…ぐすっ…」
「わ、分かった、分かったから!泣くな、ちゃんとしてやるから」
恥ずかしいのか、寂しいのか、たゆねは目に大粒の涙を浮かべて愚図り始める。
さすがに度が過ぎたなと、啓太は彼女の上に覆い被さると、怒りを最高潮に迎えたペニスを、正常位の状態で待つ彼女の膣口に当てがって擦り付ける。
「はぁぁ…早く…」
「焦るな、焦るな…今からたゆねのおまんこをぐちゃぐちゃにしてやるからな」
啓太は亀頭を膣口の間に先っぽだけ挿入ると、絡みつく粘膜を掻き分けながら、ズブッ、ズブブ!とたゆねの膣内へと進行させていく。
「あぁぁ…啓太さまぁ…怖い…怖い…!」
「大丈夫だ…俺が支えてやる…」
初めての恐怖に怯えてシーツを掴むたゆねに、啓太は優しく声をかけて気をほぐしてあげる。
「最初は痛いかもしれないけど、たゆねちゃんなら我慢できるよな?」
「う、うん…頑張ってみる…あぁ…」
「くっ…きつ…」
蜜が滴り落ちているにも関わらず、浅く狭い彼女の膣内は、啓太の馬並ペニスを受け入れるのを非常に困難にする。
「ふぅ…はぁぅん…」
「痛いか…?」
「ま、まだ…あっ…大丈夫…ふぁ」
ゆっくりと彼女に負担をかけないようにどんどん奥へと挿入れていく。
熱くてきつ過ぎる…挿入れただけで射精しそうな彼女の秘所は、彼の極太のペニスの侵略を少しだけ抵抗しながらも、快楽と同時に奥の奥へと受け入れていく。
そして導かれるまま子宮口まで挿入れると、たゆねは苦痛の表情を浮かべながら、シーツを握っていた手を啓太の背中に回して、爪を立てて彼の背中に引っかき傷を作った。

「くぅぅ…はぁっ!い、痛ぁ…」
「くっ…たゆね!」
たゆねの秘所からタラーッと、紅い破瓜の血が流れて布団に大きな紅い染みを作る。
啓太自身もたゆねに引っ掛かれて背中に痛みを感じているが、まるで助けを求めるかのように、涙を流しながら抱きついている彼女を見て、これくらいの痛み…と我慢して彼女を優しく抱擁する。
「ふぅ、ふぅ…け、けいた…さま」
「ごめんな、痛かっただろ?」
眼前で心配そうに見つめる啓太に、たゆねは急激に胸の鼓動が速くなる。
「大丈夫…啓太さまが一緒にいてくれたから…」
「そうか…」
「啓太さま…動いて…」
安堵の表情を見せた啓太に、たゆねは心が揺さぶられて、咥え込んでいるモノを動かしてとお願いする。
だが、痛みがまだ引いていないと分かっている啓太は、遠慮がちに首を横に振る。
「駄目だ、まだ痛いんだろ?」
「うん…でも、ボク…早く啓太さまを感じたい…」
「うーっ…畜生…やっぱ反則だぞ…お前…」
「へへ…」
たゆねは目元を緩ませた笑顔を啓太に見せると、彼を引き寄せて首筋にキスを繰り返す。
「本当に犯すぞ…俺も我慢できないし…」
「だから、さっきから犯してって言ってるじゃん…」
積極的になって自分を求めているたゆねに、啓太はいつものドス黒い感情と愛しいと思う感情が綯い交ぜになり、たゆねの膣内にあるペニスをゆっくりと引き抜き始めた。
「えっ!け、啓太さま…ぬ、抜いちゃダメ…」
「…ほぅ…そんなに俺のちんちんが恋しいか?」
と泣いて懇願するたゆねに、啓太は亀頭まで抜いたペニスをズッと一気に打ちつけて、彼女の膣壁を拡げると、浅い子宮口まで簡単にペニスを届かせる。
「うあ!あーーー!…あっ…はぁ~」
「おっ、またイッたか?」
「あぐっ…あぁ…ふはぁ~」
放心して絶頂したたゆねは、耳元で囁く啓太の問いに頷く。
すると、啓太はゆっくりと動き始めて、イッたばかりの彼女に男の味を教え込む。

「ふぁ…あひっ!…あ、おなか…おなかが…」
「ん…締め付けが…また…」
外見からは想像できない彼女の小さな膣は、啓太の極太ペニスを頑張って締める。
さすがは武道派のスポーツ少女と言った所か、膣内もキュッと締まっていて啓太の極太ペニスは悲鳴を上げそうになっていた。
それに対して、啓太も負けじとペニスを打ち込む力を激しくし、たゆねの奥をゴリゴリと突付く。
「かはっ…い、いい…奥が壊れるぅ…」
「ははっ…いいぞ…壊れても俺はちゃんと愛してやるぞ…よいっと」
啓太は彼女の身体を抱かかえると、何を考えたのか、たゆねと接合部を繋いだまま、拾ってきた鏡の前に立つ。
そして、後ろからたゆねの太股を持って股を開いてみせると、ぐちょぐちょになっている接合部が見えるようにして腰を動かし始める。
「ほら、良く見てみろ…お前のおまんこが、俺のちんちんでぐっちょぐっちょになってるぞ」
「いやぁ…見せないでよ…はぁ…ひぃ…」
「そんなこと言って~」
啓太の言うとおり、たゆねは彼の首に腕を絡ませながら、自らの秘所を犯している、啓太のペニスを鏡越しに見つめて興奮している。
その鏡に反射するたゆねの幸せそうな顔に、啓太の感情も昂ぶってきて、愛液が滴る彼女の秘所を貫かんばかりに性を交わす。
「ひぃっ!はっ、はぁ!…うぁぁん!」
じとっ、と突かれる度に溢れて滴り落ちる愛液は、既に床に池を作っていて、彼女がどれだけ感じているのかを物語っている。
それに、鏡で淫乱な姿を見せた途端、きっつきつの膣で啓太のペニスの竿を、ぎゅむ~っと狭い膣壁で締めて射精感を促していた。
「たゆね…本当はお前の方が変態なんじゃないのか~」
「ふぁい…そうです…ボクはけいたさまのおちんちんでイッちゃうヘンタイな雌犬ですぅ…」
「そうかぁ~、たゆねちゃんは変態さんになっちゃったのかぁ~、じゃあもっと変態さんになろうか」

すると、啓太はたゆねを抱かえたまま、また布団の中へと戻っていくと、一旦ペニスを抜いた。
もちろんのこと、気持ちよすぎる為に自分を解放していたたゆねは、啓太が膣内からペニスを抜いた事に哀しくなって涙をぽろぽろ流している。
「はぁっ!だ、ダメェ…おちんちん抜かないでよぉ…」
「待て待て、もっと興奮するようにしてやるからな」
と啓太の手には縄の様なものがあり、それをたゆねの手首にあまりきつくない様に縛って、万歳の状態を作った。
「えっ…えー!…な、何これ…」
「緊縛プレイだ、ほら、興奮するだろう…身動きでない状態で俺にいろいろこれから弄られるんだぜ」
「い、弄られる…啓太さまに…」
たゆねはグッと身体の芯から熱いものを感じる。
もう真性と言っていいほどMに目覚めたたゆねは、股間をもじもじさせながら、再度、啓太のペニスを挿入れられるのを待っている。
その、息を荒げて弱弱しいたゆねが目に入った啓太は、彼女のお望みどおりにまだ大きく反り返ったペニスをズブズブと挿入れていく。
「ふぁぁあ…!」
「うぉ…まだきつくなるのかよ…」
一方的に身体を啓太に犯される事を快楽に感じているたゆね。
彼女の膣内は更に締まりが良くなり、啓太のペニスが反対にぐちゃぐちゃにされそうな勢いだった。
「くっ…突くのも、抜くのも一苦労だ…」
あまりに締まりすぎる彼女の膣内は、突いても引いても大変であり、愛液という潤滑油も大した効果が得られない。
そして、やっと根元まで入ると、啓太は動けずにただ膣肉に挟まれるペニスをビクビクさせるだけであった。
「けいたさまぁ…うごいてよぉ…」
「ば、馬鹿っ…こんなきついの…動いたらすぐ射精ちまう…」
ずっとたゆねの膣壁の抱擁に悶えている啓太に痺れを切らしたのか、彼女の方から啓太の腰に密着するように腰を動かし始める。

「うぐぁぁ…」
「けいたさま…可愛い…」
「お、おい!そんなに動くなっ…」
啓太は腰を引いてたゆねから離れようとしたが、それを許さないとするたゆねは、啓太の腰に足をクロスさせて逃げないように拘束する。
「た、たゆね…っ」
「あはっ…また大きくなってるぅ…」
ギチギチと締め上げる膣内でまた大きくなっていく啓太のペニス。
たゆねと啓太の一杯一杯の性器が擦れあい、ぐちゅ、ぐちゅ、と厭らしい音がテント中から飛び出しそうである。
既に啓太の布団は愛液でびっしょびしょになっていて、とても数時間では乾かないほどの酷い有様であった。
「ぐぅ…ぐぁ」
「はぁ、けいたさまぁ…すごい、凄すぎるよぉ…!」
たゆねのぎっちりとペニスを咥えて、締まっている膣肉に耐え切れなくなった啓太は、夢中でたゆねの膣内を突き上げて根元までちゃんと咥えさせてあげた。
「けいたさまぁ…けいたさまぁ…ボク…もう」
「あっ…お、俺も…射精るぞ!」
たゆねは啓太を抱き寄せて足を彼の腰に力強く絡ませると、彼のペニスを奥深い子宮口に当てがって、最後の力でズニューっと締め付けた。
「ぐぁぁ…う、受け取れよ…そのちびまんこで全部なっ!」
「はぁ、う、うん!けいたさまぁ、射精してよぉ!ボクの膣内にたっぷり射精してぇ!」
身体をピンッと伸ばしたたゆねの最高潮の絶叫と共に、ドビュー!ビュルッ!と啓太はペニスの先端から激しい精液を撒き散らした。

子宮口に押し付けられていたソレは、たゆねの子宮にドクドク流れ込み、たっぷりと白く穢した後膣口から大量の精液が溢れ出して、ボシャッと啓太の布団に愛液と交じりながら垂れ落ちる。
「ぐはぁ…はぁ、はぁ…」
「はぁぁぁ…あぁぁー…お腹…いっぱいになっちゃった…」
万歳の状態で果てるたゆねは、虚ろな目でガクガクと震えて、膣内から溢れ出していく啓太の熱い精液を感じている。
一方の啓太は、予想外のたゆねの淫乱さに満足はしていたものの、疲れ果てて息を切らしていた。
「ぜぇ…ぜぇ…も、もうそんなに締め付けなくてもいいぞ…」
と啓太はたゆねのきつきつ秘所からペニスを抜こうとしたのだが、一向に膣壁の筋力を緩めようとしないたゆねに焦っていた。
「た、たゆね…?」
「まだぁ…」
「はい?な、何だって?」
「まだエッチするんだ!」
「はぃぃぃ?た、たゆっ!くはぁっ!」
たゆねはがっちがちに啓太の腰を掴んだまま離さず、また腰を動かし始めて性交をしようとしていた。
啓太はもう疲れ果てて逃げようにも逃げられない…ましてやこのスポーツ少女の脚力に勝るほどの力など持っていないのだが…。
「お、俺は総受けかよ…」
「けいたさまぁ…はぁっ…んんっ!」
啓太の了承も得ずにまた彼のペニスを膣内で扱き始めるたゆね。
「この、絶倫少女め…」
「あっ、元気になったぁ…」
啓太はただ、ぐちゅぐちゅと鳴り響く淫猥な音と、股間に集中する快感に身をゆだねてぐったりと倒れると、たゆねに唇で愛撫されて果てていた…。


夕方…えっちで激しく交じり合い乱れあった二人は、河川敷のビールケースに座って談笑をしている。
疲れきって逆に犯されていた啓太も、すっかりゴキブリパワーで蘇り、たゆねの恥ずかしい性癖をぺらぺらと喋っていた。
「しっかし、たゆねちゃんが緊縛プレイ大好きッ娘だとは思わなかったぜ」
「ば、バカっ!あ、あれは!け、啓太さまが!か、勝手に人のこと縛って!」
淡々と話す啓太にからかわれて、慌てて変態じゃないことを否定するたゆね。
あのえっちで怒っているのかと思ったのだが、彼女はとても楽しそうに啓太と喋っていた。
「はぁ、はぁ…ばか…」
「あっ、バカって言ったな…もうしてやらないぞ」
「えっ…そ、そんなぁ…」
「冗談だ、冗談」
啓太が顔を逸らしてえっちのお預けをすると、たゆねは涙腺を緩ませながら啓太にしがみ付く。
そんな可愛らしい姿を見て、意地悪してちょっと可哀想だな、と啓太はたゆねの頭をなでなでした。
「啓太さま…」
「んっ?」
「大好き…愛してる」
「…そうか、俺も好きだぜ」
二人は目を合わせると同時にニコッと笑い、徐々に顔を近づけるとお互いの唇同士を合わせた。
今だけでいい…ようこやごきょうやよりも啓太さまの一番になりたい…。
目を閉じてそう願うたゆねの心は幸せで一杯だった…。
「じゃあ、啓太さま…もう一回だからね」
「は?」
「続き…」
「ま、まっ!ぐぉぉ…」
「こんな風にしたの…啓太さまなんだから…責任取ってよ」
もう何もないなとほっとしていたが、啓太はたゆねの圧倒的な力の前に捻じ伏せられると、この日、最後の情事を行って昇天したらしい。

日は変わって…たゆねとの関係を持ってから2日後…河川敷のビールケースに座って啓太と話す一人の少年がいた。
その名は川平薫…ごきょうや、たゆね達の他に9人の犬神を従える、啓太の従兄弟の少年である。
何故彼がここにいるのか?それにはある事情があり、啓太はその事で悩まされる事となる。
「しかし、たゆねといい、ごきょうやといい…おまけに薫まで俺んとこに来るなんてな」
「お邪魔だったかな?」
「いんや、寧ろ、暇だったから丁度いいや…で話って何だ?」
「うん、これの事なんだけど…」
と薫は自分のポケットから何枚かの写真を出して、啓太に見えるように差し出してみた。
「ん~?って…これ…」
「うん、よく綺麗に撮れていると思わないかい?」
啓太は何故かカチコチに凍りながら写真を食い入るように見る。
一体何が映っていたのか、その事実は啓太の変わりに薫本人が内容を教えてくれた。
「これって、啓太さんとごきょうやだよね?それでこっちが、啓太さんとたゆねだよね?」
「あがががが…か、薫ぅ!ど、どこでこれを」
「それはいくら啓太さんでも教えられないよ」
写真に触れようとする啓太を、ひょいっと華麗に避けて証拠物を守る薫。
「ああ…これをようこさんが見たらどう思うだろうね…」
「お、おのれぇ…お前にはそういう趣味があったのかよ!」
「誤解しないでよ…僕は別に脅しに来た訳じゃない」

ヒラヒラと写真を舞わせて鼻歌を歌う薫は、歯を食いしばって耐え忍んでいる啓太を見て笑みを溢す。
「じゃ、じゃあ何なんだよ…」
「実は、僕の屋敷で啓太さんを一週間ほど雇いたいんだ」
「は?何だそれ…?どういう意味だ?」
「だから、啓太さんを雇いたいんだ、もちろんお金は払うよ」
何を言っているのか、自分を雇いたいなどと世迷言を言う薫に、啓太は疑問符を浮かべながら腕を組む。
「駄目ですか?時給1万円くらいで」
「俺一人か?」
「ええ、そうですけど…何か」
「ということは…ようこがいないってことだな!」
「ま、まぁ…啓太さんだけを雇いたいんで…」
「よっしゃ、乗る!」
目をキラキラ輝かせながら、啓太は薫の手を掴むと、ブンブン振って契約を成立させる。
「そ、そんなに嫌なんですか?」
「あったりめぇだ!あんな鬼嫁みたいのと一週間離れられるだけでも天国だ!」
「そ、そうですか…なら、彼女にはホテル辺りを紹介しておきますので…」
「うんうん!さすが薫!俺は何て幸せなんだ…」
啓太は叫び声を上げながら走り去っていくと、寝ているようこお別れを告げて早速お泊りの準備に取り掛かった。
「ふぅ…」
薫は一息つくと契約停止中の筈の携帯を手にとって誰かに電話をする。
「あっ…もしもし…うん…頼んだよ」
何を喋っていたのか、それだけを言うと薫は口元で笑って、啓太がテントから出てくるのを待っていた。

薫の屋敷にて…
「ヘンタイ…」
「啓太様…いくらヘンタイだからって…そのような格好は…」
「や、やっぱり…ヘンタイ…」
「ち、違う!ごきょうや、たゆね!誤解だ!」
「わーい、けーたさまのへんたーい!」
ともはねが喜びながら啓太に抱きついてヘンタイと連呼する。
「ヘンタイ」
そしてもう一度、なでしこ以外の犬神一同が啓太を指差してきつい一言を浴びせる。
「だから!俺は好きでこんな格好してるわけじゃねぇ!」
その格好とは、皆も知っている通りのあの服である、用意したのはもちろんのこと薫本人であった。
「…おお、川平啓太…いくら腐女子に人気を得たいからとそういう服はどうかと…」
「つーか、仮名さんは何でここにいるんだよ!」
「い、いや…川平薫に呼ばれて、お前のレアモノが見れると聞いたので来たら…お前がそんな格好をしていて、その格好の写真が腐女子に売れると…バンダナを巻いた青年が言っていたと思い出してだな…」
「説明長すぎだっつーの…」
何故にここに仮名史郎がいるかは分からないが、啓太はにこにこしている薫を見てため息をついた。
薫は相変わらずのマイペースな感じで座っているだけであったが、変なオーラが出ているとなでしこには分かった。
「あ、あの…薫様…?」
「ふふ、啓太さん…一週間宜しくお願いします」
「く、くっそぉ…」
ポケットの中の写真をちらつかせながら、彼に脅迫紛いの弱みを握る薫はいつまでもにっこりとしていた。

「ちょっとぉー!私の出番はいつになったら来るのよー!ケイター!」
と一人寂しく叫んでいる可愛らしい犬神がいることも忘れないでやってください。

おわり
[06/08/27-468-無印-597~621]
最終更新:2006年10月15日 23:19