ねこあんどめいどっ!だが、仮名さんも立派な変態であるっ!


「…申し訳ありません」
「ん?どうかしたのか、はけ」
「ようこが逃げました…それと今しがた、この写真を宗家様へと、仮名様から頂きました」
「そうか…啓太よ…とうとう完璧な変態になったのじゃな…南無」

「ケェーイィータァーー!ぜーったい許さないんだからぁー!」

あらすじ~
物語の主人公である川平啓太は、とある事から薫の犬神の二人、ごきょうやとたゆねと肉体的関係を持ってしまう。
まぁ、そこまでは良かったのだが、その主人である薫に証拠のブツを確保され、ようこに見せると脅されたのであった。
一体何が望みなのだと思いきや、自分の屋敷でお手伝いさんとして、しかも時給1万とようこを宗家に隔離という提案であった。
こんなに美味しい事を受けない筈がない啓太は、掌を返したように嬉しがり、二度返事で薫の提案を受け入れたのだが、行ってみれば何とも言えない格好にされ、
薫に毎日付きまとわれる始末…おまけになでしこは何かしら黒いオーラを纏いながら啓太に接する等、これまた想像していた事がひっくり返ったように悲惨であった…。
そして今日も…川平啓太に悲惨な日が始まろうとしていた。

朝…あてがわれた部屋で寝巻きから薫特製の制服に着替える啓太。
何も知らない二次元男が見たら、興奮極まりない光景であろう…だが彼はれっきとしたおのこである。
もうかれこれこちらで働いて3日…最初は死ぬほど嫌がっていたのだが、薫の一言、「私服でもいいけど、そうしたら時給は650円で、ようこさんにこれ見せるね」と啓太さん観察日記というラベルのディスクを持ちながら、
爽やかすぎる笑顔で言われ、ようこ恐怖症とお金に執着心のありまくりの彼は已む無く着るしかなかった。
だが、人の慣れとは怖いもので、彼は普段着を着るように黙々と着替えを行っている。
「ったく…このヒラヒラどうにかならねぇかなぁ…」
啓太はある動物の耳のヘアバンドをかけると、ふわっとしたスカートの裾を掴んで顔を歪めた。
動くと結構風に靡かれるスカート…庭の手入れ掃除をしている時なぞ、下半身がスースーして堪ったもんじゃない。
おまけに下着は女物である…。
それよか、下にはシュールな顔でカメラを持っている仮名史郎と、焼き回しして欲しいと1万円札を仮名に渡す薫がいるのだ…屈辱極まりない…まだ外を裸で走っていた方がマシ…男であるが、これは立派なせくはたっである。
啓太はあの二人にいつか仕返しでもしてやろうかと思いながら、部屋の入り口のドアを開けて廊下に出ると、一人ぶつぶつ言いながら食堂へと歩いていった。

「ふわぁ~、今日の朝ご飯は何でしょうか?」
「フラノ…ヨダレ…ヨダレ…」
「へ?」
「だらしないぞ、フラノ」
啓太と同じくして食堂に向かっていく3人の姿。
朝から啓太とようこに負けないくらい、賑やかに会話をしながら廊下を歩いていく。
その3人組とはいつもの仲良しのフラノ、てんそう、ごきょうやであった。
「いいんですぅ、フラノちゃんは18禁キャラですから~」
「その18禁キャラって理解出来ないんだが…」
指で口元のヨダレ掬うフラノに、ごきょうやは、やれやれと首を横に振る。
「理解出来ないのはおかしいですよ~、だって、ごきょうやちゃんだって立派な18禁キャラじゃないですか」
「うん…それは言える…」
「はぁ!?」
フラノとてんそうが顔をあわせて、うんうん、と頷くのを見て、ごきょうやは顔を真っ赤にしながら疑問の声を上げる。
「な、何故!私が18禁キャラになるんだ!」
「だってだって~、啓太様が来た初日から部屋に行っては、あんあん!って叫んでたじゃないですか~」
「うん、激しかった…こっちが恥ずかしくなるくらい」
「お、お前達…また覗いてたのか…」
結託してまた覗きをしていたフラノとてんそうは、初日に啓太を交わっていたごきょうやの状況を、鮮明に記憶しているのか、遊びから本番まで口走る。
「もっと、もっと~、なんて言って可愛かったですぅ~」
「うん、新たな境地に目覚めたごきょうや…凄い」
「特に特に、後ろから…むぐぅ~!」
「や、止めてくれ!それ以上は!」
啓太に虐められていた時の声を再現するフラノの口を塞ぎ、必死になってこれ以上の暴言を吐かせないとする。
「むぐぅぅ…」
「ごきょうや…フラノが死ぬ…」
てんそうに腕を掴まれると、ごきょうやは、はっ!として顔面蒼白になっているフラノの口から手を離した。

「けほっ、けほっ…酷いです、ごきょうやちゃん」
「す、すまない…つい…」
「でもでも、顔を真っ赤にして自分の破廉恥な姿を想像するごきょうやちゃんも…むぐむぐぅ!」
「フラノぉ…」
「ごきょうや…本当にフラノが死ぬ…」
またしても、いや今度は首を絞めて喋れなくするごきょうや。
折角赤みを取り戻したフラノの顔は、また顔面蒼白になっていった。
「なーにやってんだお前ら…」
向こう側の廊下の方から聞きなれた声がごきょうや達の耳に入ると、フラノ以外が一斉にそちらに振り返る。
彼女達の視線の先にいたのは、こちらでお厄介になっているアノ姿の啓太であった。
「でた、ヘンタイ」
「だーかーら!俺は好きでこんな格好している訳じゃないって言ってるだろがぁ!」
一斉に冷たい声を浴びせられる啓太は、ジタバタして自分が女装マニアでは無いことを否定する。
「はぁ、はぁ…で、お前ら何やってたんだ…フラノの事を窒息させようと…はっ、まさか…同族拷問…これまた何ともマニアックな…」
「ち、違います!」
ちょっと引き下がる啓太に、ごきょうやはフラノから手を放し、両手をブンブン振って否定する。
「あー、嘘だよ嘘、もうそんなにムキになって~、可愛いなぁ、ごきょうやちゃんは~」
と啓太はごきょうやを抱き寄せると、髪を撫で下ろすように彼女の頭を擦る。
「あっ…啓太様…」
「あー、ごきょうやちゃんはいつもいい匂いだなぁ~、んー」
くんくん、とごきょうやの髪の匂いを嗅ぎながら、啓太は幸せそうな顔でいるが、それよりもごきょうやの方が幸せそうであった。
「ごきょうやちゃん…すっごく輝いてるように見えますね…」
「眩しい…」
あまりの熱く眩しい光景に二人は目を細めて、ラブラブっぷりを見せ付ける啓太とごきょうやを横目で見る。
「また今度…な」
「は、はい…啓太様…」
やがて熱い抱擁を終えると、啓太は最後にごきょうやの耳元で何かを囁いて頭を撫でる。
そして彼女から離れると、朝食の準備の為に一人食堂の方へと足を運んでいった。

「じゃあな~」
「…啓太様」
「何故か…とても腹が立ちますぅ~」
「まぁ、まぁ…落ち着いて…」
プクーッと頬を膨らませているフラノと、それを宥めているてんそうなどいざ知らず、ごきょうやはアノ姿で遠のいていく啓太を見送っていた。
「啓太様…可愛いです…」
「ごきょうやちゃん…そんなに啓太様が好きですか」
「うん…愛してさえいる」
もはや啓太の虜になっているごきょうやに、二人は唖然としながら立ち尽くしていた。
「じゃあじゃあ、もっと仲良しになる方法を教えましょうか~?」
「えっ…?もっと仲良く…」
ごきょうやは、ぶんっ!とフラノの方に顔を向けて期待の目を向けると、その反応速度に、びくっ!と恐怖するフラノ。
「どうやるんだ!どうやって啓太様ともっと仲良くなれるんだ!」
「あわわわ~」
「ごきょうや…本当に拷問になってる…」
近づいてくるなりフラノの肩を掴んで、ブンブン!と揺さぶりをかけるごきょうや。
てんそうの制止も聞かず血眼でその策を聞こうと、脅しにも似た対応をする彼女に、フラノは改めて恐怖した。
「わわわ、分かりました~!分かりましたから!は、離してくださいぃぃ!」
「はぁはぁ…す、すまない…私、最近何故かイライラして…」
それは欲求不満なんじゃ…と心の中でツッコミを入れるてんそう。
「そ、それじゃあ、教えますね…えーとですね…」
フラノは、ちょいちょい、とごきょうやを手招きする。
ごきょうやはそれに従って、フラノに顔を近づけると、彼女は耳打ちでごにょごにょと話し始める。
最初は、うんうん、と普通に聞いていたごきょうやであったが、話が進むうちに顔が紅潮していき、最後には黙ってしまっていた。
「分かりましたか~、ごきょうちゃん」
「う、うん…そ、そうすればいいのか…あ、ありがとう、フラノ」
「いえいえ、それでは、ごきょうやちゃんに敬礼~」
「てんそうちゃんにも手伝ってもらいますよ~」
「何を…?」
何とか様になっている敬礼をするにっこりとしたフラノと、俯いて恥ずかしそうにしているごきょうや。
それからというもの、朝食を済ませたフラノとてんそう、そしてごきょうやは、逸早く食堂から抜け出して、何かの支度に取り掛かった。
それに何か気づいたのか、たゆねも直ぐに後を追っていき、その策略の仲間に入った。

お昼前…猫耳…いや、メイドとして働いている啓太は、昼食の準備を済ますと、一人屋敷の庭へと出向いては、鼻歌を唄いながら木や花などの手入れをしている。
「今日は仕事で薫と仮名さんはいないからな~、やっと羽が伸ばせるぜ」
二人のせくはたっ野郎がいないのか、ご機嫌がよろしい啓太。
「もはやこの世に俺を縛る存在などいない!俺は自由…フリーダムッ!ふごぉ!」
啓太の後頭部に衝撃が走り前に倒れ込みそうになる、激しい蹴り…いつも関節技や格闘技をようこから喰らっている啓太には、その衝撃を与える攻撃がなんなのか分かった。
前方に倒れる瞬間、咄嗟に回避行動を取る啓太は、自分に蹴りをかました人物を見て、あぁ、なるほどと納得していた。
「おーすっ、元気にしてるか?」
「んだよ…たゆねちゃんか…」
「何だよ、その態度は…せっかく声掛けてやったのに…」
そっけない態度にたゆねは不満を露にして、プイッと顔を逸らす。
啓太は蹴られた後頭部を擦りながら立ち上がると、水が零れてしまった如雨露を拾い、たゆねを無視するかのように、水を汲みにいってしまった。
「ああ!ちょっと待ってよ!」
後ろから、タッタッタ!と足音を発てながら啓太に駆け寄ってくるたゆね。
「何で無視するんだよ…」
「そうやって子犬みたいに尻尾振ってついてくる、たゆねちゃんが見たかったから…ぐげっ!」
ゴチン!と今度は拳で頭を殴られる。
啓太は頭を抑えながらしゃがみ込むと、ムッとした顔で睨んでいるたゆねを見上げる。
「ボクは犬神だぞ!誰がお前みたいなヘンタイに尻尾を振るか!」
「あ、そう…なら、俺に抱かれた時に尻尾振って善がってたのは誰かな~」
「うっ!あ、あれはだなっ!け、啓太様が可哀想だったから!え、演じてやったんだよ」
顔を背けて心の中とは別の言葉を出すたゆね。
もちろんのこと啓太はそんな事知っている、だからちょっとだけ意地悪してやろうかなと画策し始めた。
「ふーん、なら、もうたゆねちゃんとはお断りだな…エッチは」
「え、な、何で…?」
「だって、演じてて別に感じちゃいなかったんだろ?そんな慈悲、俺はご免だね」
わざと冷たく振り払い、再度、如雨露に水を汲みに行く啓太。

たゆねは少しの間、ボケーッと突っ立てると、啓太の言葉に不安を感じて、彼の後を追っていく。
そして、彼のアノ服のスカートの裾を掴むと、哀しそうな顔でこちらを見つめてくる。
「…ご、ごめん…啓太様…」
「…たゆね」
「まさか…啓太様がこんなに怒るなんて思ってなかったから…」
目元に沢山の涙を蓄えてこちらを見上げてくる。
ちょっとばかりやり過ぎたかな、と啓太は苦笑し、たゆねの頬に手を添える。
「啓太様…」
「悪ぃ、少しだけ意地悪してやろうって、わざと怒ったんだ」
「う、うぅ…」
「…泣くなよ」
白い歯を見せてはにかむ啓太に安心したのか、堰を切った様に泣きじゃくるたゆね。
「だって…だって…啓太様に嫌われたんじゃないかと思って…」
「こんなに可愛い娘をどうやって嫌いになるんだよ」
啓太は肩を震わせているたゆねを抱き寄せると、落ち着くまで彼女を背中を、ポンポンと叩く。
と彼女は居心地の良さに、泣いているのを止めて、啓太の胸板に顔を触れさせていた。
「撫でて…」
「は?」
「頭なでなでしてよ…」
「ったく…調子いいな、お前」
さっきまで愚図っていたのが開き直り、今度は上目遣いで甘えてきて、頭を撫でて欲しいと懇願するたゆね。
啓太は苦笑しながらも、たゆねのショートカットの髪をスッと撫でる。
「…くぅ~ん」
「お前本当に犬神かよ…」
尻尾を振って子犬の様な鳴き声を上げ、大いに嬉しがるたゆね。
まぁ可愛いからいいか、と啓太は彼女が満足するまで、撫でてあげようと思っていたのだが。

「あー!たゆね、ずっるーい!」
と庭の向こうから幼い声が聞こえてきた。
ともはねである、大好きな啓太にたゆねが撫で撫でされているのが羨ましいのだろうか、そのまま猪突猛進でこちらに向かって走ってくる。
「と、ともはね!」
「おぅ、ともはね、どうした?」
「けーたさま!わたしもなでなでして!」
たゆねを撫でている啓太の後ろから腰に抱きつき、顔を埋めて喜ぶともはね。
「あー、仕方ねぇな…たゆね、悪いな、ともはね構ってやらないと」
「あっ…そんなぁ」
抱き寄せていたたゆねを腕の中から解放すると、腰に抱きついているともはねを抱っこして頭を撫でてやる。
「ふにゅ~」
「…ボクが撫でてもらってたのにぃ」
「たゆね…ともはねに嫉妬するなよ」
ぷーっと頬を膨らませて、喜んでいるともはねにジェラシーを感じるたゆね。
本当にからかうと面白いなと、啓太は内心たゆねで遊んでいた。
「けーたさま」
「ん?」
「ううん、なんでもない、ふにゅ…」
啓太の顔に頬擦りするともはねは、たゆねの気持ちなど知らないと言わんばかりに、密着してじゃれつく。
「うー、わんわん!」
「おい、たゆね…」
啓太をともはねに取られてご機嫌斜めのたゆねは、可愛らしく吼えて彼の気を引こうとする。
「だって…ボクが啓太様に…」
「はぁ、分かったよ…ほら、おいで」
啓太の一言でパッと明るくなるたゆね。
側面から抱きつくと、ともはねに対抗するように啓太に頬擦りをする。
「…けーたさま」
「…啓太様」
「仕事出来ねぇ…」
挟み撃ちを喰らっている啓太は、二人の子犬達が飽きるまで遊んでやった。

日は変わって次の日の朝…。
まだ日も昇ってなく、電気をつけないと暗い部屋の中、啓太は一点に集まる刺激を感じ目を覚ました。
「ん…?」
「ちゅ…れろっ…美味しい…」
「あっ…こら…一人で独占するな…んっ…」
誰かの声と水が連続して滴る音が啓太の耳に響き、更に集まる刺激が眠っていた意識を、覚醒まで一気に引き上げると、啓太は自らの下半身の朝勃ち象さんに、むしゃぶりついている二人の少女が目に入った。
「…ご、ごきょうや!たゆね!」
「あっ、起きた?はむっ…」
「んむっ…はぁ、啓太様…おはようございます…お目覚めは…いかがです…か?」
「い、いや…最高だけど何でまた…うぐっ!」
仰向けの啓太の上で、ちょこんと乗っかっている二人。
どれだけ愛撫されていたのか、竿から亀頭までは彼女達の唾液で、テロテロに光っており射精まで直に達しそうであった。
「あっ…ピクピクしてきてる…」
「ふぅ…もう射精するんですね…啓太様」
たゆねが指で亀頭を擦りながら、舌先で鈴口を優しく穿る。
それに拍車をかける様にごきょうやは、竿を唇で甘噛みしながら、上下に激しく扱き上げる。
「ぐぁぁ…」
「はぁぅ…射精して…啓太様…んっ」
「こ、こら、たゆね!咥えてたら私が飲めないだろ!」
啓太の精液を独占しようと、ぱっくりと亀頭を咥え込む。
だが、それをごきょうやは許せず、たゆねの顔に自分の顔を合わせて、力づくで退かそうとしていた。
「ちょ、ちょっと待て!二人ともそうがっつくな!」
「はぅ…んむっ!」
「ごきょうや!啓太様のはボクのだぞ!」
今度はごきょうやが根元まで咥え込んで、唇をキューっと窄め始める。
もちろん、ちんちんを奪われたたゆねはご立腹で、同じくしてごきょうやから奪おうと、顔を密着させて退かせようとした。

あまりにも激しい争奪戦。
二人の口膣から口膣へと移り、舌で舐められ唇で愛撫され唾液のコーティングをされた啓太のペニスは、既に射精をしていてもおかしくない状態であった。
もはや我慢の限界…啓太は少し腰を突き出すと射精をする二人に合図を出した。
「あっ!やべっ!射精るぞ!」
ドピュッ!ピュー!と朝から相も変わらず激しい射精をかます啓太。
発射されたのは最後まで意地を通したごきょうやの口の中で、彼女の顔は射精の勢いが無くなってくると同時に、吃驚した表情から蕩けた表情へと変化していく。
「んくっ…ごくっ…こくっ…」
「あー!ずるいよー!」
と隣で精飲が出来なかったたゆねが、目に涙を浮かばせ怒りながら、まだ精液の付いている、啓太のペニスを、ぺろぺろと舐めている。
それを見かねた啓太は、ごきょうやに口に残っている精液を、分けてやれと命ずる。
「はぁ、はぁ…ご、ごきょうや…たゆねにもあげるんだ…」
「はい…」
「ちょ、ちょっとボクの…んぐ!」
ごきょうやはまだ白く汚れた口膣で返事をすると、たゆねの唇へ口付けをして、まだ口膣に残っている啓太のまどろっこしい精液を分けてあげる。
「んぷ…はぁ…」
「ふっ…け、啓太様の味…」
「うわ~、エロいな~」
美少女二人が交わす口付けは、治まってきた筈の啓太の鼓動を早くする。
舌を絡め、ごきょうやの白く濁ってしまった唾液を、たゆねへと引越しさせる。
唇の間にはまるで蜘蛛が糸を張っているかのように、精液と唾液が混じった糸の橋が出来た。
「はぁ、はぁ…ごきょうや…」
「すまない、たゆね…私が独占してしまって…」
謝りながらもまだ、啓太の精液を分け与えるごきょうや。
その口付けが終ると、二人は一緒に息を荒げている啓太に目を向けた。

「ど、どうでしたか…?満足されましたか?」
「け、啓太様…ボク達の良かった?」
「あ、ああ…良かった…つーか、一つツッコんでもいいか?」
「あ、はい…何でしょうか?」
「何故に猫耳カチューシャ着けてメイド服…?」
啓太から放たれた禁忌の言葉「猫耳とメイド服」、今までこの少年が着ていた時は、腐女子から避ける為にアノ姿と改変していたが、麗しき少女が着ている事で今解放された。
しかし、見事なまでの完成度…白のニーソックスに同色のガーターベルト…そして、フリフリの黒のスカートから覗く、勝負パンツとも言うべきたゆねの純白とごきょうやの真なる黒…。
上半身…ごきょうやは落ち着きのある黒のブラウスを着て、首から下を隠し控えめな胸を可愛らしく演出するのに対して、たゆねは大きな胸を強調するように、
鎖骨から肩、そして腹部を露出し、胸を上からでも下からでも責められる、水着のような白い服を着ていた。
「えっ…そ、それは…その…」
「あ、あはは…」
啓太がしたその麗しき姿の質問に、口篭るごきょうやと笑って誤魔化すたゆね。
「んー、まぁ、いいか…」
理由を聞きもせず上半身を起こすと、枕の隣にある時計を見る。
「あ…まだ4時か…後2時間はできるなぁ」
啓太は眠い目をゴシゴシ擦ると、ごきょうやとたゆねの胸の付近を、軽く押して反対側へと押し倒す。
「ふぇ!け、啓太様…!」
「きゃっ…」
「いけない娘達だなぁ…人様が寝ている最中に襲ってくるなんて」
仰向けに倒れている彼女達の股の間に目をやる。
すると、口淫をしていた時にでも濡れたのか、いい具合に湿っており、くっきりと女性器の形が浮き出ている。
「あら~、愛液まみれ~」
「は、恥ずかしい…」
「そ、そんなに見るなぁ…」
とは言っているものの、ごきょうやとたゆねは股を閉じず、啓太にわざと見せ付ける。
「どれどれ…どのくらい湿ってるのかな?」
啓太もそれを知ってか、彼女達の女性器の辺りを指でなぞり始め、パンツ越しに指先をクニュッと突っ込んだ。

「あっ…」
「け、啓太さまぁ…」
「啓太様?…呼び方が違うんじゃないのか?」
たゆねの呼び方に不満をあらわにする啓太は、動かしていた指を止めて、掌全体で優しく太股を撫でる。
「はぁ…ご、ご主人様ぁ…お、お願いします…私にお仕置きを…」
「おっ!それそれ!」
啓太はご主人様という言葉にピクッ!と反応する。
ごきょうやはどうやら分かっているようで、啓太にエッチの催促をして、こちらに気を引かせた。
その思惑通り、啓太はたゆねの股から手を放すと、ごきょうやのパンツを下にずらして、中指だけを膣内へと挿入させた。
「あくっ…ふぁ…」
「おー、もうぐちょぐちょだな」
「あっ!あぁぁ…!い、いぃです!」
啓太は腕を前後させて、膣肉を指で抉るように触ると、ごきょうやは歯を食いしばりながら喜んだ。
「あ、あぅ…ごきょうや…ずるい…」
「何だ?たゆねも欲しいのか?なら、ごきょうやみたいに言ってみな」
意地を悪くたゆねに啓太が言った。
だが、その意地悪が好きなたゆねは、素直に啓太の言葉に従い、ごきょうやより弄って欲しいと、自らの太股の裏側を掴んで、開脚した状態で啓太におねだりをする。
「ね、寝ている最中に襲って、ご、ごめんなさい…だ、だから…ボ、ボクにも…ご主人様のお仕置きを下さい…」
「はい、よく言えました~、じゃあ、たゆねちゃんはサービスだ…俺の膝の上に乗って」
「う、うん…」
啓太は胡座をかくと、左の太股辺りを叩いて、ここの上に乗るようにと言った。
たゆねは言うとおりに啓太の膝の上に跨ると、彼はたゆねの胸元の服を掴んで下に引っ張った。
「あっ…胸が…」
「おぉ、いつ見ても大きいな~、どれどれ、頂きまーす!」
ぷるんっ!と啓太の眼前に露になる、たゆねの豊満な乳房。
その乳房の先端にある桃色の突起物は、ピクンと可愛らしく勃起しており、啓太の口の餌食となった。

「あぁ!」
「んー…たゆねちゃんのおっぱいは、いつ虐めても最高だな~」
柔らかい左胸にむしゃぶりついては、舌先で乳首を転がして、唇では蛸の吸盤みたいに周りの柔肉に引っ付く。
「ひぃぁ…ご主人さまぁ…乳首ばっかり…だめぇ…」
啓太の虐めを見て、親指を咥えながら震えるたゆね。
一方、ごきょうやの方も忘れてはおらず、指一本から二本へと数を多くして、陰唇をパクッと開いて横目で観察する。
「ちゅぱっ…ごきょうやちゃん、あんまり濡らすとシーツがびしょびしょになっちゃうよ~」
「だ、だって…ご、ご主人様が!あぁん!」
「えー、俺は何もしてないよ~、ごきょうやちゃんが勝手に…んっ!」
「だめぇ!途中で止めないでよぉ!」
淫らに乱れているごきょうやに話し掛けていると、たゆねが乳房を啓太の顔に押し付けてくる。
「んむ…、た、たゆね…」
「もっと、もっと吸って…」
「分かった分かった…ちょっと待ってろ。おーい、ごきょうやもちょっと乗って」
啓太はたゆねを制止すると、ごきょうやの膣内から指を抜いて、右の太股に跨るように言う。
ごきょうやもたゆね同様に素直に従い、濡れた女肉をそのまま、啓太の太股に擦り付けるように跨る。
「ごきょうやちゃんとたゆねちゃんのせいで、洗濯物が増えるな」
「そんな…こんな風にしたのはご主人様のせいです…」
恥じらいながら答えるごきょうや。
「俺のせい?ご主人様に向かって、口答えはいけないなぁ…」
啓太は不敵な笑みを浮かべると、ごきょうやの胸元のボタンを片手で外し始めた。
「あっ…な、何をなされます…ふぁ」
「ごきょうやちゃんの小さなおっぱいを愛してやるんだよ」
器用にボタンを一つ、二つと外していくと、控えめで小さいがプニッとしたごきょうやの乳房が露になる。
そして、露になるや否や、いきなり乳首を摘むと、甘美の声で背筋を伸ばすごきょうやがいた。

「んー、ごきょうやちゃんのはプニプニしてて、俺感動しちゃうな~」
「ふぁ…んくっ…」
頬にたゆねの乳房を押し付けられている啓太は、ごきょうやを抱き寄せると、反対側の頬でごきょうやの乳房に頬擦りをする。
柔らかい中に存在する一勃ちの乳首が、何度も頬の弾力を押し返しながら、啓太が顔を振る方へと動いた。
時折、啓太は彼女の乳首を唇で浅くチューっと吸って、舌の先端で乳首の先をツンツンと突く。
「あーっ!ご主人様!」
ただ乳房を責めているだけなのに、ごきょうやはこの上ない顔で悦び、啓太の頭に腕を回して、自らの胸へと押し当てている。
「あー!また、ごきょうや一人…ひゃぁ!」
「…たゆね」
名を呼ぶと同時に、たゆねの乳房を掌全体で下から鷲掴みし、ムギュムギュと少々乱暴にする。
口ではしてやれない状況、今はこれで我慢してもらおうと啓太は思ったが、どうやらそれに満足しているのか、揉んでいる啓太の手首を掴んで、もっと強くして欲しいと催促する。
たゆねの望み通り、啓太はもう少しだけ力を入れて、たゆねの乳房を陵辱すると、大きな乳は掌で踊らされてるように形を変え、プルンッ!と弾けた。
「あぅぅ…ご主人さまぁ…見て、見てよぉ…ボク、ボクぅぅ…」
啓太の乱暴さに悶えるたゆねは、スカートの前裾をたくし上げると、前からお尻付近まで濡れている純白のパンツを曝け出した。
その途端、啓太は太股辺りに生暖かい水をかけられた感触が伝わり、じょろ~という音と共に感じる範囲が大きくなっていった。
たゆねの事だから…と何が起きたのかは、大体見当がついていた。
「悪ぃ、ごきょうや…ちょっとだけ放してくれ」
「あ、はい…」
「…漏らしちゃったのか」
「はぁ…うぅ…ご、ごめんなさい…ご主人さまぁ…」

しょぼくれた顔で啓太に寄りかかり謝るたゆね。
はしたなく漏らしてしまった事に、申し訳無さそうにまた愚図り始める。
「う、うぇ…ひっく…」
「泣くな泣くな…ご主人様を困らせるメイドが何処にいる」
「ご主人さま…」
啓太は、ポンポンとたゆねの頭を優しく叩いて慰めると、目を潤ませているたゆねが、ポーっとした表情で啓太を上目遣いで見上げると、彼の唇にいきなりキスをする。
「ん…」
「んっ…ご主人さまぁ…」
「た、たゆね!」
いい雰囲気の二人に嫉妬してか、ごきょうやは顔を真っ赤にして怒ると、自分にも振り向いて欲しいと、啓太の太股の上で腰を動かし始める。
「ご、ごきょうや!」
「ご、ご主人様…も、申し訳ありません…わ、私も…あっ、あぁ…い、イッちゃうー!」
たゆねに対抗するように、啓太の右の太股でお漏らしをするごきょうや。
またもシーツはびっしょりと濡れて、浸透してきた黄金水が、啓太の寝巻きのズボンを濡らしていく。
「はぁ、はぁ…」
少々虚ろ目で余韻に浸るごきょうやに、雰囲気を台無しにされたたゆねが怒る。
「ごきょうや!ボクのをパクるな!」
「ぱ、パクッてなどいない!」
「おいおい…」
イッた時に放尿してしまったという事で揉める二人は、啓太の太股の上でガミガミと言い争う。
イかせた張本人とはいえ、啓太自身はとばっちりを受けて、はぁ…と溜息をつく。
「これこれ、二人とも喧嘩してると、ここで終わりにするぞ」
「えっ!ちょ、ちょっと…」
「あ、あの…それだけは…」

啓太のたった一言で静まり返る二人。
その様子に、フッと口元で啓太は笑うと、主人に遊んでもらえない子犬達を撫でる。
「二人とも喧嘩したから、もっとお仕置きしてやらないとな…二人ともスカートを捲りながら立つんだ」
「…はい」「うん…」
指示通りに二人は、啓太の太股から離れると、足を開いてスカートの裾を捲り、啓太に良く見えるようにする。
「よしよし…」
と啓太は、彼女達の黄金水で濡れたシーツを払い、同じようにして濡れているズボンを脱ぐ。
すると何故か、着替えがあるクローゼットに向かうと、中から何かを二つ取り出した。
そして戻ってくるや否や、彼女達の後ろにしゃがみ込むと、二人のパンツの紐に手を掛け、下にスルスルと降ろしていく。
二人のパンツは、愛液と黄金水でびしょ濡れ…ネト~っとした粘液と妙に鼻を突く匂いが、啓太を興奮させる。
「うわ~、これ搾ったらコップ何杯になるだろうね~」
「や、止めてください…」
「そ、そうだよ…」
二人のパンツを握り締めて、彼女達の厭らしい液体を床に撒き散らす啓太は、そのパンツを丁寧に畳んで床に置くと、ふふふ…と笑いながら床に膝をついた。
「ご、ご主人様…何をなさるのですか…?」
「ふふ~ん、二人にはこれを付けてもらうのさ」
と手に持っていたのは、先ほどクローゼットの中から取り出したものであった。
それは、猫の尻尾の様なもので、根元には小さいピンクのローターが付いている。
「どうだ!これこそ正に羞恥心丸出しの猫の尻尾!2日掛けて作った甲斐があったぜ!」
「で、それをどうするの…」
「四つん這いになれ…」
「へ?」
「四つん這いになれと言っている…」
脅すかのように暗い声で二人に命ずる啓太。
その重たい声にビクッとした二人は、言われるがまま床に四つん這いになって、啓太に女性器がくっきり見えるような体勢になった。

「ご、ご主人様…よ、四つん這いに…なりました…」
「こ、この格好って、ま、まさか…それをボクの…アソコに…」
「ぶっぶ~!残念…正解はこっちでした~」
とニコニコしながら、たゆねのぷりぷりのお尻を鷲掴みにし横に拡げると、ヒクヒクと動いている可愛らしいアナルが見えた。
「ひゃっぁ!」
「さてと…」
啓太は自分の人指し指を舐めると、その小さなたゆねのアナルの中に突っ込み、拡げるようにして馴染ませる。
「うぁぁ…お、お尻ぃぃ…」
「おー、おー、指が吸い込まれそうだな」
たゆねの尻の女肉は、ぐにゅぐにゅと啓太の指を締め付けて、放そうとせずに、奥へと導いていく感じに動く。
だが、啓太はそれに負けじと腸内をいくらか穿ると、指をちゅぽん!と抜いて、持っていた猫尻尾ローターをたゆねのだらしなく拡がったアナルへと挿入する。
「い、いぃぃ…壊れちゃうー!…お尻…お尻ぃ!」
「うっ…またイッたのか」
「あぁぁ…お尻いいよぉ…」
初めてで抵抗はあったものの、勢いよくずにゅると挿入された途端、激しい喘ぎ声と共に膣口から潮を吹くたゆね。
ヴヴヴヴヴ…とローターが彼女のアナル内に響く中、虚ろ目になりながらお尻の快感を噛み締めていた。
「こっちはもう大丈夫だな…次は…ごきょうやちゃ~ん」
「はい…お願いします…ご主人様」
ごきょうやは頬を紅に染め上げて、お尻を上に突き出すと、自らの手で尻肉を拡げて、啓太にたゆねにも負けないくらい綺麗なアナルを見せる。

「ごきょうやちゃんは、俺のちんちん咥える事出来るから、スルッと入っちゃうよね?」
「は、はい…ですから、遠慮なさらずに一気にお願いします…」
既に啓太にアナル処女を奪われているごきょうやは、ローター程度の太さならどうってことはない。
「じゃあ、行くぞ」
「は、…ぅぅん…くぁ…」
たゆねとは違い抵抗もなく素直に受け入れるアナル…どれだけ啓太に激しく愛されたのか…もしくは逆に無理に愛してもらったのかを証明させる。
「あっ…気持ちいいです…」
「よーし、これで猫耳メイドの完成だ!」
禁忌の胎動…「猫耳メイド」という人が数多の罪の中で作ってしまった単語が今、川平啓太の名の元に暴露された。
「さーてと…たゆね…ちゃん?」
「あぅ…ぅ…いぃ…お尻…啓太さまぁ~、ご主人さまぁ~」
イきッぱなしのたゆねを見て躊躇する啓太。
何故ならば、今ここでローターと馬並啓太のちんちんで責めてしまったら、本当に壊れてしまうかもしれない程、彼女は感じていたからだ。
仕方なく標的をごきょうやに変えて、啓太は二人の乱れっぷりに興奮して反り勃った、天の道を行く馬並ペニスをごきょうやのお尻の谷間に擦り付ける。
「あぁ…ご主人様…」
「欲しいか?」
「は、はい!…欲しいです…その逞しいご主人様ので…私を犯して、お仕置きしてくださ…ああん!」
淫靡な彼女に我慢出来なかった啓太は、ごきょうやのおねだりの途中で、一気にペニスを膣内の奥の奥まで挿入する。

「悪ぃ…痛かったか?」
「い、いえ…少し吃驚しただけです…」
「そうか…動いてもいいか?」
「何を言ってるんですか…私の身体はご主人様のモノ…好きなようにしてください」
「あ、ああ…そうか…(あ、あれ…?ごきょうやって…)」
ちょっとばかし躾をしすぎたと冷たい汗を流す啓太。
最初は普通にラブラブだったのに、一体どこから変わったのだと、変な不安を感じてしまった。
「どうかしましたか…?」
「い、いや…何でもない…じゃあ、動くぞ」
悩んでいても仕方ないと、啓太は変な不安を頭の中から振り払うと、彼女の腰に手を添えて腰を動かし始める。
「ふぁ…あぁん!」
可愛らしい鳴き声を発するごきょうや。
彼女の膣内は既に自分のモノではなく、啓太のモノになってしまっている。
そう彼女が望んだ、啓太に愛されたい…心の底から惹き寄せられる啓太のモノになりたいと。
「ご、ごきょうや…」
啓太のペニスを感じているごきょうやに対して、くぐもった声で彼女の名を呼ぶ啓太。
何度も犯している筈なのに、彼女の女性器は緩まるどころか、最初よりも締まりが強くなっていた。
膣口はギュッと締め、膣内では膣壁で、むにゅっとペニス全体を包み込む彼女の女性器。
男の悦ばせ方を学んだのか、啓太は先にイかされそうになる。
「ん、んくっ…ひぁ…」
「あぁ…ぐっ」
歯を食いしばって何とか堪えようにも、こちらの動きと合わせて、ベストタイミングで奥の子宮口まで導かれるごきょうやのテク。
相変わらず締まりの良い彼女の膣が、更に啓太のペニスに快感を与えて、彼女の啓太へ対する愛を表現している。

「ご主人様…凄いです…いつもより!」
「ご、ごきょうやも…前より激しいな…くっ!」
「あっ…ご、ご主人様…ご主人様の顔が見たいです…」
「あ、ああ…分かった」
啓太は後ろから犯している、彼女の柔らかい膣内からペニスと抜くと、ベットに腰掛けて彼女と向き合い、座位の状態でペニスを膣口へと再度挿入する。
「んあぁー!」
「ごきょうや…んくっ」
「はぁ…んちゅ…」
座位に変更し挿入を終えた瞬間、ごきょうやからのキスの洗礼を受ける。
そして、その間にごきょうやは猫耳、尻尾、スカート、ニーソックス、ガーターベルトを除く、全てのメイド服を脱ぎ捨てると、啓太に身体を擦りつけて、一方的に啓太の唇を啄ばむ。
「愛してます…ご主人様…」
ごきょうやの精一杯の愛情表現だろう…甘い吐息を啓太の身体に吹き込むように、唇を完全に密着し、舌技で彼の口内を舐めて奉仕する。
啓太の中ではメイドの鑑と言ってもいいくらい、従順で可愛らしいごきょうや。
啓太も彼女の想いに、ディープキスを繰り返して返答する。
「ちゅ…ぷはぁ…素敵です…あんっ」
「お前も素敵だ…」
不意を突いて、彼女の膣奥へとペニスを打ち上げると、うっとりした顔で口を開けながら善がる。
厭らしいふしだらな表情ではあるが、啓太にとっては美しいごきょうやの顔にしか見えなかった。
もっと感じさせてやりたい…そしてもっとその顔を見せてくれ…と啓太は彼女の膣内から亀頭まで抜くと、一気に根元までを挿入した。
「ふぁぁぁぁ!」
「ごきょうや!」
「ご主人様が…ご主人様のが…私を…私を奪っていきます!」

啓太の一撃で理性など一欠けらも無くなった彼女は、夢中で腰を降ろして啓太との接合を悦び、激しく尻肉を啓太の腰にぶつける。
ペニスと膣内が擦れる度に、ぐちゅ!ぐちゅ!と愛液が床に滴り落ちた。
「ぐっ…ごきょうや…もう射精しちまう…」
「ふぁ、はぃ…ご主人様の…啓太様の精液…一杯、一杯注いでください…!」
雌の匂いと優しく締まる膣内に、啓太のペニスはビクビクと震え始めた。
それに追い討ちをかけるが如く、ごきょうやは啓太の太股に手をついて、腕の力と腰の動きでラストスパートをかけた。
「あぁぁ…射精る!ごきょうや!膣内でたっぷり味わえよ!んっ…」
射精寸前、ごきょうやに唇を塞がれる啓太。
もう駄目だ、と啓太は思いっきり腰を引くと、太くなったペニスで膣壁を掻き分けて、子宮口に鈴口をあてがった。
「んんーーー!」
ごきょうやの絶頂の声が啓太の口の中で響くと、お返しをするように彼女の膣内を、ドピュッ!ビュクッ!と何度も精液が注いだ。
すると、イッた瞬間力みすぎたのか、お尻に挿入されていた猫の尻尾が、ポトンと落ちてしまった。
「ん…ぷはぁ…あ…子宮に一杯…」
勢いある射精が終ると、啓太から唇を離して放心状態で笑い、子宮がある腹部付近を優しく撫でている。
「ごきょうや…今度はたゆねを相手にしないといけないから抜くぞ」
「んっ…分かりました」
少々残念そうに返事をするが、自分だけで楽しんでるわけにもいかず、ごきょうやはゆっくりと啓太から腰を上げた。
ゴポッ…とごきょうやの膣口から、ベットのシーツに落ちる大量の啓太の精液…啓太がどれほどの精力なのかを物語っている。
「ちゃんと尻尾つけてから休むんだぞ」
「はい…」
ごきょうやは甘い返事で了承すると、自分の腸液でデロデロになっている猫の尻尾を、またお尻を拡げて挿入してベットに倒れ込み、うっとりとした顔で子宮内で暴れる啓太の精液を感じていた。

「さて…次はたゆねちゃ~ん」
啓太はごきょうやが満足しているのを確認すると、あまりの快楽に腕で立てなくなって、顔を床に這わせながら四つん這いになっているたゆねの元に行く。
「大丈夫か?」
「ご、ごしゅじんさまぁ…」
「もういつもの呼び方でいいぜ」
彼女の周りは凄かった…口からは涎を流し、膣口の下には池と表現していい程の愛液の水溜まり…更には尻尾のついたアナルの隙間からは腸液をトロトロと流している。
「止めとこうか?これ以上やったら、たゆねちゃん本当に…」「だめぇ!するの!するんだ!」
啓太の制止の言葉を振り払って、何が何でも性交をしようとするたゆね。
その覇気は、普通別の事で使うものだろうと啓太は思った。
「本当にいいのか?」
「…大分慣れてきたから」
「そっか…」
彼女の覚悟を聞くと、啓太は自分の力では立ち上がれなくなっている彼女を抱かかえ、ごきょうやと同じ様に一部の服以外を脱がすと、向き合う形で仰向けで床に寝転がる。
「はぁ…け、啓太さまぁ?」
「こうすれば、お前もそんなに疲れないだろ?」
啓太はたゆねの唇にチュっと軽くキスをして微笑むと、彼女もニコッと笑って、股の間でビンッ!と勃ってまだ萎える事の無い啓太のペニスを優しく擦る。
「おおっ!」
「啓太さま…挿入れていいよね?」
いつものスポーツ少女たゆねからは想像できない、妖艶な笑みを浮かべて、啓太のペニスを秘所に擦りつける。
先ほど射精したばかりの啓太は、ペニスに伝わる感覚が敏感になり、苦痛にも近い快楽が襲ってきた。
「…じゃあ、自分で挿入れてみるんだ」
啓太はたゆねの耳元に妖しく囁くと、彼女は上体を起こし啓太の胸板に手をつくと、腰をモジモジと動かして、掴んでいるペニスの亀頭だけを膣口へと誘う。

「んっ…」
「そうそう、ゆっくりな」
小さな膣口に負担をかけないように、焦らずゆっくりと言葉で誘導していく啓太。
その甲斐あってか、ずにゅ、ずにゅにゅ…とスムーズにペニスが挿入されていく。
「(あぁ…やべっ…きつくて直ぐに射精ちまう…)」
「け、啓太さまぁ…全部挿入ったよ…」
やっとこ奥まで挿入って、落ち着けるかと思ったのが啓太の誤算だった。
膣内はギチギチ締め上げて、更にお尻に挿入っているローターからの振動が、啓太のペニスを圧迫する。
この波状攻撃にいつまで耐えられるのか…啓太は兎に角、イきそうになる意思に逆らい堪えていた。
「よ、よし…じゃあ、う、動くぞ…(たゆねちゃんって…こんなにきつかったけ…?)」
「うん…」
一回試しに少し引っこ抜いてみると、ミチミチ!とペニス全体に肉壁が引っ付いて、とてもじゃないが動ける状態ではない。
「啓太さま…早く…」
「ま、待て…やっぱ動けない…動くなぁぁ!」
痺れを切らしたたゆねは、騎乗位の状態を崩して、先ほどと同じ様に啓太の上に寝そべる。
その時の動きで、啓太は竿の中央まで引き抜かれたペニスに、最上の快楽を与えられた。
「た、たゆね…動くなって…おぉ!」
「そ、そんな事言われたって…と、止まらないよぉ…あんっ…あっ…大きっ…んふっ…」
身体を上下させて膣内で啓太のペニスを味わうたゆね。
動く度に密着した乳房は、啓太の胸板の上でパチッパチッと、まるでビンタをしている時のように弾ける。
「はぁ…また、またお腹壊されちゃう…啓太さまに犯されて…はんっ!」
「お、俺はちんちん壊される…んぐ…」
眼前に広がる幼さの残っているたゆねの顔。
股間に感覚が集中している今、キスをされて口を防がれている事に、啓太は気づくまで時間が掛かった。
たゆねに唇を舐められ、顎から目元までを舌が這い、戻って唇を唇で甘噛みされる。
これではお仕置きではなく、奉仕になってるじゃないかと、呆然とする啓太は思ったが、さほど大したことでもないと考えるのを止めた。

「んぷっ…はぁ…ねぇ、啓太さまぁ…啓太様も動いて…」
「あ、あのな…たゆねちゃんのきつすぎて、俺まで動いたらすぐ射精ちまう…ぐぉ」
「いいよっ…なら、ボクが啓太様の分まで動くから」
啓太が乗り気じゃなくなって、プーっと頬を膨らますたゆねは、さっきより啓太に密着して、肉付きの良いお尻を打ちつける。
「あぁぁ…お、落ち着けぇぇ」
あまりにも凄まじい締め付けと、膣壁の引っ付きでペニスが捻じ切られそうになる。
ごきょうやと違い、不定期に締め付けるのではなく、ずっと締めっぱなしの状態で、腰に入る力までも奪われそうになる。
啓太自身、動いたらではなくて、本当は動けないと言った方が正しいだろう。
「あんっ…啓太さまぁ…啓太さまっ!」
たゆねは啓太の腕を掴むと、自分のお尻に手を添えさせて、ギュッと握らせる。
彼女の乳房と同じくらい柔らかい感触が伝わり、啓太の手に思わず力が入った。
「あっ…お尻…お尻もっと揉みくちゃにしてぇー!」
「あ、ああ…」
たゆねの体力についていけない啓太は、彼女の言うまま円を描くように、お尻をグニッと横に拡げたり、内側に寄せたりする。
ローターの振動と相乗して気持ちいいのか、たゆねは腰を浮かして、膣口は竿中部まで抜くと、また根元まで咥えて膣壁で引っ付く。
今回ばかりは、愛液も潤滑油の役割のようには働かず、無駄に啓太のふとももにポタポタ滴るだけであった。
「気持ちいい?…啓太さま、気持ちいい?」
「あ、ああ…」
たゆねのご奉仕によって精神が溶けている啓太は、単調な返事しか出来なくなっている。
だが、それでもたゆねには、嬉しい事であって、より一層啓太に尽くす。

「た、たゆねちゃん…俺…もう」
「あっ…イくんだねっ…んっ!ボ、ボクも啓太さまと一緒に…イきそうだよ!」
フィニッシュを飾るように、どっちゅ、どっちゅ!と今までより、大きくて淫乱な粘液音が、部屋中に響き渡っている。
ここまで来たらもうやるしかない…啓太も最後の力を振り絞ると責めに転じて、彼女のアナルに挿入されている尻尾を、力いっぱい引き抜いた。
「ひぃぃぃっ!あぁぁ…お、お尻…こ、壊れ…」
「はは…いい顔してるな」
お尻に物凄い快感を感じて、これまでにない快楽に溺れた表情をするたゆね。
啓太は今までのお返しにと、今度は彼女のお尻に添えてあった自分の指を、彼女のアナルの中に挿入れて、弄繰り回し始める。
「あぁぁ…いやぁぁ…!」
「たゆね…羨ましい…」
たゆねは啓太にハードに責められ、もう言葉にならないのか、喘ぎと絶叫を繰り返す。
その様子を、ぐったりと倒れているごきょうやは、笑みを浮かべながら見ていた。
「い…ぁぁ…イク…イッちゃうぅ…」
「ああ…いいぞ…俺のを注がれて、イク瞬間の顔を見せてくれ」
「あ、あぁぁぁー!」
啓太の股間に熱い衝動が走り始めると、今まで動かさなかった腰を、ドンッ!と打ち上げて、彼女の奥まで挿入すると、ドッピュル!ビュー!っと膣内にと射精した。
「あぁー、熱い!熱いよぉ!啓太さまぁー!」
小さい膣には彼の精液を受け止めるだけの器はなく、ある程度の精液は、床にボタボタと滴り落ちていった。
たゆねは小さな膣内に、大量の精液が注がれ、自分は啓太の物だと改めて思い知らされる。
だが、啓太の物になれるのは、彼女にとっては至福の極みであって、快感による肉体の気持ち良さと、これからも虐められるという精神の気持ち良さに、ブルブルと震えながら、身体に染み込んでいく熱い精液を感じていた。
「はぁ…はぁ…」
「はぁぁ…大好き…啓太さまぁ…」

「おめでとう…たゆね」
余韻に浸って、啓太に身体を任せるたゆねに、彼の物となった事を祝福するごきょうや。
彼女は身体に力が戻ったのか、寝転がっていたベットから立ち上がると、まだ接合している啓太とたゆねの股間に顔を寄せると、啓太の竿を舐め始める。
「ご、ごきょうや!」
「もう、啓太様でいいですよね?」
「あ、ああ…けど…うっ!」
後始末をするようにごきょうやは、もったいないとたゆねの膣口から溢れ出す、啓太の精液を舐め取りる。
「はぁ、啓太様…んちゅ…今度は私のお仕置きの番です…」
「は、はい?」
何を言っているのか、イッたばかりの啓太には、ごきょうやの言葉は理解出来なかった。
「私は…啓太様の命令に背く、とても失礼な事をしました…ですので…まだお仕置きが必要です」
「そ、背く…?ま、まさか!今やってる事か!」
「はい…その通りです…んぁ…ちゅぷ…」
計算していたのか…と目元を引きつって苦笑する啓太は、そのままガクッと首から力を抜き、今度はごきょうやの奉仕を黙って受けていた。

あれからどれほど経っただろう…もう時計すら見る気力が無い啓太は、新しいのシーツに変えたベットの上に、下着姿のままで同じ姿の花を抱えながら倒れていた。
「啓太様…申し訳ありません…私ったら、つい…」
「あ、あはは…啓太様、大丈夫?」
「これが大丈夫に見えるか…この絶倫少女が…」
彼の腕を枕にしながら、天井を見つめる啓太に、顔を向けて話す二人。
「だ、だってさぁ、あれから何日も相手にしてもらってなかったんだぞ」
「お前はそうかもしれないが…ごきょうや…お前は2日前にしただろう…」
「え、えぇー!?そ、そうでしたか?」
白を切って、わざと考え込むごきょうやは、啓太から視線を逸らしていた。
「つーか、俺の身体がもたない…だから、今度からは一回な…」
「えー!そんなぁ!」「酷いです!啓太様!」
啓太の両耳に彼女達の怪訝そうな大きな声が聞こえて、脳内を破壊するように刺激される。
「あ、あのなぁ…」
「啓太様は…ボク達の事、好きじゃない?」
「い、いや…そういうわけじゃ…ぐっ!」
「あら、啓太様…また大きく…」
といつの間にか股間を擦っていたごきょうやが、うっとりとした表情で啓太を見る。
「ま、待て…こ、今度は血が出る…」
「大丈夫じゃない?啓太様もかなりの超絶倫人だし」
淡々と人の事を適当に解釈するたゆねも、啓太のトランクスに手をかけて、一気に下に降ろした。
「おい!」
「私達をこのようにした…啓太様自身を呪ってくださいね」
「そうそう、それじゃあ、いただきまーす、ぱくっ」
「…うっ…ったく…仕方ねぇな…じゃあ、お仕置き再開だ」
大きな溜息をついて、きゃっきゃとはしゃいでる二人の頭を撫でると、啓太はまどろみの中に落ちていった。

アノ姿の仕事を始めてから1週間後…あれから、たゆね、ごきょうやとのエッチはあったものの、その他については何事も順調であった啓太は、不在の薫の代わりに、いぐさから見事に70万という、
ボーナス付き給料を手に入れて、まだようこが帰ってきていない筈の自宅テントに帰っていた。
「は、はは…久しぶり…」
「久しぶりだね~、ケイタ」
帰ってきてない筈であった。
「ねぇ、楽しかったの?あっちでのお・し・ご・と」
「い、いや…た、楽しいわけないだろ…」
お仕事という言葉を吐く時に、唇を強調しながら喋るようこ。
顔は笑っているが、目が据わっており、啓太は恐怖と混沌をその身に刻まれる。
「ふ~ん、じゃあ、この写真は嘘なのね?」
「しゃ、写真…?」
ようこは胸元から2枚の写真を取り出して、啓太の眼前に突き出す。
啓太は疑問符を浮かべながら、ようこの取り出した写真を見ると、スーッと顔が青ざめていった。
「よよよよ、ようこ…これを何処で…?」
「あら、知りたい?ケイタの従兄弟のこの人から貰ったのよ」
ようこはそう言うと、奥にあるもっこりと膨れた布団を、しゅくちで消し飛ばした。
すると、そこには…。
「あはは、ごめんよ、啓太さん」
「すまぬ…川平啓太…」
「か、かか、薫…仮名さん…!ど、どうしたんだ!緊縛プレイか!?」
「ち、違う!私達は決してそんな趣味など!」
両腕と足首を縛られて、身動きの取れない薫と仮名がいた。
仮名の方は本当に申し訳無さそうにしているが、笑っている薫はそうでも無さそうに見えた。
だが、そんな事は啓太にとってさほど重要な事ではない。
今、最も重要なのは、たゆねとごきょうやの愛の交わりの写真が、ようこの手元に落ちてしまった事であった。

「この二人が洗いざらい、全部喋ってくれたわ」
「な、何を…?」
頬に今までに掻いた事のない、氷よりも冷たい汗が流れる。
「ケイタが私以外の犬神…たゆねとごきょうやとエッチしたってこと…」
ようこの手に莫大な霊力を誇る、「だいじゃえん」が形成されて、その標的に啓太を狙っている。
死…今度は本当に死ぬ…時間が止まり、息すらできない緊張感…本当の恐怖が啓太を縛った。
「だいじゃえん…!」
「うわぁー!」
ボォォォー!と音と共に身体が焼き…尽くされない。
「ほ、ほへ?」
「ばかっ…」
死ぬ間際だった啓太は、情けない顔をしながら首を傾げてると、ようこが啓太に飛びついて抱きしめられる。
「は、はい、何?俺、死んだ?」
イマイチ状況が掴めない啓太は、抱きついてきたようこの身体の感触に気づき、生きている事を実感する。
「お、おぉ…生きてる…」
「当たり前でしょ、当ててないんだから…」
「当ててない…?」
まさか!と思い、後ろにあるテントの入り口を振り返ってみると、人間の視野では確認できない距離以上に、真っ黒になった河川敷が啓太の脳に焼きつく。
「あ、あははは…死ぬじゃん…」
「今回は許してあげる…私もケイタの処理してあげないで、悪かったから…」
「へ?」
「な、何でもない!」
頬を紅くして啓太の胸に顔を埋めるようこ。
啓太は可愛らしい所もあるなと思いながら、ようこの頭をゆっくりと撫でてやった。
「ごめんな…ようこ…」
「ううん…いいの」
啓太は片手でようこを抱きしめると、彼女もギュッと啓太を抱きしめる。
やはり、ようこは俺の犬神なんだ…と啓太は笑みを溢しながら、この時間を噛み締めていた。

「あはは、ケイタかっわいい~!」
「うむ、素晴らしい」
「(シュールだ…)」
何を見惚れているのか、仮名までもジーっとその様子を見ている。
それから、食事を作る啓太、風呂場を掃除する啓太、部屋でだらしなく寝ている啓太が次々に映し出される。
「ふふっ…ケイタ~」
その一生懸命に仕事をこなしている啓太の映像を見て、ご満悦のようこは、下敷きになっている啓太の方に向かっていった。
「頑張ったね~」
「お、おう…」
ようこは、荷物の間から頭だけが出ている啓太に頬擦りして、褒めて差し上げると、「しゅくち」を使って荷物を別の場所へと移動させる。
「ケイタ~」
「あっ…これは」
「えっ!何々!」
薫の驚きの声に反応するようこは、またもや啓太をドンッと突き飛ばした。
「どわぁーー!」
せっかく啓太を「しゅくち」で助けたものの、また突き飛ばしてしまい、さっきの荷物の所に突っ込ませてしまう。
「あ、駄目です!ようこさん」
「何がダメなのよ!どれどれ……………ケイタ~、ちょっとお外行って散歩しようか」
「はい~?」
薫が駄目と言ったのが頷ける映像…それは4日目の朝のアノ映像であり、ちょうど、たゆねとごきょうやに自作の猫の尻尾をつけている所であった。

ようこは荷物に埋もれている啓太を、「しゅくち」で外にと追いやると、額に物凄い青筋を立てながら、ゆっくりと外へと出て行く。
その様子が気になる薫と、縛られたまま芋虫歩きをする仮名も、一緒にテントの外に出て行くと。
「のぎゃぁぁぁぁー!」
日の光に重なって空中に舞い上がっている啓太と、蹴りで空中にエリアルレイヴをかけるようこがいた。
「すごいですね…もう20hit以上は確実ですよ」
「川平啓太…」
「ケイターーー!やっぱり!ぜっーーーーーたい!許さないんだからーーー!」
「や、止めっ!ぐほぉぉぉぉぉ!」
啓太は「しゅくち」で舞い上げられる中、ようこの蹴りで更に、天高く舞い上がっていく。
下で日を仰ぐように見ている二人は、感嘆の声を上げていた。
「あ、蹴りが鳩尾に入りましたね」
「うむ、素晴らしい蹴りだ」
悲惨な目にあっている啓太を尻目に、戦闘?分析をしている仮名。
薫は頭の隅で「やっぱりシュールだ…」と思いながら、もっともっと上がっていく啓太を見ている。
「ケイタ」
「はひぃ~?…ってそれ!」
と空中で名を呼ばれて、アホらしく返事をする啓太の目に映ったのは、ようこの手に溜まっている、先ほどより大きい「だいじゃえん」であった。
「ちょーー!」
「だ・い・じゃ・え・ん」
ボゴォォァン!と鼓膜が破裂しそうな爆音が、薫と仮名の耳に響くと、空中で墨になった啓太が、ドスン!と地面に落ちてきた。

「け、啓太さん…」
「見事な焦げっぷりだ」
「シュールだな…仮名さん」
それだけを言うと、啓太は地面にひれ伏して、ピクピクしている。
「ふんっ、いい気味よ!」
空中でプンスカと怒っているようこは、そのまま「しゅくち」でどこかへ飛んでいってしまう。
それを確認した薫は、まだかろうじて虫の息である啓太に、耳元でこう小さく囁いた。
「ごめんよ、啓太さん…お詫びといっては何だけど、今度、なでしこでもお手伝いに来させるから」
「そうか…なでしこちゃんかぁ…」
啓太は親指でグッ!を薫に見せると、本当に気絶してしまい、完全に動かなくなった。
「川平啓太…南無」
「はぁ…仮名さん…冗談は止めてください」
そう言いながら薫本人も、アーメンと啓太に対して、祈りを捧げていた。

「宗家様…」
「ん?今度はなんじゃ?」
「啓太様が、多分お亡くなりになりました…」
「そうか…南無」
と遠方の宗家で、数珠を持ちながら合掌する宗家とはけもいた。

おわり

[06/09/06-468-無印-919~949]
最終更新:2006年10月16日 01:57